Googleデジタルワークショップのオンラインコースにおいて、認定取得コースとなっている「デジタル マーケティングの基礎」を習得し、ビジネスの成長やキャリアの向上に役立てましょう。当コースは受講から最終試験まで全て無料です。
「デジタルマーケティングの基礎」の講義内容は、”講義のテキストを引用”しながらまとめてみました。認定取得のための学習にご利用ください。
目次
- 1 ビジネスをオンラインで展開
- 2 ウェブ上でビジネスを簡単に見つけてもらえるようにする
- 3 ソーシャルメディアやモバイルで、周辺地域のより多くの人々にリーチ
- 4 広告掲載でより多くの顧客にリーチ
- 5 ウェブのトラフィックを測定、評価
- 6 商品やサービスをオンラインで販売
- 7 ビジネスをグローバルに展開
ビジネスをオンラインで展開
インターネット上でのビジネス機会
1. デジタル ワークショップについて
今日、オンライン環境は、メールはもちろん、友人や家族と話したり、たくさんの食材を購入したり、旅行先や地域のお店を調べたりと、日々の生活に欠かせないものとなっています。
オンラインで過ごす時間が増えるにつれ、デジタルの可能性も広がります。コンテンツ クリエイターやアプリ開発者のおかげでデジタル世界は日々進化し、まったく新しい方法で買い物をしたり、学習したり、つながったりできるようになりました。 ビジネスを行うのであれば、デジタルを活用しない手はありません。今こそ、デジタル世界に踏み込む時です。
それでは、何から始めればよいでしょうか?
Google デジタル ワークショップでは、デジタル マーケティングの基礎や活用方法を、数分の動画でわかりやすく学ぶことができます。コンテンツ マーケティング、オンライン広告、モバイル マーケティング、オンライン販売など、スキルや知識の向上に役立つ、さまざまなレッスンが用意されています。
オンラインビジネス戦略を作成する、検索エンジンでサイトのランクを上げる、分析ツールを使って成果を確認するなど、ご自身のオンラインでの目標に応じたトピックを選択してください。
トピックはすべて Google のエキスパートが作成したものです。 時間や場所を選ばず、ご自身のペースで進めることができます。
さらに、デジタル ワークショップの全課程を修了し、その後、最終試験に合格すると、Interactive Advertising Bureau と連携した認定証を Google から受け取ることができます。
現在のスキルレベルや達成したい目標がどのようなものであっても、デジタルマーケティング スキルの向上、ビジネス成果の改善、効果的な職務経歴書の作成など、さまざまな事柄に、デジタル ワークショップは役立ちます。ぜひご活用ください。
2. インターネットのメリット
今回は、インターネットのメリットと、まず何から始めるべきかを説明します。
あなたが紹介や口コミを通じて着実にビジネスを成長させてきた町工場の社長だとしましょう。 これまではインターネットを利用していませんでしたが、インターネットの活用で、売上を上げたいと考えています。 インターネット最大の利点は、見込み客が、インターネットであなたの会社やお店を検索できるようになることです。
では、「高橋モーター」と検索したら、あなたのお店が検索結果に表示されると想定しましょう。 これにはどのようなメリットがあるでしょうか。
検索者はあなたのお店のウェブサイトを見るだけで、あなたのお店に関する多くの情報を得られます。 ウェブサイトにある、自動車整備に関する動画を視聴したり、お客様からの良い口コミを読むかもしれませんし、価格表を見たり、地図で道順を確認したり、30 キロ圏内であれば無料けん引サービスがあることも知るでしょう。 問い合わせをしたり、見積もりを依頼したりする人もいるかもしれませんし、ソーシャル メディアで、さらなる情報や写真、動画を視聴するかもしれません。
最初から全ての情報をウェブサイトに載せる必要はありませんが、インターネットの利用で多くのメリットが得られることが分かると思います。 インターネットを活用することで、見込み客が何を求めているか、それをどう提供すべきかを知ることもできます。 例えば、検索連動型広告を利用し、「自動車修理」と検索した人に対してもあなたの広告を表示できます。 また、あなたのお店から一定の距離にいる人だけを対象に、広告を表示することもできます。 分析ツールを利用して、広告をクリックし、ウェブサイトを訪問して、動画の視聴など、何らかの行動を取った人がいたかどうかを確認することもできます。
まずは、最初の一歩を踏み出しましょう。 無料で利用することができるサービスもたくさん提供されています。 実際、多くの企業にとって、インターネットの利用における最大の壁は、インターネットを活用するための計画を作ることです。
今回は、最初に決めなくてはならない事を確認しましょう。 まずは、ウェブサイト、ソーシャル メディアなどの媒体を選ぶことです。 次に自社で作るか、それともプロの助けを借りるかを決定します。 自社で作ればお金はかかりませんが時間がかかり、プロに依頼すると費用がかかります。 最後に、明確な中間目標とともに、現実的な予算とスケジュールを設定しましょう。
今回は、インターネットの利点についてお話ししました。 すぐ近くのお客様だけでなく、世界中のお客様の目に触れることができる、インターネットの世界に飛び込みましょう。
オンラインで成功するための第 1 歩
1. オンラインでの目標
今回は、オンラインでの目標についてお話しします。
インターネットをビジネスに活用する方法はいくつもあります。 例えば、ソーシャル メディアを利用したお客様との関係構築、インターネット上での商品販売など、たくさんのことが考えられます。
あなたが美容院を経営しているとします。 その際の目標は多くの人に来店してもらうことや、ヘアカット以外の特別なメニューを試してもらうこと、もしくは取り扱っているシャンプーなどを購入してもらうことでも構いません。 しかし、お客様に来店してもらうためには、あなたのお店の存在を知ってもらわなくてはなりません。
見込み客にあなたのお店を知ってもらうために、早速インターネット上で情報を提供することから始めましょう。 まず最初にインターネット上にあなたのお店を登録することからはじめましょう。 これにより検索エンジンやインターネット上の地図で美容院を探すと、あなたの美容院が表示されるようになります。 さらに、ウェブサイトを作ることもできます。 そこには、営業時間、所在地、価格、サービス内容などの情報だけでなく、新規のお客様を引きつけるための写真や動画を掲載できます。 Facebook、Instagram、Twitter などのソーシャル メディアに、お客様の髪型の写真や動画を投稿したり、クーポンを載せたりして、見込み客に訴求することもできます。 このようにして、多くの人にあなたの美容院を知ってもらえたら、次の目標は、「ウェブサイトを訪れた人に予約をしてもらうこと」にすべきでしょう。
また、予約機能、口コミ投稿機能、商品を購入できる機能など、ウェブサイトに新しい機能を追加することもできます。 このようにして見込み客に、お店を利用してもらうことができたら、次は、オンライン広告に投資し、売上を伸ばす目標を設定しても良いでしょう。
今回は、オンラインでの目標についてお話ししました。明確な目標を設定し、一歩一歩前に進んでいきましょう。
2. インターネット上に拠点を作る方法
今回は、インターネット上であなたの拠点を作る方法についてお話しします。
インターネット上での宣伝活動には、実店舗向けのローカル検索、ウェブサイト、携帯アプリ、ソーシャル メディアなどたくさんの選択肢があります。 例えば、あなたが美容院を経営しているとします。 お客様に自分の美容院を見つけてもらうために最初に行うことは、Google マイビジネス などの地域のお客様に向けたサービスに登録し、見込み客が美容院を検索した時に、あなたの美容院が表示されるようにすることです。 この方法はウェブサイトを持っていなくても実施できます。 もしくは、Facebook ページを開設し、あなたのお店のお客様の写真や動画を掲載することも可能です。
ウェブサイトを持っていなくてもたくさんのことができますが、インターネットを活用しているとそのうち自分のお店のウェブサイトが欲しいと思うようになるでしょう。 ウェブサイトはお客様があなたのお店の情報を確認できる拠点となります。
ウェブサイトを作成する際には、訪問者に何をしてもらいたいかを考えることが大切です。 例えば、問い合わせを増やすためには、すべてのページに電話番号を表示しましょう。また、目的に応じてお店までの地図を記載したり、 ウェブサイトから予約できる機能を組み込んだり、インターネット上で商品を購入するための機能を追加したりもできます。
インターネット上の拠点は、ウェブサイトだけではありません。最近では、多くの企業が携帯電話で使用できるアプリを提供しています。 アプリを活用すると、予約をしているお客様に自動的に通知を送るなど、さまざまなことができます。 今回は、インターネット上であなたの拠点を作る方法についてお話ししました。 早速見込み客にあなたのお店を見つけてもらえるようにしましょう。
3. ウェブサイトに顧客を集める方法
今回は、あなたのウェブサイトにより多くのお客様を呼び込む方法についてお話しします。 どうしたら、あなたの情報を見込み客に届けることができるでしょうか?
まずは、検索エンジンから考えてみましょう。 一般的に、何かを検索するときには探しているものを検索窓に入力します。 検索された内容と関連のあるサービスや製品をあなたのお店が提供していれば、検索結果にあなたのお店が表示される可能性があります。
検索エンジン上では、2 つの訴求方法があります。 1 つ目は、無料で検索結果に掲載することです。 これは「自然検索」と呼ばれます。 2 つ目は、有料で検索結果内の広告枠に掲載することです。 これは「検索連動型広告」と呼ばれます。
自然検索では、商品やサービスを検索している人に対して、無料であなたのお店のウェブサイトを表示できます。 あなたのウェブサイトがどのような単語で検索されているのかを調べ、あなたのビジネスに関連性の高いキーワードを知ることも重要です。 検索キーワードを理解することで、検索結果の表示を改善しやすくなります。 一方、検索連動型広告は、特定のキーワードが検索されたときに、あなたのウェブサイトが表示されるようにする有料のサービスです。 大手の検索連動型広告はオークション方式をとっています。 自社の広告を検索結果の上部に表示するために、希望するキーワードに入札します。
検索連動型広告はあなたのビジネスに効果的です。 しかし、お客様はインターネット上で検索結果ばかりを見ているわけではありません。 ニュースを読んだり、スポーツの試合結果を確認したり、レシピや動画を見ながら、次々と興味のあるウェブサイトを閲覧することも多いでしょう。 このようなウェブサイトで表示されているのが、ディスプレイ広告です。
ディスプレイ広告は、文字、画像、動画など、さまざまな形式のものがあるため内容が伝えやすいです。 さらに広告を表示する対象者を絞ったり、広告を表示させる場所を自由に選択できる利点があります。 Facebook、Twitter、Google+ などのソーシャル メディアも、あなたのビジネスを知ってもらうためには効果的です。 ソーシャル メディア上で、あなたのお店のページを作成し、お客様とコミュニケーションをとることで、関係を構築できます。
インターネットを活用する上ではメールマガジンもかかせません。 メールマガジンとは、メールアドレスを登録したお客様にクーポンやセールの告知などを送信するものです。
今回は、インターネットでお客様を呼び込む方法をお話ししました。 お客様との関係構築のためにも、インターネットを活用していきましょう。
4. ウェブサイトの分析と改善
今回は、ウェブサイトの分析と、改善についてお話しします。
まずマーケティングを開始しても、「最初から多くの収穫は得られない」ということを知る必要があります。 ウェブサイトが検索結果に表示されるようになり、認知されるまでには時間がかかります。
例えば、あなたが美容院を経営していて、初めてウェブサイトを立ち上げたばかりの場合、すぐには軌道に乗らないことがほとんどです。 そのため、達成できそうな目標を設定するようにしましょう。 常に効果を測定し、目標を達成できているかどうかを確認することも忘れないでください。
お客様にウェブサイトを見つけてもらうだけではなく、実際に来店予約をしてもらったり、店舗への道順を調べてもらったり、ウェブサイト上の機能を使ってもらうことが大切です。 あなたのお店のウェブサイトで訪問者が何をしているかを分析することで、うまく機能している要素と、していない要素を理解し、改善することができます。
また、インターネットの世界は常に変化していることを意識しましょう。 新しい技術が毎日のように登場するため、あなた自身がお客様に何をしてもらいたいかという基本的な概念は変えずに、最新の技術を取り込んでいくことが大切です。 同様に、ウェブサイトでもあなたの業界の最新情報を掲載するようにしましょう。 流行の髪型やヘアアレンジなどを紹介することで、お客様の興味をひくことができるかもしれません。
今回は、ウェブサイトの分析と改善についてお話ししました。インターネットの進歩に柔軟に対応して、ビジネスを成功させましょう。
ウェブサイトの活用
1. オンラインでの集客について
今回は、インターネット上の拠点の選び方についてお話しします。まずは、実際にインターネットを活用されている方にお話を聞いてみましょう
「インターネットの活用」と聞いて初めに思いつくのは、やはりWeb サイトでしょう。 かつての Web サイトは、情報を記載したパンフレットに近いものでした。 しかし近年の Web サイトは、それ以上の存在になっています。 Web サイトで、情報を調べることも、専門家に相談をすることも、お客様の口コミや動画を見ることもできます。 さらには、商品を購入し、注文を追跡することまでできてしまいます。
もちろん、Web サイトがなくてもインターネット上でビジネスを行うことは可能です。 たとえば、あなたがパン屋さんを経営している場合、見込み客にあなたのお店を見つけてもらう方法は Web サイトだけではありません。 あなたがケーキを食べたくなったときのことを思い出してみてください。 「近くのケーキ屋さん」と検索すると、地元のケーキ屋さんの Web サイトや、地図上のページでお店を見つけることができます。
Google マイビジネスなどの地域情報サービスを活用してインターネット上で情報を発信しているお店もあります。 このようなサービスを活用することで、お店の商品やサービスの説明、口コミ、地図、写真などの情報を公開することができます。 これらのサービスは通常無料で利用できる上に、あなたのお店を検索結果に表示されやすくする方法の一つです。
また、お客様が口コミを投稿し、お店が回答できる口コミサイトもあります。 その中に高い評価があれば、競合他社よりも優位に立つことができるでしょう。
さらに、インターネット上の拠点としてソーシャル メディアを利用することも可能です。 多くの企業がFacebook、Twitter、Google+ のページを Web サイトの補助として、場合によっては Web サイトの代わりに活用しています。 お客様との関係を構築するために、お店のアプリを作るという方法もあります。 みなさんも、携帯電話でアプリをダウンロードしたことがあるのではないでしょうか。
アプリを使えば、GPS、地図、電話など携帯電話特有の機能を利用して、お客様との関係を確立できます。 たとえば、お客様が携帯電話にアプリを入れた後にあなたのお店に近づくと、GPS の機能で、お客様へお知らせを送信することも可能となります。 アプリを利用して携帯電話から注文をし、店頭で列に並ぶことなく商品を受け取り、レジで携帯電話をタッチして支払いをするという流れを作ることも夢ではありません。 利用頻度の高いお客様だけ特別に、アプリでクーポンを提供するなど顧客満足度を高める方法としても活用できます。
今回は、インターネット上で存在感を確立する方法についてお話ししました。 Web サイト、実店舗向けサービス、ソーシャル メディア、 アプリなどを使用する場合、まずはお客様に何をしてもらいたいかを決めてから、その目標を達成するための拠点を選ぶことが大切です。
2. ウェブサイトの仕組み
今回は、ウェブサイトの仕組みについてお話しします。
まずは基本的な事から確認しましょう。 例えば、あなたがパン屋さんを始めることになったとします。 その場合、まず初めに、店舗用の物件を借りなければなりません。 ウェブサイトの場合もそれと同じです。 ただし、実際の物件を借りるのではなく、サーバー上の場所を借りることになります。
少しだけ専門的な話をします。 サーバーとは、インターネットに接続されたコンピューターのことです。 サーバーの中にはウェブサイトを構成する文字列、画像、動画などが保存されています。 サーバーとは英語で提供者という意味で、ウェブサイト上で閲覧したい内容を提供してくれます。 サーバー上の場所を貸し、ウェブサイトを保存してくれるサービスはいくつも存在しています。 サーバーを借りるときには、実際の物件を借りるように、これらのサービスに継続的に料金を支払うことになります。 すべてのサーバーには、独自の住所があります。 これは、IP アドレスと呼ばれています。 IP アドレスは、インターネットに接続された端末がサーバーから情報を取り出す時に使われます。 実店舗の住所と違い、数列のみで表されます。 この数列をわかりやすくしたものを「ドメイン」と呼びます。 見込み客はドメインによって、あなたのウェブサイトを見つけることができます。 ドメインは、ウェブサイトに訪問する際、入力するものです。 例えば、www.google.com などです。
もう少し詳しく説明しましょう。 まず、携帯電話やパソコンなどの端末でドメインを入力すると、あなたが探しているウェブサイトの情報がどのサーバーに置かれているかを把握し、そのサーバーに通信します。 そして、サーバーに「そのウェブサイトの表示に必要なすべての要素」を要求します。 サーバーは、ウェブサイトの表示に必要な情報を提供します。 すると端末にきれいに構成された ウェブページが表示されます。
今回は、ウェブサイトの仕組みについてお話ししました。
3. ウェブサイトの構成
今回は、ウェブサイトの構成についてお話しします。
お客様が探している情報を見つけやすいウェブサイトを作りましょう。まずは、ドメインについてです。
ドメインを選択する際には、希望するドメインが利用可能かどうかを確認する必要があります。 例えば、「cake.com 」というドメインは 1 つのウェブサイトでしか使用できないため、誰かがすでに使用していた場合、別のドメインにしなければなりません。 「ドメイン登録業者」と検索し、検索結果に表示されたウェブサイトには希望するドメインがすでに使用されているかどうかを確認できる機能があるはずです。
ドメインは、覚えてもらいやすいように、短く、ビジネスと関連性の高いものにしましょう。 ドメインの種類を変えてみることで、選択肢を増やすこともできます。 「.com 」または「.co.jp 」などは見慣れていると思いますが、他にも利用可能なものや、より適したものが見つかるかもしれません。 例えば、非営利組織は「.org 」を使うのが一般的です。 「cake.com 」がすでに使われていたとしても、もしかすると「cake.net 」はまだ利用可能かもしれません。
では、つづいてウェブサイトのその他の要素についてもご説明しましょう。 ホームページとは、あなたがドメインを入力してウェブサイトにアクセスしたときに最初に表示されるページのことです。 ホームページに、「メニュー」ボタンを配置して、ウェブサイト内の他のページへ誘導します。 一般的にメニューボタンは、ページの上部または横に表示されています。
最後に、どのような内容のウェブサイトを提供するかを考え、まとめてみましょう。 さまざまな企業がウェブサイト用の雛形を提供しているため、それらを利用すると始めやすいでしょう。 まずは、「会社情報」や「店舗案内」など、重要度の高いページから始めましょう。 店舗案内のページには、住所、電話番号、メールアドレス、最寄り駅からの道順を掲載します。
会社情報のページでは、あなたのお店の沿革や過去の実績などを掲載します。 ウェブサイトの構成に正解や不正解はありませんが、お客様が求める内容を、掲載することが大切です。 お客様が、営業時間などの必要な情報を簡単に見つけられ、インターネットで注文しやすいように、ウェブサイトを構成しましょう。
ウェブサイトができたら次のことを確認してみましょう。 会社情報や店舗案内などのメニューボタンがわかりやすい場所に表示されていますか。 メニューボタンはウェブサイト上の全てのページに表示され、お客様がいつでも見たいページを表示したり、前のページに戻ったりすることができるでしょうか。 文章は読みやすく画像や動画はきちんと表示されていますか。 文字や画像を、クリックするとインターネット上の他のページに移動するように設定することもできます。 これは、「ハイパーリンク」と呼ばれます。 また、多くのウェブサイトでは、問い合わせフォームを設け、お客様とのコミュニケーションを行っています。
今回は、ウェブサイトの構成についてお話ししました。
4. ウェブサイトをビジネスに活かす方法
今回は、ウェブサイトをビジネスに活かす方法についてお話しします。
初めに、ウェブサイトのデザインから考えましょう。 実店舗の場合、すべてのページの見やすい位置に、電話番号を表示し、「今すぐお電話を」のように、お客様にお問い合わせを促す文言を追加しましょう。 また、初めてウェブサイトを訪れるお客様のために、お問い合わせページを見つけやすくしたり、携帯電話向けの電話発信ボタンを設置するのも良いアイデアです。
あなたが、小さなパン屋さんを経営しているとしましょう。 もっとたくさんのお客様にお店に来て欲しいと考えています。 一方、多くのお客様は焼き立てのフランスパンを買うために、あなたのお店にどうやって行くか調べています。 この場合、お店への地図だけでなく、詳細な道順をウェブサイトに載せることで、あなたとお客様の両方の望みを叶えることができるかもしれません。
次に、ウェブサイトの内容について考えてみましょう。 ウェブサイトの内容は営業トークではありません。 過剰な売り文句や、専門用語はできるだけ避けましょう。
その代わりに、お客様の要望をいかに満たせるか、またはお客様の問題をどのように解決できるかを説明しましょう。 あなたのお店がお客様に対して提供できることに着目するだけで、内容ははるかに魅力的になります。
お客様の活用事例を紹介し、あなたの商品やサービスに、満足したお客様の声や動画を掲載することも有効です。
また、ウェブサイトの読み込み速度に気を配りましょう。 ウェブサイトが表示されるまでの時間が長いと、お客様が途中で閲覧するのを諦めてしまうこともあります。 多くのお客様は目についた言葉をざっと読むだけのことが多いため、画像や見出し、わかりやすいメニューボタンで、求めているものをすぐに見つけられるようにすることも大切です。
今回は、ウェブサイトをビジネスに活かす方法についてお話ししました。
5. ウェブサイトを使いやすくするための工夫
今回は、ウェブサイトを使いやすくするための工夫についてお話しします。
お客様がウェブサイト上で迷わないために「ナビゲーション」を工夫しましょう。 ナビゲーションとは、お客様のことを考えてサイトを整理することです。
突然ですが、あなたのよく行くケーキ屋さんでは、商品をどのようにまとめているかを考えてみてください。 ケーキやパイなどの大きい商品は同じ場所にまとめて置かれ、ドーナツやカップケーキなどの小さい商品は別の場所に置かれているでのはないでしょうか? ウェブサイトでも、同じように項目を整理できます。 メニューボタンを配置すると、訪問者にどのようなページがあるかを知らせることができます。 これはケーキ屋さんの店内表示のようなものです。
しかし、それでも、ウェブサイトの構成がすべての人に完全に伝わるとは限りません。 そのため、ウェブサイトのページ数が多い場合には、検索窓を設けるのが有効です。 すべてのページの同じ場所に検索窓を配置すれば、検索窓が見つけやすく、急いでいてもすぐに必要な内容を見つけられます。
また、お客様はウェブサイトが一定のルールにもとづき構成されていると想定しています。 例えば、ウェブサイトを閲覧していてトップページに戻りたい場合、ロゴをクリックしますよね。 これは、多くのウェブサイトに共通する特徴であるため、ロゴがすべてのページに表示されるようにし、それをクリックするとトップページに戻るようにしましょう。
つづいて、デザインの違いによってウェブサイトがどのように感じられるかについてお話ししましょう。 誰にでも好みはありますが、一般的な原則があります。
まず、ページの構成について考えてみましょう。 ウェブサイト全体でフォント、画像、デザインが、一貫性を保つようにしましょう。
色に関しては、注意を引こうと、つい目立つ色を使いたくなってしまいます。 しかし、インターネット上では、ほとんどの人は薄い色の背景と濃い色の文字に慣れています。 内容を作成する際には、訪問者が文章を読みながら視線を行ったり来たりさせなくても良いように工夫しましょう。
また、重要な項目は見やすい位置に配置しましょう。 見出しと箇条書きを使用して、お客様が素早くページの内容を判断しやすいものにすることが大切です。
他にもコツがあります。 ウェブサイトの訪問者が、次に何をすべきかを理解しやすくすることも大切です。
もしもあなたが、お客様に電話をかけてもらいたければ、「今すぐお電話を」と記載しましょう。 実店舗に来てもらいたければ、「お店への行き方」を見てもらいましょう。 または、商品を購入してもらいたいなら、「今すぐ購入」になるでしょう。
今回は、「ナビゲーション」を工夫することによって、ウェブサイトを使いやすくする方法についてお話ししました。
6. 良いウェブサイトとは?
今回は、良いウェブサイトとはどのようなものかについて説明します。
まず、ウェブサイトは読み込み速度が重要です。 せっかくのお客様も、ページの読み込み時間が長すぎると、そのページから離れてしまいます。
実は読み込み速度を改善するための、誰にでもできる方法があります。 ウェブサイト上にある画像を、必要最小限のサイズにするのです。 画像のサイズを変更または圧縮してデータのサイズを小さくすることで、読み込み時間は短くなります。
デザインはシンプルなものにしましょう。 一般的に、ウェブサイトの訪問者が読み込むべきデータを少なくするほど、ページを表示するまでの時間は短くなります。
また同じ背景を複数のページで利用することで、ページごとに新しく画像を読み込む必要がなくなります。 お店のウェブサイトの速度をテストしたい場合には、WiFi ではなく携帯電話回線を使用してウェブサイトを開き、読み込み時間を確認しましょう。
近頃は携帯電話でウェブサイトを閲覧する人が増えています。 あなたのウェブサイトも携帯電話で使いやすいものにしましょう。携帯電話で使いづらいウェブサイトは、お客様を失う可能性もあります。
「レスポンシブ デザイン」という技術を使えば、使用中の端末の画面サイズを自動的に検出し、検出結果に従ってウェブサイトを表示できます。 ウェブサイトが携帯電話に最適化されているかどうかを確認したければ、Google が無料で提供している 「モバイル フレンドリー テスト」を使いましょう。
携帯電話でウェブサイトを見ているお客様は、画面をタッチしたり横にスワイプするため、そのような動作にもあなたのウェブサイトが適切に反応するようにしましょう。 誰にでもわかりやすいアイコンを使用し、内容を整理することで、小さい画面から閲覧しているお客様も必要なものを見つけやすくなります。
次に、お店の住所や電話番号を見つけやすくしましょう。 多くの携帯電話には GPS 機能や地図が搭載されており、外出先からウェブサイトへ訪問しているお客様が、お店への道順を見るときに活用することができます。 また、携帯電話から簡単に電話をかけられるようにすると良いでしょう。
お客様によってウェブサイトを見ている環境が異なるため、できる限り多くの端末で確認しましょう。 また、ソフトウェアをダウンロードしないと見られない内容があると、手間がかかるため、訪問者の離脱につながる可能性があります。
今回は、良いウェブサイトについてお話ししました。 お客様の目線にたってウェブサイトの構築を行いましょう。
オンラインビジネス戦略の策定
1. オンラインビジネスにおける戦略
オンライン ビジネスの戦略について詳しく知りたい、もしくは、今の戦略を改善したいとお考えですか?
このレッスンでは、オンライン ビジネスの戦略を構築するメリットや施策例のほか、ビジネスの目標達成に役立つヒントを紹介します。
オンライン ビジネスの戦略の構築は、頭の中にある複数のアイデアを形にする上での助けとなります。 その過程を通じて、何を目標にして、何に力を入れるべきなのかが明確になります。 たとえば、体の柔軟性を高めたい場合、ランニングをしてもヨガのポーズはすぐにできません。 それよりも、柔軟性の向上につながる部位を中心にトレーニングをする方が効果的です。 ランニングも無駄ではありませんが、ストレッチの方が近道でしょう。 ビジネスでも同様です。目標に沿った施策を検討することが、目標達成の近道になります。
では、最初にすべきことは何でしょうか。 それは「売上 2 割増加」、「見込顧客 100人 獲得」といった、具体的な目標を定めることです。 それによって、進むべき方向と、講じるべき施策が明確になります。
次に必要なのは、提供しているビジネスの内容を明確にすることです。 これは、一言で言えば「企業理念」です。 たとえば、「健康な暮らしを促す」 、「楽しいフィットネス空間を提供する」といったものです。
また、競合他社にはない、独自のセールスポイントも明確にしましょう。 その際、同様のオンライン ビジネスを提供している他社と比較して、自社がどのような点で異なっているのかを考えます。 他社よりも優れた顧客サービスを提供しているのであれば、それがセールスポイントになります。 目標がはっきりしていれば、適切な判断を、適切なタイミングで下すことができます。
次に、一般的な目標と、それを達成するための戦略を紹介します。 売上を増やしたい場合は、 サイトへのアクセスを増やすと効果的ですが、 その方法は、広告掲載やコンテンツ マーケティングなど数多くあります。 また、ビジネスやブランドの認知度を高めたい場合は、ソーシャルメディアを活用する方法が一般的です。 新しい顧客や既存顧客に対して、ビジネスの特長や魅力を発信して交流できます。
そのほか、メール マーケティングの配信先リストの登録数を増やしたい場合は、 独自のコンテンツやメンバー限定の情報など、メールを購読するメリットをわかりやすく伝えましょう。
実際にどのような効果があったかについては、オンラインにおける認知度向上の戦略を採用した事例をご覧ください。 また、オンライン ビジネスの戦略構築に関する詳細は、このトピックの最後に紹介する資料をご覧ください。
2. ビジネスのオンライン展開
このレッスンでは、オンラインとオフラインにおけるユーザーの行動の違いについて説明します。 また、オンライン広告を展開する際に使う、オーディエンスのセグメントの活用方法を併せて紹介します。
実店舗を訪れるユーザーと、オンラインサイトを訪れるユーザー。この 2 つの主な違いは何でしょうか。 たとえば、運動のためにランニング シューズを探す場合の、オフラインでの購入経路を考えてみましょう。 ユーザーは複数の店舗を見て回り、価格、品質、返品条件、接客、在庫状況などを検討するはずです。 そして、すべての情報をもとに、一番気に入った靴を取り扱っている店舗に戻って商品を購入するでしょう。
一方、オンラインでの商品購入における購入経路は、「See、Think、Do、Care」の 4 つのステップを踏む可能性が高いと考えられます。 このフレームワークは、ユーザーと繋がるために注力すべき点を見極めるうえで役立ちます。
ランニング シューズを購入するケースを例に、この 4 つのステップを考えてみましょう。 「See」の段階にいるユーザーは、ランニング仲間が投稿したお気に入りのルートの地図を見て、 自分もランニングを始めようと考えます。 次に、「Think」の段階では、スマートフォンで 「初心者用 ランニング シューズ」と検索します。 検索結果で出てくるブログ記事やターゲットされた広告など、様々なオンライン コンテンツは、意思決定を行うための判断材料となります。 そして、商品を購入するのが「Do」の段階です。その後、SNS に写真を投稿する場合もあります。 このような購入体験を共有するステップが、最後の「Care」の段階です。 なお、必ず 4 つのステップをすべて踏むわけではなく、「Think」で始まり「Do」で終わることもあります。
次に、オンラインとオフラインを組み合わせる例を見ていきます。 スポーツ用品店で、新しいランニング シューズを試着しているユーザーを考えてみましょう。 ユーザーはお店にいながらスマートフォンで商品を検索して、もっと安いお店がないか確かめる場合もあります。 実店舗で見た商品をオンラインで購入するこの行動は、「ショールーミング」とも呼ばれます。 オンラインとオフラインの購入経路の違いを把握することは、オンラインにおける優れたユーザー体験の構築に役立ちます。
では、オンラインで注力すべき点を見極めるにはどうすればよいでしょうか。 まず、適切なチャネルを選ぶには、アプローチするタイミングやターゲット像、アピールする内容を選択します。 これが、オーディエンスのセグメントです。 オーディエンスは、年齢や性別、興味・関心といった属性に基づき、さまざまな方法で分類できます。 たとえば、特定地域にだけ配送できる商品を扱う e コマースでは、地域による分類が役に立ちます。
また、セグメントは、オンライン広告を掲載する際にも役立ちます。 ほとんどのオンライン広告サービスは、ユーザーの年齢や興味・関心などに基づいて、広告を表示するオーディエンスを絞り込むことができます。 そのほか、お店から一定の距離にいるユーザーにのみ広告を表示して、地元の買い物客向けに宣伝することも可能です。
このように、オンライン広告を展開する際は、利用頻度の高いチャネルをユーザーの立場で考え、 オンラインとオフライン、それぞれの特性を考慮してアプローチしましょう。
3. 顧客行動の理解
ビジネスで成功を収めるうえで「顧客」は重要な役割を担っています。したがって顧客の醸成には、顧客への理解が不可欠です。 このレッスンでは、購入経路をふまえたユーザーのタッチポイントを紐解き、ユーザー体験の改善方法を説明します。
ユーザー体験を高めるには、どうしたらよいでしょうか? まずは、顧客とのタッチポイントと、その重要性について説明します。
タッチポイントとは、顧客や見込顧客がそのビジネスとの接点を持つ、いくつかの段階のことです。 タッチポイントは、特に小売など、オフラインのビジネスで多く発生します。 たとえば、商品購入に至るまでのタッチポイントは、看板、サービス カウンター、領収書、買い物袋など、数多く存在します。
一方、オンラインではタッチポイントを活用して、ブランドへの親近感や信頼性を築くことができます。 たとえば、オンライン広告を何度か目にした顧客は、ブランドの一貫したイメージに好感を抱くでしょう。 ユーザーによって見たり考えたりすることは違っても、ユーザーが辿る購入経路やタッチポイントには類似性がみられます。
また、オンラインにおけるユーザーの行動を把握するには、タッチポイントの発生場所やタイミングを見極めましょう。 そのためには、顧客がどのような購入経路を辿っているのかを分析します。 購入経路がわかると、それぞれの段階でブランドを効率的にアピールするプランを立てることができます。 たとえば、マラソンで事前にルートを確認しておくと、計画的にペース配分や給水を行うことができます。 購入経路も同様に、タッチポイントが判明すれば、必要になるオンライン広告の戦略が見えてきます。
とはいえ、タッチポイントとなりうる場所は膨大にあるため、最初は把握することが困難かもしれません。 この作業を簡単に行うためには、自分が顧客の立場で自問自答することです。 「質問に答えてほしいときは、どこへ行けばよいか」 「新しいブランドやビジネスは、いつもどこで見かけているか」 「購入を決断する際は、何を参考にしているか」 「購入後に、再びそのブランドを見かけることがあるか」 といったことを考えてみましょう。
また、どのような経緯でそのビジネスを見つけたか、顧客に直接尋ねるのも方法の 1 つです。 ヒアリング調査やオンラインでアンケートを行うと、1 つ 1 つの経路を視覚化しやすくなります。 経路が判明したら、特定のタッチポイントでユーザーを効果的に呼び込めているか確認しましょう。
そのほか、ウェブサイトで見込顧客と既存顧客の両方に必要な情報を発信できているか確認しましょう。 顧客にとって価値の高いサイトであるほど、再び利用してもらえる可能性は高くなるはずです。
また、ソーシャル メディアもビジネスの特長をアピールするタッチポイントとして役立ちます。 オンライン ビジネスの顧客も現実の世界に生きているので、直接交流してつながりを持つことも大切です。
最後に、タッチポイントを設定したら、成果を定期的に確認するようにしましょう。 たとえば、商品やサービスの人気が急上昇したユーザー層があれば、タッチポイントの調整が必要になる場合もあります。
では、おさらいとして、適切なタッチポイントを設定する方法を簡単にまとめておきましょう。 ご自身で商品を購入して購入経路を検討し、その際に得られた情報を基にプランを検討しましょう。 可能な場合は、接触した顧客から生の声を直接入手しましょう。 そして、タッチポイントの成果を分析して、顧客のニーズに合わせたメッセージを発信しましょう。
4. 競合相手と差別化する方法
健全な競争は緊張感をもたらし、成功への原動力となります。 このレッスンでは、ビジネスのセールスポイントを特定する方法のほか、競合相手をチェックすべき理由と役立つツールについて説明します。
まず、ビジネスのセールスポイントは何であるかを考えてみましょう。 たとえば、バスケットボール用品店を経営しているとしましょう。 そのとき、同じような商品を扱っている他店と違っているのはどのような点でしょうか。 もしかすると、外装やディスプレイにこだわったり、従業員のパフォーマンスが特徴のひとつかもしれません。 このように、実店舗の場合は、集客のために人目を引く工夫をする必要があります。
これは、オンラインの場合も同様です。 競合相手との違いを特定できれば、それが独自のセールスポイントになります。 セールスポイントとは、ビジネスの長所や競合相手との違いを、わかりやすくまとめたものです。 セールスポイントを定義する際は、次の4つの問いを念頭に置きましょう。 「ターゲット ユーザーは誰か」 「競合相手は誰か」 「ターゲット ユーザーは、どのような課題を抱えているか」 「その課題を解決するには、どうすればよいか」 これらに対する答えを簡潔にまとめることで、セールスポイントにすることができます。
次に、注意すべき点をいくつか紹介します。 まず、親しみやすい言葉を使いましょう。 できるだけ自然で親しみやすい言い回しを使い、ユーザーの気を引き付けます。
そして、堂々と主張しましょう。セールスポイントをサイトや SNS などに掲載する場合、 すべてのユーザーには響かないとしても、ターゲット ユーザーを意識した文言を心がけましょう。 セールスポイントを作成する際は、ビジネスの長所と欠点を分析しましょう。 SWOT 分析を使用すると、的確な情報に基づいてセールスポイントを判断できます。 SWOT とは、Strength, Weakness, Opportunity, Threat のことです。 Strength は「どのように強みを活かすか」 Weakness は「どのように弱みを克服するか」 Opportunity は 「どのように機会を利用するか」 Threat は 「どのように脅威を取り除くか」。この 4 つを分析しましょう。
また、セールスポイントを作成する際は、併せて競合分析をすることをおすすめします。 その際、オンラインの無料ツールを活用しましょう。
まず、検索エンジンを使うと、最も手軽に回答が得られます。 キーとなる用語を検索すれば、検索結果の上位には、どの競合の商品やサービスが表示されているか。 ウェブサイトのページタイトルにどのようなキーワードが使用されているか。
また、ソーシャルメディアで、どのようなメッセージを使っているか確認できます。 そして、アラート機能を持つツールを活用して、競合相手の動向を把握することもできます。 たとえば、Google アラートなどの無料のツールを使うと、指定したトピックに関する情報を受け取ることができます。 商品やサービス、自身のビジネスや競合相手の名前に関するアラートを設定すると、 指定した用語に関する新しい検索結果が見つかったときに、メールで通知が届くようにすることができます。
では、オンラインで目立つことができるように、紹介したヒントをどのように活用できるのか見てみましょう。 さあ、あなたのビジネスは、競合相手とどのような点が違っているでしょうか。 このレッスンを参考に、競合相手の動向を把握して、SWOT 分析を用いて、ビジネスのセールスポイントを見つけてください。
5. 目標設定による業績の改善
このレッスンでは、具体的な目標設定と測定が、業績の把握と改善をする上で、いかに重要であるかを説明します。 KPI(重要業績評価指標)の概要と、目標達成にかかわるプロセスの有効性の評価方法も確認します。
KPI は目標達成に向けて重要な役割を果たし、定量化が可能な測定基準のひとつです。 また、KPI は進捗状況の把握や測定の方法について、チーム内で共通認識を持つうえでも役立ちます。 設定する KPI は、測定可能か、実用性があるか、達成可能か、指針が得られるものであるかを意識しましょう。
では、実際のビジネスではどのような KPI が使われているのか見てみましょう。 彼の名前はライアン。 フィットネス チェーンを経営しています。 事業の拡大には、会員の確保が不可欠なため、 店舗ごとに、新規会員を月に 50 人以上獲得したいと考えています。 これがライアンの目標です。 この目標の達成に向けて、まずはスタッフの成果を測定する KPI を設定します。 ここでは、入会率アップにつながる戦略に基づき、営業担当者向けの KPI をいくつか選定しました。 営業スタッフの目標 「1 日あたり見込顧客 20 人にアプローチ」 「就業時間中、ソーシャルメディアとメールでのお問い合わせには 15 分以内に返信」 「毎月 8 件以上の会員の更新」 このように KPI で分析すると、目標に達したスタッフと、訓練が必要なスタッフを正確に把握することができます。 自営業の場合でも、企業に属している場合でも、KPI の活用は目標達成への近道となります。 営業の電話やソーシャルメディアへの投稿、顧客満足度など、目的に合った KPI を選択しましょう。
では、KPI はどのように選び、どのように測定すべきでしょうか。 KPI は、具体的かつ測定可能であること、到達可能であること、関連性が高いこと、期限があることが重要です。 このルールに沿って KPI を設定すれば、目標が明確で達成可能なものになります。 独自の KPI を設定したら、次の点を確認しましょう。 「その KPI は具体的か」 「測定が可能か」 「スタッフにとって達成可能なものか」 「より大きな経営目標との関連性があるか」 「期限が設定されているか」 たとえば、「前年比で売上 25% アップ」という KPI も考えられます。
これは、具体的かつ測定可能であり、過去の実績から達成可能かどうかも判断できます。 また、売上の増加はビジネスの成長のカギであり、目標の拡大につながり、前年との比較は期限の設定につながります。 そして、KPI の結果と KPI 自体を定期的に評価し、必要に応じて修正することも重要です。 先ほどの例の場合、メールの件数が多く「15 分以内の返信」が難しい場合は、スタッフを増員する必要性が見えてきます。 そうすることで、見込顧客の満足度を高くキープし、スタッフの消耗も抑えることができます。
最後におさらいです。 目標と KPI は具体的で、測定可能か、実用性があるか、達成可能か、指針が得られるものであるかが大切で、そして長期的視点も必要です。 ビジネスにおける KPI の設定と、目標達成に向けた測定方法を、ぜひ検討してみましょう。
ウェブ上でビジネスを簡単に見つけてもらえるようにする
検索エンジンへの対応
1. 検索エンジンの基礎
今回は、検索エンジンの歴史と、検索連動型広告についてお話しします。
最も古い検索エンジンの 1 つに、アーチーと呼ばれるプログラムがあります。 1990 年に公開されたもので、ウェブサイトの名前を検索することが可能でした。 しかしアーチーでは、そのウェブサイトの内容までは検索できませんでした。
その後、Google、Yahoo!、Bing などの検索エンジンが登場しました。 これらは、高度な技術を駆使して、ウェブサイトの内容までを検索可能にしました。 検索エンジンの基本機能はどれも同じです。 何かを探すときは、単語または文章を入力すると、検索エンジンが、その単語や文章をウェブサイトの一覧と照合し、検索結果を導き出します。
検索エンジンの目的はできる限り適切な検索結果を表示し、情報を見つけやすくすることです。 検索結果にはウェブサイトへのリンクだけでなく、近くにあるお店の一覧や、広告、画像、動画などが表示される場合もあります。
例えば、あなたが新宿で喫茶店を経営しているとします。 新宿にある喫茶店を検索している見込み客に対して、検索結果にあなたのお店のウェブサイトを表示させたいと考えるでしょう。 同じように、街の電気屋さんも、お弁当屋さんも、関連する単語が検索されたときに自分のウェブサイトが表示されたいと思うはずです。
なぜなら、検索されている時はお客様がその商品やサービスに、関心を持っている時であり、お店の情報を届ける最適なタイミングだからです。
インターネット上での集客に検索エンジンがどれほど有効か、お分かりいただけましたでしょうか。 あなたのビジネスを求めている人に、求めている情報を届けられるのは、非常に効果的です。 これは自然検索の話だけではなく、検索エンジンを利用した広告戦略にも言えることです。 あなたの商品やサービスをより効果的に宣伝する場合にも、検索連動型広告は選択肢の 1 つとなるのではないでしょうか。
今回は、検索エンジンの歴史と検索連動型広告についてお話ししました。
2. 検索エンジンの仕組み
今回は、検索エンジンの仕組みについてお話しします。
検索エンジンについて理解を深めるために、まずウェブサイトとウェブページの違いを学びましょう。 ウェブサイトを構成するそれぞれのページをウェブページと呼びます。検索エンジンはウェブページ単位で情報を認識しています。
では、検索エンジンの、3 つのステップについて説明しましょう。 1 つ目は、公開されている世界中のウェブページから情報を収集する、「クロール」です。 2 つ目は、収集したウェブページの情報を登録する「インデックス」です。 3 つ目は、検索された内容に関連性が高いウェブページがどれかを決定する、「ランク付け」です。
これらの仕組みについて詳しく説明しましょう。
検索エンジンは、まず「クローラー」と呼ばれるソフトウェアが世界中のウェブページを飛び回って情報を収集します。 これが先ほどご紹介した「クロール」です。 「クロール」することで、検索結果に表示するためのウェブページや最新の更新情報を探しているのです。 「クロール」した結果、検出されたウェブページを登録することを「インデックス」と呼びます。 こうして膨大な数のウェブページの一覧ができあがります。 検索エンジンは、この一覧から検索結果に表示するウェブページを選んでいます。 しかし、すべてのウェブページが「インデックス」に登録されるわけではありません。
例えば、あるウェブページの内容と、全く同じ内容が他のウェブサイトでも見られる場合があります。 なぜ、そのような状況が発生するのでしょうか? コーヒーメーカーについて検索する場合を例に考えてみましょう。
例えば、人気のコーヒーメーカーの説明文が製造元から提供されており、複数のウェブサイトに同じ説明文が掲載されている可能性があります。 このような場合、検索エンジンは代表的なウェブページだけを、「インデックス」に登録します。
そのため、他のウェブサイトとは異なる、独自の説明を記載することをオススメします。 検索結果に表示される可能性が高くなるからです。
最後は「ランク付け」です。 検索エンジンは検索されたキーワードと、関連性が高いウェブページを「インデックス」からみつけてきます。 例えば、検索エンジンが 20 万件の結果を検出したとしましょう。 そこで、検索エンジンの最後の作業である、「ランク付け」が行われます。
検索エンジンがウェブページを「ランク付け」する要素は、ウェブページ内の単語や、あなたのお店のウェブページにリンクしているウェブページの数などいくつかあります。 しかし、ランク付けにどのような仕組みを使用していても、検索エンジンの目的は、検索しているお客様に、精度の高い検索結果を表示することです。
例えば、あなたがおいしいコーヒーを飲みたくなったとします。 「近くの喫茶店」と検索すると、検索エンジンはあなたの現在地から近いお店を表示するでしょう。 そのお店を見つけやすくするために、地図が表示される場合もあるかもしれません。 このように、あなたの求めている情報を導きだすことが検索エンジンの役目なのです。
今回は、検索エンジンの仕組みについてお話ししました。 見込み客にあなたのお店の情報を届けるため、お客様が探している内容が含まれるようなウェブサイトを作ることを心がけましょう。
3. 検索エンジンによるウェブサイトの把握方法
今回は、検索エンジンがウェブサイトの内容を「どのように」把握しているのかを説明します。
それが分かれば、あなたのウェブサイトの情報を探しているお客様に対して、あなたのウェブサイトが表示されやすくなるかもしれません。 例えば、あなたが喫茶店を経営していて、その宣伝のためにウェブサイトを作成したとします。通常私達の目にはウェブページはこのように表示されます。しかし、検索エンジンは、同じウェブページでも、裏側にある「HTML」と呼ばれるコードを見ているのです。
このコードの特定の部分で、検索エンジンはウェブページの内容を把握します。 まずは、コード内のタイトルについて説明しましょう。 このウェブページでは、最上部に「喫茶店エリーゼ」というタイトルがあります。検索エンジンは、タイトルを認識するために「タイトル タグ」と呼ばれるコードに囲まれた領域を認識します。
「CMS」と呼ばれる仕組みを使えば、HTML を知らなくても簡単にウェブサイトを編集できます。ウェブページのタイトルを正しく設定すれば、検索エンジンにあなたのウェブページが適切に登録され、関連する検索結果に表示されるようになります。
次に検討するのは、ウェブサイトの文章です。ウェブサイトは、お客様を考慮したわかりやすい文章を記載しましょう。 このようにすることで、より多くのお客様があなたのウェブサイトを見てくれるかもしれません。 最後に、画像についてお話しします。
残念ながら、検索エンジンは、おいしそうなコーヒーの写真をお客様と同じように見ることはできません。代わりにその裏側にあるコードを見ています。
検索エンジンが画像を識別しやすくなるよう、画像には分かりやすい名前を付けましょう。
例えば、image.jpg という名前だと、具体的にどんな写真なのかが、検索エンジンには伝わりません。一方、コーヒー フロート.jpg と言う名前なら、あなたが掲載した写真がどんな写真なのか?検索エンジンにも伝わります。
画像のコードに「Alt タグ」と呼ばれる説明を追加することもできます。これにより、その画像がどのようなものなのかを、検索エンジンに伝えることができるのです。
今回は、検索エンジンがウェブサイトを認識する方法についてお話ししました。 手間のかかる作業もありますが、忘れずに行い、インターネットをより効果的に活用しましょう。
4. 自然検索について
今回は、自然検索について説明します。
早速、例を挙げて考えてみましょう。 あなたが洋菓子店の店長だとします。そして売り上げアップのため、本格的なフランス菓子のマカロンの販売を開始しました。
マカロンはとても人気があり、まさにこの瞬間にも、誰かが検索しているかもしれません。では、その人があなたのお店の情報を見つけられるようにするには、どうしたら良いでしょう?
検索エンジンで何かを検索した際には、自然検索の結果と広告が表示されるでしょう。 通常、自然検索の結果はページの中央に表示され、検索エンジンが、入力されたキーワードと関連性が高いと判断したウェブサイトを表示します。検索結果には、広告も表示されますが、広告と自然検索の結果は異なる場所に表示されています。自然検索の結果に表示されるには、費用はかかりません。 では、ウェブページが自然検索の結果に表示される可能性を高めるためにはどのようにすれば良いでしょうか?
そのためにはウェブサイトの品質を上げること、つまり検索している人のためにウェブページを最適化することです。
最適化とは、自然検索の結果にウェブサイトを表示されやすくすることを言い、SEO とも呼ばれます。SEO は、お客様が検索したキーワード、つまりお客様の検索する期待や動機に対し的確に反応して、自然検索の結果に表示されやすくすることを目的として実施します。
検索エンジンは、検索されているキーワードと関連性の高いウェブページを探しています。そのため、ページの最適化のためには洋菓子店の見込み客が、何を探しているかを考えることからはじめましょう。
お客様がマカロンを求めている場合には、検索窓に「マカロン」と入力するでしょう。しかし、マカロンというキーワードだけでは、マカロンのレシピを探している可能性もあれば、マカロンの画像やその歴史を調べているだけかもしれません。
この場合、「あなたの街」で「手作りのマカロン」を探しているお客様の検索結果に表示されるよう、注力することが有効です。あなたのお店のマカロンは手作りであること、お店の場所、そして、特定の地域に配達可能であることを強調した、ウェブサイトを作りましょう。そうすることで、「手作りマカロン 洋菓子店」または「新宿で一番おいしいマカロン」などの検索結果に表示されやすくなります。
今回は、自然検索についてお話ししました。
お客様が何を求めているのかを考え、それに応える内容を含んだウェブサイトを作成するようにしましょう。
5. 検索連動型広告について
今回は、検索結果に表示される広告についてお話しします。
例えば、あなたが外出中に、どうしてもコーヒーを飲みたくなったとしましょう。あなたは携帯電話を取りだして、新宿にある喫茶店を検索します。すると、検索結果に地図、広告などたくさんの選択肢が表示されます。
その一部は自然検索の結果です。それらはあなたが検索したキーワードとの関連性が高いウェブページを、検索エンジンが検出したものです。この自然検索の結果以外の部分が広告です。表示された広告を見ると、あなたが検索した内容に即したものばかりです。
キーワードと関連性のない広告が一切表示されないので、それらの広告は自然検索の結果と似ているように見えるかもしれません。すべての広告が、あなたのキーワードに即したものであることが、雑誌広告とは大きな違いとなります。
これこそが、検索連動型広告が効果的である理由です。表示される広告も自然検索と同様に、最終的な目標はお客様が探しているものを見つけやすくすることです。 では、検索結果に表示される広告は、どのような経緯で表示されるのでしょうか。
検索が行われるたびに、広告を表示したいと思っているお店同士が競いあいます。しかし、検索している人にその詳細は見えません。検索結果には広告枠を勝ち取ったお店の広告のみが表示されるからです。
では、検索エンジンはどのように表示する広告を決めているのでしょうか。ひとつは、キーワードと広告内容の関連性が高いかどうか?そしてもうひとつは、入札価格です。
入札価格とは、広告の 1 クリックに対して支払える最高額で、1 円から設定できます。検索している人が広告をクリックすると、広告主のウェブサイトに誘導されます。そして広告主には落札価格が請求されます。
つまり、広告主があるキーワードに対して 200 円で入札していた場合、それが広告 1 クリック当たりの最大の支払価格となります。広告が検索結果に表示されていても、1 度もクリックされなかった場合には、広告主が広告費を支払う必要はありません。
ここで 1 つ注意しておきたいのは、必ずしも最も高値の入札をした広告主が勝てるわけではないということです。検索エンジンは、入札価格だけでなく検索されたキーワードと関連性の高い広告を優先的に表示するからです。入札価格が低くても、検索されたキーワードと関連性が高い広告であれば検索結果ページのより高い位置を「勝ち取る」ことも可能です。また、入札価格とは関係なく、関連性の低さを理由に広告を表示させない場合もあります。
今回は、検索連動型広告の仕組みについてお話ししました。 あなたの製品やサービスを求めているお客様に最適なタイミングで、広告を表示できるように、検索連動型広告の戦略を練ることが大切です。
6. Google Search Console について
今回は、Google Search Console と呼ばれる無料のサービスを紹介します。
Google Search Console の機能は主に 2 つです。1 つ目は、Google の検索結果であなたのウェブサイトが何位に表示されているのかを確認する機能。2 つ目は Google があなたのウェブサイトをどのように評価しているか調べる機能です。
では、あなたが喫茶店を経営しているとします。お店のウェブサイトの情報が古くなったので、更新することにしました。ここで Google Search Console をどう活用すべきか見ていきましょう。 まずは「検索アナリティクスレポート」の活用について説明します。このレポートを見れば、見込み客がどのようなキーワードで、いつ、あなたのウェブサイトに訪れているかが分かります。
また、あなたのウェブサイトへのリンクを貼っている他のウェブサイトを知ることができます。このレポートでは、例えば「新宿 喫茶店」、「近くの喫茶店」、「美味しいコーヒー」など、あなたのウェブサイトへの訪問につながった、キーワードが表示されます。つまり、あなたのお店に関係するキーワードを確認することができるのです。
レポートを確認して、もしも関係の無い単語やフレーズで検索されていた場合、それはウェブサイトを修正する際に見直すべき部分となります。また、クリック数も確認しましょう。検索結果にウェブサイトが表示されてもクリックされなかった場合には、検索されたキーワードとあなたのウェブサイトの内容があっていなかったことを意味します。
「サイトへのリンク」レポートには、あなたのウェブサイトへのリンクを貼っているウェブサイトが表示されます。それらは、あなたのウェブサイトを「紹介」しているウェブサイトと考えましょう。また携帯電話でインターネットを利用する人が増えてきているため、Google Search Console でも「モバイル ユーザビリティ レポート」が用意されています。これを確認することで、携帯電話でうまく表示されていないウェブサイトを調べることが可能です。この結果を参考にして、携帯電話で検索された時も見やすいサイトにすることができます。 Google Search Console には、他にもまだ知っておくべき重要な機能があります。 「クロール エラー」レポートと「インデックス ステータス」レポートです。
「クロール エラー」レポートでは、Google があなたのウェブサイトに訪問できるかどうかを確認できます。Google が あなたのウェブサイトに訪問できなければ、Google の検索結果に、あなたのウェブサイトを表示させることができません。 「インデックス ステータス」レポートは、あなたのウェブサイトについて Google が記録した情報や、アクセスができないウェブページを示します。
Google Search Console は、膨大な情報を収集して処理する必要があるため、結果が表示されるまでには数日かかる場合があります。ですが、無料であなたのウェブサイトのレポートを提供してくれる、便利なサービスです。
今回は、Google Search Console を紹介しました。 早速活用し、より良いウェブサイトを作りましょう。
検索で見つけてもらう方法(SEO 第1章)
1. 検索エンジン最適化(SEO)について
今回は、SEO、検索エンジン最適化についてお話しします。 検索エンジンがどのようにウェブサイトを把握しているか、そして、検索エンジンが最も重視するのは何かを説明します。
毎日、何百万人もの人々が、あらゆるものをインターネットで検索しています。つまり、見込み客となりうる人々にウェブページの存在を知ってもらえる機会は、毎日何百万回もあるということです。
例えば、あなたが小さな農場を経営していて、インターネット上で作物を販売し、事業を拡大したいと考えているとします。その場合、まずはあなたが提供しているものを検索エンジンに認識させることから始めましょう。誰かがあなたの商品に関係する単語や文章、例えば「無農薬 トマト」で検索した場合、あなたの農場のウェブサイトが検索結果に表示される可能性が高くなるからです。 検索結果には、検索連動型広告が含まれますが、その他の部分は、検索エンジンが、入力されたキーワードと関連性が高いと判断した検索結果です。これらは広告と区別して、「自然検索の結果」と呼ばれています。
では、検索エンジンは、どのように検索結果に順位をつけているのでしょうか?
検索結果に影響を与える要素はたくさんあります。 例えばあなたのウェブサイトが表示される位置は、ウェブサイト内で使用されている単語に加え、あなたのウェブサイトへリンクしているウェブページの数などがあります。
他には、ウェブサイトの利用者数や、そのウェブサイトの評判も検索結果に反映しています。 ウェブサイトの内容をより深く理解するため、ウェブページ上の単語や文章だけでなく、コードに含まれる内容についても考慮しています。
検索された単語に対して、検索エンジンが最適な結果を探すことができるように、これらの要素は利用されています。
検索エンジンは、検索している人がどこにいるのかも考慮します。つまり、東京から検索している場合には、東京周辺の検索結果を表示するのです。
そのため、大阪から同じキーワードで検索を行うと、表示される結果が異なる可能性があります。 携帯電話の利用者が急激に増えていることから、現在の検索エンジンは、検索を実行する際に使用されている端末についても考慮に入れています。 このように、検索エンジンの仕組みも年々進化しています。
どのように、検索エンジンに対して情報を提供すべきか、という点については、この後の動画で詳細にご説明しますが、大事な点は、検索エンジンは、ユーザーにとって親和性の高い独自のページを重要視するということです。なぜなら、検索エンジンは、キーワードを入力した方にとって、より相応しい情報を探しているからです。
それでは、この後の動画でさらに詳しく、SEO について学んでいきましょう。
2. SEOの計画の立て方
今回は、検索エンジン最適化、すなわち、SEO について順をおって、お話しします。 SEO の計画を立て、優先順位を付けて調整していく方法を学ぶことで、SEO を迅速かつ的確に行うことができるようになるのです。
とれたてのフルーツや野菜のオンライン配送サービスで、見込み客に情報を届ける場合、何からはじめるのが一番効果的でしょうか。まず、考えられるのは検索キーワードの調査です。見込み客はどんなキーワードで検索をしているのかを調べてみましょう。もし、キーワードの調査に関してより深く理解したい場合には「キーワードの選び方」をご覧ください。
また、ウェブサイトの内容に関連した話題について検討してみましょう。 例えば、野菜のオンライン配送サービスを活用したレシピがテレビなどで話題となっている場合、こういった流行の内容についての記事をウェブサイトに掲載することで、見込み客の探している内容への親和性が高くなるかもしれません。これらは、SEO 対策の一環として、定期的に実施することをお勧めします。
そして、これらのキーワードで実際に検索してみましょう。
検索結果にあなたのウェブサイトは表示されましたか?
検索結果の表示確認によって、どの対策が上手くいっており、どの対策が上手くいっていないのかを把握する手助けとなります。
もし、「新鮮な野菜」などの一般的なキーワードであなたのウェブサイトが表示されていない場合、対策を検討する必要があります。
このように、成果の改善につながると考えられることを書き出し、どのように改善していくか計画を立てていくことが必要です。
やるべきことを書きだした後には、現実的な優先順位をつけることを意識しましょう。 すぐに大きな成果が上がることを期待して、難易度の高いものに手をつける前に、実施しやすく、かつ効果も期待できるものから取り組んでいきましょう。また、スケジュールを立てて、期日の管理をしていくことも忘れないようにしてください。
そして、やるべきことの優先順位をつける際は、時事的な判断も加味するようにしましょう。なぜなら、検索結果のランキングのアルゴリズムは常に進化しているため、SEO は時間とともに変化すべきです。変化に対応していくために、新製品の発売やウェブサイトのデザイン変更などの機会に、SEO も同時に見直すことが重要です。
訪問者は増えているのに、思うように売上が上がっていないなど、成果が上がらない場合には、見込み客の行動を喚起できるような対策も検討しましょう。
今回は、SEO の計画の立て方についてお話ししました。
定期的に結果を分析し、改善が必要な箇所を見つけられるようにしましょう。
3. SEOを継続的に行う重要性
今回は、検索エンジン最適化、すなわち SEO を継続的に行う重要性についてお話しします。
SEO はあなたのお店の商品やサービスを検索している見込み客を、一人でも多くウェブサイトに誘導するための施策です。 SEO を行うにあたっては、初めに、キーワードの調査を行いましょう。キーワードの調査は、見込み客があなたのお店に関係する商品や、サービスを検索するときに使う単語や、文章を把握することです。
例えば、あなたが小さな農場を経営していて、新鮮なフルーツや野菜のオンライン配送サービスを始めたとします。ベジタリアン向けのレシピや有機野菜など、検索している人が探しているものを把握できれば、その内容に合うようにウェブサイトの内容やサービスを最適化できます。 方法としては、定期的にレシピを投稿することや、農場での生活に関するブログを書くことなどが考えられます。
流行は常に移り変わり、それによってユーザーも行動を変えるため、検索エンジンも常に進化しています。そのため、自然検索からの訪問数を保つためには、常に何をすべきか考えなければなりません。つまり、SEO の役割は尽きることがないのです。 では、簡単に検索結果に最新の情報を反映し続ける、4 つの秘訣を紹介しましょう。
1 つ目は、検索エンジンの仕組みを理解することです。 検索エンジンの新しい機能や検索結果の順位を決める仕組みについて参考となるウェブサイトはいくつも存在しています。これらを使って、常に最新の情報を意識するようにしましょう。
2 つ目は、変化に目を光らせ、それがあなたのウェブサイトにどう影響するかを考えることです。 例えば、大手検索エンジンが携帯電話での検索結果に変更を加えたというニュースを耳にした場合、ウェブサイトを見直す必要があるかもしれません。
3 つ目は、他のお店のウェブサイトからアイデアを得ることです。 無料配送や、ソーシャル メディアの活用、写真を含んだウェブサイトの更新など、他のウェブサイトが行っていることからアイデアを得て、あなたのビジネスにも適用できそうな施策を取り入れましょう。
最後に、4 つ目はお客様と話すことです。 あなたのウェブサイトに欠けている内容や必要な機能、お客様が探している製品について、いちばん優れた洞察を持っているのはお客様です。お客様は、会話と同じような言葉を検索に使用する可能性もあり、お客様との会話も、キーワードの調査の 1 つとなります。
今回は、SEO を継続的に行うことについてお話ししました。 SEO ではお客様が求めているものを理解し、求められている情報を提供しながら、必要に応じて戦略を積極的に変更していくことが必要です。
4. キーワードの選択方法
今回は、検索エンジン最適化、すなわち SEO のキーワードの選択時に、考慮すべきことについてお話しします。
キーワードの選択は、SEO を成功させるための基本です。
言い換えるなら、見込み客が実際に求めているものに、ウェブサイトの内容を一致させることが理想だということです。ですから、あなたが新鮮ないちごを販売しているとするならば、見込み客があなたの商品に近いものを検索しているときに、良く使われる検索キーワードを調べる必要があるのです。
キーワードを選択するときには 3 つのことを検討しましょう。
まず、キーワードが検索される回数です。あなたが提供する商品に関係する言葉の中でも、頻繁に検索されているキーワードを選んだ方が効果が高いことは明らかです。ただし、そのような言葉では、ビジネスの差別化が困難になることもあるので注意しましょう。
2 つ目は、競争率です。既に多くのお客様に利用されている有名なウェブサイトであれば、「フルーツ」のような人気のキーワードにおける検索結果の上位に、表示される可能性が高くなります。
しかし、新しくウェブサイトを立ち上げたばかりのときは、競争率の高いキーワードで検索結果に表示するのは難しいので、競争率の低いキーワードで表示されるように対策をしてみましょう。 検索数が非常に多いキーワードはごくわずかしかありませんが、検索数が少ないキーワードはたくさんあります。これは「ロングテール」と呼ばれるキーワードですが、こういったキーワードへの対策は、競合が少ないため、早期の効果を期待できます。
例えば、「いちご」というキーワードは競争率が高いかもしれません。しかし「無農薬栽培のいちごの配送」にすると、すぐに SEO の結果が得られそうなロングテールのキーワードになるかもしれません。
中小企業にとって、ロングテールは検索結果からの訪問者を増やせる可能性の高い領域です。新しいウェブサイトが、一般的なキーワードの検索結果に表示されるようになるには、とても時間がかかります。しかし、比較的規模の小さなウェブサイトは、ロングテールのキーワードを選ぶことによって、より効果的な SEO を行うことができるでしょう。
3 つ目の秘訣は、提供している商品と関連性の高いキーワードを検討することです。誰かがイチゴを購入するためにあなたのウェブサイトを訪問しても、あなたがオンライン配送サービスを行っていなかったとしたら、見込み客は目的を達成することができません。
ページには、キーワードを不必要に繰り返し詰め込まないでください。これはキーワードスタッフィングという不正行為にあたり、検索エンジンのガイドラインに違反してしまうかもしれません。
今回は、キーワードの選択方法についてお話ししました。 ウェブサイトの内容は検索エンジンのためではなく、訪問者のために作ることを忘れないようにして、検索サイトにも訪問者にも好まれるウェブサイトの作成を目指しましょう。
5. SEOの目標設定について
今回は、検索エンジン最適化、すなわち SEO の目標設定についてお話しします。 目標を設定することで、どの手法が成果を上げているのかを的確に把握し、迅速な改善をすることが可能になります。
例を挙げて考えましょう。あなたは小さな農場を経営していて、できる限り多くのお客様にフルーツや野菜を販売したいと思っています。そのためには、ウェブサイトを通じてお客様との関係を構築し、リピーターになってもらうことが大切だと考えました。
そこで、次の 3 つの目標を設定します。
1 つめは、ウェブサイトの訪問者に、商品やサービスを購入してもらう、コンバージョン。 2 つめは、ウェブサイトの内容をお客様に閲覧してもらう、エンゲージメント。 3 つめは、ウェブサイトへの新たな訪問者の獲得です。
このように、SEO の目標を設定することで、測定すべき項目が明らかになり、ウェブサイトの成果を理解しやすくなります。
あなたの商品が、新鮮ないちごだとしましょう。「菜園」で検索すると、あなたの農場のウェブサイトが一番上に表示されます。あなたのウェブサイトには多くの人が訪問していますが、売上は増えていません。 理由はおそらく、「菜園」で検索している人は家庭菜園に興味があるのであって、いちごを購入したいわけではないからです。このように、あなたの農場のウェブサイトに関係のないキーワードで SEO 対策をしても効果が上がらないということがわかります。
ここで、先ほど設定した目標を思い出してください。
コンバージョンの測定は、ウェブサイトを訪問し、フルーツや野菜を購入した人の数や、メールマガジンへの登録をするなど、今後売上につながるかもしれない行動を計測することで可能になります。エンゲージメントの測定は、ウェブサイトに訪問してコメントを残すといった行動や、ソーシャル メディア経由の訪問者数を計測することで可能になります。新たなウェブサイトへの訪問者も、あなたのウェブサイトが検索結果に表示された回数と、実際にそこからあなたのウェブサイトへ移動した回数を計測することで確認できます。
Google、Yahoo!、Bing などの大手検索エンジンでは、分析ツールやウェブマスター向けのツールを提供しています。これらのツールを使用すると、あなたのウェブサイトを検索結果に表示するキーワードやリンクされているウェブページ、そしてあなたのウェブサイトの訪問者数を把握することができます。
分析ツールは、訪問者の行動をより深く把握するためにも活用できます。 自然検索の結果からの訪問者が何人お客様になったのか、またウェブサイト上のどのページを閲覧したお客様が商品を購入しているのか、などを分析することができるのです。 このような情報を SEO に活かして、ウェブサイトを改善したり、SEO の代理店を利用している場合には、代理店の成果を評価することもできるでしょう。
今回は、SEO の目標設定についてお話ししました。 ウェブサイトがどれだけビジネスに貢献しているかを把握するため、SEO の目標を設定し、成果を計測していきましょう。
検索の有効活用(SEO 第2章)
1. ウェブサイトの最適化について
今回は、ウェブサイトの最適化について説明します。ウェブサイトのそれぞれのページを変更するだけで、検索エンジンがあなたのウェブサイトをより深く認識できるようになるのです。
では、実際に利用している方にウェブサイトの最適化についてのお話を聞いてみましょう。
例えば、あなたが小林農園という小さな農場の経営者で、フルーツや野菜の商品ページを最適化したいと考えているとしましょう。
あなたのウェブサイトには、新鮮なフルーツや野菜に関するページであることを検索エンジンに伝える要素があります。タイトル、メタタグ、見出しです。 まず、タイトルとメタタグについて説明しましょう。この 2 つはウェブサイト上で見られるものではなく、ウェブサイトを構成するコードを調べないと確認できません。ページ上に何があるかを検索エンジンに判断させやすくするための、埋め込まれたコードなのです。
タイトルとメタタグは、どちらも検索エンジンが検索結果を表示するときに使用されるものです。
タイトルは、最初に表示される行に使用されます。メタタグは、タイトルに続く短い説明文に使用されます。 フルーツと野菜に関するページについては、「フルーツと野菜」という文章をタイトルとメタタグの両方に入れると良いでしょう。例えば、「小林農園 - 新鮮なフルーツと野菜」などです。このタイトルは、ページの内容だけでなく、会社名も表示している、良いタイトルだと言えます。
メタタグは、そのページの内容を要約して検索エンジンに認識させる役割を担っています。わかりやすく記した内容を 2 つ用意するのが一般的です。では小林農園のウェブサイトには、どんなメタタグが相応しいでしょうか。1 つ目は「小林農園は、新鮮なオーガニック フルーツや野菜をご希望のスケジュールでご自宅に配送します。」2 つ目は「ご希望のフルーツと野菜の詰め合わせをインターネットでご注文いただけます。」などが良い候補として挙げられるでしょう。
タイトルは短く魅力的に、メタタグはページの内容に合わせましょう。 さらに、検索エンジンがウェブサイトを正しく分類するために最適化できる要素が、見出しとウェブサイト内の文章です。
メタタグと同様、見出しは、ページの HTML コードに埋め込まれていますが、訪問者も見ることができます。良い見出しとは、ページの内容を明確に伝えるだけでなく、検索エンジンにとってもわかりやすい見出しです。「新鮮なフルーツと野菜」などが挙げられます。
最後に、新鮮なフルーツや野菜に関するウェブサイトを作成している場合、ウェブサイト内の文章にもそれらの言葉を使いたくなるのが自然です。しかし、同じ文章を繰り返すと、検索エンジンからスパムと認識されてしまう可能性もあるので、気をつけましょう。文章はお客様のために作成していることを意識し、メッセージが明確になるようにしましょう。
今回は、検索エンジンのためのウェブサイトの最適化についてお話ししました。 検索エンジンは、すべてのウェブサイトを公平に取り扱います。検索エンジンのためのちょっとした対策で、あなたのウェブサイトの情報を正確に伝えられるようにしましょう。
2. 自身のウェブサイトと他のウェブサイトの関係性
今回は、あなたのウェブサイトと他のウェブサイトの関係性についてお話しします。
検索エンジン最適化、つまり SEO の成果には、あなたのウェブサイトの要素だけでなく、ウェブサイト外の要素も影響しています。つまり、他のウェブサイトがあなたのウェブサイトをどう見ているかに大きく影響されるのです。この、他のウェブサイトとの関係を調整できるのは、「バックリンク」と「ソーシャル メディア」の 2 つです。 まずは、バックリンクから説明しましょう。これは、他のウェブページからあなたのウェブサイトへのリンクを示す言葉です。あなたのウェブサイトへのリンクが多いということは、より多くの人があなたのウェブサイトを紹介したいと考えている、ということにつながり、あなたのウェブサイトに有益な情報が含まれていると考える人が多いということになります。
さらに、検索エンジンも、あなたのウェブサイトの質の高さを示す指標として、バックリンクの数を認識することがある、ということをぜひ覚えておいてください。
あなたのウェブサイトへのリンクが重要であることは分かりましたが、バックリンクを闇雲に増やすことは、決して有益とはいえません。 以前は、検索結果での表示位置を上げるためにリンクの量を増やすことに重点を置いているウェブサイトもありました。場合によっては、量を重視するばかりで、自分の製品やサービスとは関係がなく、質の低いウェブサイトからのリンクもありました。質の低いウェブサイトとは、他のウェブサイトへのリンクのためだけに存在していて、関連性がほとんどないようなウェブサイトのことです。 検索エンジンは、このようなウェブサイトの評価を低くして、検索結果の表示位置を落とすようにしました。
良いリンクを増やすにはあなたのウェブサイトに人々の役に立つ情報を掲載することです。そうすれば、あなたのウェブサイトを他のウェブサイトでも紹介してもらえるだけでなく、他のウェブサイトであなたのウェブサイトにリンクを貼ってもらえるよう促すこともできます。こういった活用は、コンテンツマーケティングと呼ばれています。
では、良いコンテンツ、つまり情報について考えてみましょう。新鮮なフルーツや野菜を販売している小さな農場の場合、夏に人気のフルーツ トップ 10 や、人気レシピベスト 5 というような情報も良いでしょう。評価の高いウェブサイトを作成するには、見込み客は誰か、彼らが何を求めているかを理解する必要があります。
最後にソーシャル メディアについても軽く触れておきましょう。
検索エンジンは、ソーシャル メディアを含め、訪問できるすべてのウェブサイトから情報を集めます。一般的に、ソーシャル メディアにおける人気は、特に重要視されていません。それでも、ソーシャル メディアを利用することは、あなたのウェブサイトやビジネスの宣伝になります
今回は、あなたのウェブサイトと他のウェブサイトの関係性についてお話ししました。 質の高いウェブサイトを作り訪問者を引きつけることを心がけましょう。
3. 海外を視野に入れたSEO
今回は、海外を視野に入れた SEO についてお話しします。
見込み客が海外にいる場合や、複数の言語を使う場合、検討するべき要素がたくさんあります。大きなものとしては、言語、国別の最適化、対象国の絞り込みです。
対象としている国の言語をつかうことはもちろんですが、その他に複数の言語でウェブサイトの内容を提供する際には、注意すべき点がいくつかあります。 最初に、各言語のウェブページを、個別に作成する重要性について説明します。
例えば、あなたが日本でアボカドを栽培していて、インターネットを介して他の国でも販売したいと考えているとします。
例えば、ウェブページを、www.example.com/avocado.html としましょう。
ウェブデザイン技術のおかげで、ウェブページに日本語が表示されているとき、訪問者が 1 度クリックするだけで、同じページ内で別の言語に表示を切り替えることができるようになりました。これは素晴らしい機能ですが、残念ながら、検索エンジンはボタンの切り替えを行うことができません。
このような場合、言語ごとに別々のウェブページを作成することが解決策となります。この例では異なる言語を明示した URL とする方が良いでしょう。例えば、www.example.com/avocado/en.html などです。
次に注意すべきことは、1 つのページで複数の言語を使用しないことです。例えば半分が日本語、もう半分が英語のウェブページでは、検索エンジンは言語を判断できません。
翻訳については、自動翻訳サービスだけに頼らないようにしましょう。内容を英語に翻訳する必要がある場合は、翻訳の専門家に依頼しましょう。
検索エンジンは、自動翻訳サービスで作成された翻訳に対して、高い評価をしません。翻訳者への依頼は先行投資かもしれませんが、内容の質を向上させることにより、最終的にはあなたのビジネスにとっても良い結果となるでしょう。
検索エンジンの中には、ウェブページに言語アノテーションの追加を許可し、訪問したお客様ごとにそれぞれの言語のウェブページを表示させることができるものもあります。
例えば、あなたがアボカドなどのフルーツや野菜を販売していると考えましょう。国内のお客様向けにウェブサイトを作成し、海外市場向けにも英語に翻訳したウェブサイトを用意しました。その中の 1 ページが、アボカドに関するページです。
海外の見込み客の検索結果には英語のページが表示され、国内の見込み客には日本語のページが表示されるようにするためにはどうしたらよいでしょうか?このような場合には、検索エンジンがどの国の人にどの言語のページを表示すべきか認識できるよう、英語と日本語のページそれぞれに言語アノテーションを追加することで、適切な言語のウェブサイトを表示できるようになります。
この仕組みによって、ウェブサイトに複数の言語を追加する上での問題点を解決することができます。 その他に、言語が同じ場合でも、国や市場によって考慮すべき点があります。
通貨の単位や、キロやポンドなどの重さの単位も、対象の国に合わせて表示する必要があります。営業時間も時差を考慮して記載する必要があるかもしれません。
これらはすべて、海外の見込み客があなたのウェブサイトを使いやすくするために行う最適化であると同時に、あなたが国際的にビジネスを行っていることを検索エンジンに示すための指標にもなります。
さらに、他の方法も考えてみましょう。
例えば、あなたのウェブサイトドメイン中に国名が明らかとなる、国コードを含むドメインを使っていたら、あなたのウェブサイトが特定の国を対象としていることがわかります。日本向けなら、www.avocadofarm.co.jp となりますが、イギリス向けなら、www.avocadofarm.co.uk となるのです。
国 ドメインではなく、www.example.com などの一般的なドメインの場合はどうでしょう。
検索エンジンは、ウェブサイトのサーバーが設置されている国や、IP アドレス、ウェブページ上の情報など、複数の要素を利用するかもしれません。また、Google Search Console 内にあるインターナショナル ターゲティング、などを利用することで、対象となる国の見込み客に、適切なウェブサイトを届けることも可能です。
今回は、海外を視野にいれた SEO についてお話ししました。 その国に合ったウェブサイトを作成し海外ビジネスを成功に近づけましょう。
検索連動型広告で情報を伝える方法(検索連動型広告 第1章)
1. 検索連動型広告の紹介
この動画では、検索連動型広告についてお話しします。
検索連動型広告について、その仕組みはわからなくても、利用したことはあるかもしれません。 例えば、あなたが結婚式向けのカメラマンを手配しようとする場合を考えましょう。検索結果にはたくさんのウェブサイトが表示されています。
検索結果の大部分は、自然検索の結果です。そこに表示させるために費用はかからず、検索エンジンが検索されたキーワードと、関連性の高い内容を提供していると判断したウェブサイトが表示されます。
では、ページ最上部を見ていきましょう。ここに表示されるのが検索連動型広告と呼ばれる有料の広告です。
検索連動型広告ではこのスペースを利用して、見込み客があなたのビジネスに関係する特定の単語や文章を検索したときに、広告を表示させることができます。それらの単語は、キーワードと呼ばれています。 検索連動型広告の特徴は、その広告がクリックされた「ときにだけ」、広告主が料金を支払うということです。つまり、広告が表示されてもクリックされなければ、広告料金が一切かからないのです。
そのため、検索連動型広告は「クリック課金型」広告とも呼ばれています。 例えば、あなたは結婚式のカメラマンで、東京都港区にオフィスを構えているとします。検索連動型広告を利用して広告を出稿していれば、誰かが「港区 結婚式のカメラマン」と検索したとき、その検索結果にあなたの広告が表示されます。そして、クリックされたときにだけ、広告料が課金されるのです。これが、新聞や雑誌の広告、看板などの従来型広告と、検索連動型広告の大きな違いです。
結婚式の写真撮影をこれらの従来の広告で宣伝した場合、それを見ている人が、結婚式の写真を求めているかどうかにかかわらず、コストが発生します。
検索連動型広告では、あなたの広告をクリックした人はあなたのサービスに関心がある人です。 彼らは「港区 結婚式のカメラマン」などのキーワードを入力し、広告をみて、クリックしているからです。
従来の広告宣伝とは異なり、検索連動型広告は、製品やサービスについて関心がある人を対象にしていることがわかります。
今回は、検索連動型広告、についてお話ししました。 検索連動型広告は、効率の良い広告手法です、ぜひ取り入れてみましょう。
2. 検索連動型広告のオークションの仕組み
今回は、検索連動型広告のオークションの仕組みについて、例を挙げながらお話します。
結婚式のカメラマンを検索する場合について考えましょう。検索結果を見ると、中央に無料の自然検索の結果があります。上部にあるのが有料広告です。
広告の掲載枠数には制限があるため、その枠をめぐって、広告主はオークションで競います。 「結婚式のカメラマン」を検索した後に、あなたが目にする広告はオークションが行われた後の結果となります。オークションで「勝った」広告が検索結果のより上位に表示されます、通常検索結果は上から下に閲覧されるため、上部ほど、良い広告枠となります。
しかし、入札価格だけですべてが決まるわけではありません。検索連動型広告の仕組みには、入札価格だけでなく、広告の関連性も影響しています。そのため、高い価格で入札するだけでなく、関連性を高めることも、検索連動型広告の成功の鍵となります。
それでは、1つずつご説明しましょう。たとえば、「結婚式カメラマン」と検索され、あなたの広告がクリックされたときに、あなたは最大 200 円まで支払う意思があるとします。この価格は、広告1クリック当たりの最大費用 、上限クリック単価、と呼ばれます。競合他社の上限クリック単価が 100 円である場合、あなたの入札価格の方が高いため、入札で「優位」に立つことになります。
次に必要となるのは、あなたの広告と、検索されている内容との関連性の評価数値です。これは品質スコアと呼ばれます。
たとえば、誰かが「結婚式のカメラマン」と検索し、あなたの広告の見出しが「港区の結婚式カメラマン」であった場合、検索エンジンはキーワードと広告との関連性が高いと判断するでしょう。つまり、品質スコアが高いということになります。
しかし、広告の見出しが「港区の結婚式場サービス」であった場合はどうでしょうか。どちらも結婚式に言及していますが、キーワードはカメラマンではなく式場サービスであるため、品質スコアは低くなるでしょう。
2 社の広告主が同じキーワードに同じ金額で入札している場合、品質スコアの高い方が検索結果のより上部に表示されます。広告の文章を見直し、キーワードとの関連性を高めることで検索連動型広告の成果を改善することができるのです。
「結婚式のカメラマン」というキーワードで、2人のカメラマンが競争しているとしましょう。
佐藤カメラマンは、400 円で入札しましたが、関連性があまり高くなく品質スコアは 10 点中 3 点とします。岸田カメラマンは 300 円で入札しましたが、品質スコアは 10 点満点です。入札の結果はどうなるでしょうか?
これらの数字を掛けあわせると、佐藤カメラマンの広告ランクは400円の「4」かける3点で 「12 点」となりますが、岸田カメラマンは、上限クリック単価が低いにもかかわらず、広告ランクが30 点となり、入札価格が低いにもかかわらず、岸田カメラマンの広告がより上部に表示されることになります。
このような手法によって、関連性の高い広告が上位に表示されるようになっています。
今回は検索連動型広告の入札の仕組みについて、お話しました。 キーワードと広告の関連性を重視し、費用を抑えながら、より上部に表示されるように改善しましょう。
3. 検索連動型広告の効果的なキーワードについて
今回は、検索連動型広告の効果的なキーワードについて説明します。
再び、港区の結婚式のカメラマンを例に考えましょう。このカメラマンがウェブサイトを更新し、これから集客を実施したいとします。
広告を掲載した結果、「結婚式のカメラマン 港区」というキーワードの 1 クリックあたりの平均額が、200 円であることが分かりました。 これが、効果的なキーワードかどうかを見極めるためには、キーワードからの訪問があなたのビジネスにどれくらい貢献しているかを考える必要があります。
例えば、「結婚式のカメラマン 港区」というキーワード 1 クリックあたり、平均 4000 円の売上につながっているとした場合、それは効果の高いキーワードといえます。しかし、1 クリックあたりの平均的な売上が 100 円しかなかった場合、広告費用が売上を上回っているため、調整が必要になります。 1 クリックごとの売上を測ることで、そのキーワードの価値を判断することができるのです。
キーワードの価値は、広告を掲載してみるまでは判断できませんが、事前に有効なキーワードかどうかは検討ができます。
例えば、「港区の結婚式 プロカメラマン」というキーワードは、あなたのビジネスと関連性が高いのは明らかですが「新郎新婦が自分で記念写真を撮る方法」というキーワードでは関連性が下がります。
あなたのビジネスに関連するキーワードだけに焦点を当てることが、成功の秘訣です。 また、そのキーワードが検索されている回数も考慮に入れるべきでしょう。つまり、関連性が高く、検索される頻度の高いキーワードが、効果の高いキーワードとなります。
例えば、「屋外結婚式の写真撮影 プロカメラマン港区」というキーワードについて考えてみましょう。このキーワードは、あなたのビジネスを細かく表現していますが、ここまで詳細なキーワードが検索される可能性は高くはありません。そのため、このキーワードでは、たくさんの人々の目に触れることはできないでしょう。「結婚式のカメラマン 港区」のような短いキーワードなら、あなたのサービスとの関連性も高く、検索される回数も多いことが予想されます。
最後に、競合他社についても考慮することが大切です。あなたの商品やサービスと関連性が高く、検索回数も多いキーワードは、競合他社も使用している可能性が高いのです。
例えば、「港区 結婚式の写真撮影」というキーワードの場合、港区のすべてのカメラマンがそのキーワードに入札しているかもしれません。このような、人気の高いキーワードを検討から外すということではなく、関連性とアクセス数が高く、なおかつ競争も激しくないキーワードを探すことが、成功につながる可能性が高いのです。
今回は、検索連動型広告のキーワードについてお話ししました。
4. 有効な広告文の選び方
今回は、有効な広告文の選び方についてお話しします。
あなたが結婚式のカメラマンとして、インターネット上に広告を出すことを検討していると、想像してください。 そこで、試しに「結婚式 カメラマン」で検索してみたところ、インターネット上には結婚式のカメラマンが大勢いる上に、どの広告も似たり寄ったりに見えるかもしれません。
さらに、自然検索の結果もたくさん表示されています。
もしあなたが広告を出しても、広告文を正しく選ばないと、他の検索結果に埋もれてしまう可能性があるのです。 では、検索結果の中であなたの広告を目立たせるためには、どうすれば良いでしょうか?
まずは、関連性を高めることから始めましょう。検索する人が入力する言葉に、できる限り合うように、広告の見出しを作りましょう。この場合は、例えば広告 1 行目の見出しを「結婚式のカメラマンを依頼」にできるかもしれません。 このキーワードが検索されたら、あなたの広告は検索した人が探しているものに完全に一致しています。
他には、セールの実施や、お客様特典を明記するのも良いでしょう。例えば、「写真撮影 25% 割引」や「3000 円以上お買い上げの場合、送料無料」などと記載してみてはどうでしょうか。
こうすることで、お客様が数あるウェブサイトの中から、あなたのウェブサイトを選ぶ理由を提供することができるかもしれません。 そして、最後に広告の 2 行目を利用して、お客様があなたのウェブサイトに訪問した際にとって欲しい行動を伝えましょう。 「商品をご覧ください」、「お買い求めください」、「ご予約はこちら」など具体的な内容を伝えると、広告をクリックした後に、見込み客が、何をすればよいのかが、わかりやすくなります。
例えば、広告の目的がインターネット上での予約である場合、「見本写真をご覧ください」という広告文を使うこともできます。 あなたのウェブサイトを訪問した見込み客に、見本写真の閲覧を促すことで、あなたがあらゆる結婚式の写真撮影に対応できると伝えることができ、予約につながる可能性も高くなるのではないでしょうか。
今回は、有効な広告文の選び方についてお話ししました。 これらのコツを取り入れ、より一層広告の効果を高めましょう。
検索連動型広告の改善(検索連動型広告 第2章)
1. 検索連動型広告の構造と関連性を重視した広告文の作り方
今回は、検索連動型広告の構造と、関連性を重視した広告文の作り方をお話しします。 「関連性」という言葉は、検索エンジンを利用する時のことを考えてみるとわかりやすくなります。
例えば、あなたが「結婚式のカメラマン」を検索したときに次の 3 つの広告が表示されたとします。
1 つ目の見出しには、「結婚式のカメラマン」という言葉の後に、価格やその他のユーザーにとって有用な情報が続いています。この広告は、見出しが検索内容に合致しているだけでなく、有用な情報も含まれているため、関連性が非常に高いと言えます。
2 つ目の見出しには、「結婚式のスナップ写真」と記載されており、この会社が提供している結婚式の写真撮影プランに関する情報が含まれています。この広告もかなり関連性は高いのですが、見出しが検索内容を正確に反映しているとは言えないので、最初の広告よりは関連性が落ちるでしょう。検索エンジンは全体的に、この広告の関連性を比較的低いものと見なすかもしれません。
3 つ目の見出しには、「結婚式の写真」と書かれていますが、ポスターを販売するウェブサイトの広告のようです。これは、検索しているものとは関連性がありません。
検索エンジンは、広告をクリックしたときに最初に表示されるウェブページも考慮しています。 これは、「ランディング ページ」と呼ばれます。あなたの広告がキーワードと関連していなければならないように、この「ランディング ページ」も広告と関連している必要があります。
検索エンジンの役割は、検索されたキーワードに関連する結果を見つけることであり、関連する広告を見つけることも含まれています。ですから、検索結果を見ると、広告も関連性の高い順に上部から表示されます。インターネット上で広告を出す企業にとっては、広告文と、キーワードとの関連性が、非常に重要なのです。そのため、あなたの広告の方が競合の広告よりも関連性が高い場合、より少ない費用で同じ訪問数を得られることもあります。
では、関連性を高めるためにはどのように 広告を作成すればよいのでしょうか。 検索連動型広告の計画は、樹形図を思い浮かべると分かりやすいでしょう。一番元となる部分は、Google 広告などで作成した広告管理画面があります。この元となる管理ツールのことを「アカウント」と呼びます。
アカウント内には、広告予算や広告を表示する地域などを管理する「キャンペーン」と呼ばれる集まりがあります。
そして、キャンペーンの中には「広告グループ」が存在します。。 広告グループの中には、あなたが広告を出したい「キーワード」、そしてそれに対する「広告文」が含まれています。
理解を深めるために、カメラマンの他の例を挙げてみましょう。 あなたはカメラマンで、結婚式、赤ちゃんの写真、家族写真などさまざまなタイプの写真撮影の技術をもっているとしましょう。あなたの専門分野は複数に渡っているため、それらを別々のキャンペーンに分割することにします。
各キャンペーンにおいて、次のステップは商品やサービスの種類ごとに広告グループを作成することです。例えば、「結婚式向け撮影」のキャンペーンの場合、「婚約写真」、「結婚式の前撮り写真」、そして「二次会用写真」などの広告グループを作成します。 「赤ちゃんの写真」の広告グループでは、検索されると思われる複数のキーワードを追加します。 例えば、お宮参りの写真撮影、赤ちゃんの写真といったキーワードです。そして、それらのキーワードに対応した次のような広告を作成できます。
お宮参りの写真撮影 赤ちゃんの写真をかわいく撮影します 一枚千円から、ぜひご予約ください
誰かが「お宮参りの写真撮影」を検索したら、あなたの広告は、とても関連性が高いものとなります。
今回は、検索連動型広告の構造と関連性を重視した広告文の作り方をお話ししました。 お客様が探しているものと関連性が高い広告をつくれば、お客様も目的のものを見つけやすくなる、検索連動型広告の仕組みを、きちんと理解することが大切です。
2. 効果的な広告キーワードの設定方法
今回は、広告のキーワードの設定方法についてお話しします。
Google や Yahoo! などの検索エンジンは効果的なキーワードを調査するための、キーワード 調査ツールを提供しています。これらのツールを使って、適切なキーワードを選ぶことができれば、インターネット上でより多くの見込み客から、あなたのウェブサイトを見つけてもらえるようになるでしょう。
では、例を挙げて考えてみます。ここでは、あなたがペットの撮影を宣伝するために新しい広告を作成しようとしている、としましょう。 このような場合、Google のキーワード調査ツールである、キーワード プランナーを使うと、候補となるキーワードや、それらのキーワードが検索されている回数の目安、そして関連したキーワードを調べることができます。
例えば、「ペット 写真撮影」というキーワードを調べてみましょう。 「ペット 写真撮影」と関連性の高いキーワードとして、[犬 写真]、[犬 撮影スタジオ]、[ペット 写真館] などがあることがわかりました。
キーワード プランナーでは、これら関連キーワードの検索回数の目安も同時に分かります。 そして、「入札価格の目安」、「競合性」といった情報を取得することもできます。
これらの情報を活用して、「広告グループ」を作成することができます。 先ほど調べた、[犬 写真]、[犬 撮影スタジオ]、[ペット 写真館] など、それぞれのキーワードで、広告グループを作成します。
このように、求めている内容が異なると想定されるキーワードは、別々の広告グループにまとめることで、ユーザーの求めている内容に即した広告を表示できるようになります。
さて、あなたのサービスと関連の薄いキーワードについてはどうすればよいでしょうか?例えば、[ペットのイラスト] というキーワードも、多くの人に検索されていることが分かったとします。しかし、イラストは、あなたが提供しているサービスではありません。
このように、あなたのサービスと関連がないものを検索している人々に対しては、あなたの広告が表示されないようにしましょう。そのためには「除外キーワード」を設定する必要があります。例えば、[‐ (マイナス記号) イラスト]、[‐ (マイナス記号) しつけ] など、キーワードの前にマイナス記号を入れて登録することで、それらのキーワードが含まれている場合に、あなたの広告を表示させないことができるのです。
あなたのサービスとは関連のない、キーワードに、広告が表示されないようにすることで、対象にしたい見込み客だけがあなたの広告を目にするようになります。見込み客でない人からの無駄なクリックを防ぐことができるので、広告費用を節約することもできます。
今回は、効果的なキーワードの設定方法についてお話ししました。検索されているキーワードの傾向は、時間とともに変化するため、定期的にキーワードを見直すと良いでしょう。
3. キーワードのマッチタイプ
今回は、キーワードのマッチタイプと呼ばれる機能についてお話しします。 マッチタイプとは登録したキーワードに対して、どれだけ広範囲に広告を表示するかを決める機能です。複数のマッチタイプを使用することにより、あなたの広告の管理がしやすくなります。
検索エンジンは、あなたが設定していないキーワードが検索されたときにも、あなたの広告を表示する場合があります。
例えば、「女性用・帽子」というキーワードを登録した場合、「レディース・ぼうし」という関連したキーワードで検索した人に対しても広告は表示されるかもしれません。 これは、あなたが設定したキーワードと、関連性の高いキーワードに対しても、広告を表示してくれるからです。これは「部分一致」と呼ばれています。
部分一致は大変便利な機能です。ビジネスに関係のあるすべてのキーワードを設定することはとても大変です。そのためこの部分一致が存在しているのです。
しかし、部分一致はシステムが関連しているキーワードを判断するため、あなたの商品やサービスと関係ないキーワードに対しても、広告を表示してしまう可能性もあります。このような場合には、キーワードのマッチタイプが有効なのです。
例えば、あなたが風景専門のカメラマンだとしましょう。新宿を拠点に活動しているため、広告のキーワードとして、「新宿・写真」を検討したとします。
検索している人があなたの提供しているサービスを探している場合ではなくても、「新宿・写真」と検索した場合には、あなたの広告が表示されます。
検索した人は、既に撮影された、新宿の風景写真を購入したいのかもしれません。もしかすると、新宿でのイベントを撮影してくれるカメラマンを探しているのかもしれません。または、新宿で雑誌の撮影を行いたいのかもしれません。このようなユーザーの検索結果に、あなたの広告が表示されても、あなたのお客様となる可能性はとても低いでしょう。 このような、お客様となる可能性の低いユーザーに、あなたの広告が表示されないようにするために、「新宿・風景・写真撮影」、「新宿・風景カメラマン」などの、より具体的なキーワードを選択しましょう。
さらに、キーワードのマッチタイプを追加して、検索結果を絞り込むことができます。キーワードは、初期設定では部分一致になっています。 部分一致以外の主なマッチタイプとしては、「フレーズ一致」と「完全一致」があります。フレーズ一致で設定するには、キーワードを二重引用符で囲みます。「新宿・風景カメラマン」を「"新宿・風景カメラマン"」にするだけです。
Google 広告では、フレーズ一致の場合、その文章全体が含まれる検索以外には、広告が表示されなくなります。そのため、「新宿・風景カメラマン」というフレーズが含まれるキーワードで検索されると、広告が表示されるようになります。 より一般的な「新宿・カメラマン」とだけ検索された場合には、「風景」というキーワードが含まれていないので、あなたの広告は表示されません。
さらに具体的にするには、単語やフレーズを角カッコで囲って完全一致キーワードに設定することもできます。「新宿・風景カメラマン」を「[新宿・風景カメラマン]」にするだけです。
この場合、「新宿・風景カメラマン・人気」という語句が検索されても、登録したキーワードと完全に一致しないため、あなたの広告は表示されません。「風景カメラマン・新宿」が検索された場合も、同様です。
キーワードを部分一致からフレーズ一致や完全一致に変更すると、広告が表示される機会が減ります。見込み客には広告を表示させつつ、あなたのサービスに関心を持つ可能性の低い相手には表示させないように、キーワードのマッチタイプのバランスを調整しましょう。 今回は、キーワードのマッチタイプについてお話ししました。
4. コンバージョンを計測する方法
今回は、コンバージョンを計測する方法について説明します。
広告の成果を測定できることが、検索連動型広告の利点です。 ウェブサイトにおいて、見込み客に行って欲しい行動、すなわちコンバージョンは、検索エンジンが提供するツールで、計測することができます。
まず計測するコンバージョンを決める方法から説明しましょう。
例えば、あなたが、インターネット上で写真を販売している風景カメラマンだとしましょう。お客様のどのような行動が、あなたのウェブサイトにおける「コンバージョン」と考えられるでしょうか?
商品を販売している場合、注文してもらうことが、最も重要なコンバージョンになります。その他にあなたが重要と考えるお客様の行動はどんなものでしょうか?
見込み客はあなたのウェブサイトの問い合わせフォームを利用し、あなたが他にどのような写真を販売しているか、特別なイベントの写真撮影を依頼できるか、などの質問を送ることができます。このフォームからの問い合わせもコンバージョンの 1 つです。
あなたが結婚式のカメラマンの場合はどうでしょうか?ウェブサイトにはあなたの作品が紹介されています。ダウンロード可能な PDF 形式の写真サンプルや資料があれば、そのダウンロードをコンバージョンとして計測することもできます。
また、メールマガジンに登録できるボタンがあれば、それも、コンバージョンの 1 つとして計測できます。
取引の成立、問い合わせフォームの送信、ダウンロードなど、コンバージョンにはいくつかの種類があります。実際にコンバージョンを計測するには、ウェブサイトの特定のページに計測コードを追加するだけです。複雑に感じられるかもしれませんが、難しくはありません。方法をご紹介しましょう。
風景写真を販売する例に戻りましょう。お客様からの注文を計測する場合、まずコンバージョンの計測コードを適切な場所に、設定する必要があります。もし、ウェブサイトのトップページに計測コードを追加してしまうと、ユーザーがウェブサイトに訪問するたびに、コンバージョンとして計測されてしまいます。
正しい方法は、注文を完了した後に表示される「ご注文ありがとうございました」などの購入完了ページです。同じように、問い合わせを計測する場合には、お問い合わせ内容を送信した後にのみ表示される問い合わせ完了ページに、計測コードを追加します。
計測コードを追加すると、コンバージョンの数を示すレポートが見られるようになります。そのレポートは、広告がうまく機能しているかどうかを把握する上で有用な情報になります。
今回は、コンバージョンを計測する方法についてお話ししました。
ソーシャルメディアやモバイルで、周辺地域のより多くの人々にリーチ
実店舗ビジネスのインターネットの始め方(実店舗ビジネス 第1章)
1. 実店舗ビジネスのインターネット活用法
今回は、実店舗ビジネスのインターネット活用法についてお話しします。
実店舗ビジネスには、どのようなものがあるでしょうか。 例えば、自転車店や美容院、水道業者などさまざまなビジネスが考えられます。 これらのビジネスでは通常、近隣に住んでいる人や、遠方から訪ねてくる人に商品やサービスを販売しています。例えば、ある見込み客は、数 10 キロ離れたところに住んでいるかもしれませんが、休日にあなたの町へやってきて、自転車をレンタルできるサービスを探すかもしれません。
このような実店舗ビジネスがお客様と接点を持つ手段は、以前は電話帳などが主流でした。そして自転車を購入したいと考えている人は、近所のお店に足を運んで検討したでしょう。
しかし、最近では、自宅のパソコンや携帯電話でお店を探すことができます。 そうした人々が、あなたの提供する商品を検索していて、あなたのお店が近くにあった場合、それはお客様を得る絶好の機会です。
次に実店舗ビジネスがどのように検索を活用できるのかを見てみましょう。
ある男性が、自転車店を検索する際に、自分が住んでいる地名や近隣の地名をキーワードに含めて検索しています。すると、検索結果には、自転車店の住所、電話番号、営業時間といった店舗の情報が表示されるでしょう。携帯電話を使用している場合、クリックするだけで店舗に電話をかけ、さらには携帯電話の地図を使って店舗への行き方を簡単に調べることもできます。
それでは、あなたのお店がインターネット上で、存在感を確立するにはどうすれば良いでしょうか?
最初にやるべきことは、お店の所在地をあなたのウェブサイトに記載することです。実店舗がある場合、必ず住所と地図を掲載し、お客様が道順、電話番号、営業時間を確認できるようにしましょう。 また、訪問型ビジネスの場合、対象地域と連絡方法を必ずウェブサイトに記載しましょう。
今回は、実店舗ビジネスでのインターネット活用法についてお話ししました。 インターネット上であなたのお店の存在感を確立し、見込み客があなたのお店を見つけやすくしましょう。
2. 地域情報サービスについて
今回は、地元のお客様に情報を伝える方法の 1 つ、地域情報サービスについてお話しします。
あなたが地域密着型ビジネスを営む場合、Google マイビジネスや、ぐるなび、食べログなどの地域情報サービスの活用は、近隣に住む見込み客に、あなたのビジネスを知らせる有効な手段の 1 つです。そして、地域情報サービスの活用に向けた第一歩は、あなたのお店の情報を登録することです。
多くの地域情報サービスは、登録するための条件として、実店舗の保有、または地域をしぼった訪問サービスを提供していることをあげています。そのため、お客様と直接対面することがない、インターネット上のみのビジネスは、地域情報サービスには登録できません。
地域情報サービスへの登録には、会社名、住所、電話番号の 3 つが必要です。
会社名は、正式名称を登録しましょう。普段は「鈴木サイクル」と名乗ることが多くても、お店の看板が「鈴木自転車店」なら、「鈴木自転車店」と登録します。 住所については、実際のお店の住所を登録します。私書箱や共有地は通常、認められません。電話番号も、市外局番を含む固定電話を登録しましょう。
登録する情報を用意できたら、まず、あなたのお店とその情報が Google などの検索結果に表示されることを目指しましょう。 名前、住所、電話番号、営業時間に加え、店舗の写真や動画もできる限り、登録するようにしましょう。
登録すると、あなたが本当にそのお店のオーナーなのかを、証明するよう求められる場合があります。ハガキや電話でオーナーであることを、確認してもらいましょう。
複数の地域情報サービスに登録した場合には、記載した内容を忘れずに管理し、常に最新の情報をお客様に伝えられるようにしましょう。会社名、住所、または電話番号が変わった場合には、すぐにすべての登録情報を更新する必要があります。
今回は、地域情報サービスについてお話ししました。
実店舗ビジネスのインターネット活用方法(実店舗ビジネス 第2章)
1. 実店舗向け広告の基本
今回は、実店舗向け広告の基本についてお話しします。
お客様がお店を探すとき、これまでは主に電話帳が使用されていました。しかし、インターネットの登場によって、今では検索エンジン、ポータルサイト、口コミサイト、ソーシャル メディアが利用されるようになりました。地域密着型のお店の多くは、これらのインターネットのサービスを活用して、地元の見込み客に宣伝しています。
インターネットはどこからでも利用できます。あなたが東京で自転車店を経営している場合、東京都内にいる人でも、大阪にいる人でも、どちらもあなたのお店のウェブサイトを見つけられます。しかし、大阪の人があなたのお店に来て何かを購入する可能性は低いです。
だからこそ実店舗向け広告が重要なのです。実店舗向け広告では、あなたのお店の近所に住んでいて、お客様になる可能性が高い人だけに広告を表示できます。
まず、検索エンジンの広告では、特定の場所で特定のキーワードを検索した人に対して広告を表示することができます。例えば、「自転車修理」というキーワードを検索した人が、あなたのお店から 5 キロ圏内にいる場合にのみ広告を表示するように設定できます。
つぎに、ソーシャル メディアは、お店の専用ページを作る機能に加え、広告と同様に、付近にいる人にだけ関連性が高い広告を表示するように設定できます。 そして、ポータルサイトや口コミサイトも、広告機能を提供しています。掲載は通常無料ですが、有料で競合他社よりも上部に広告を表示することも可能です。
実店舗向け広告では、近隣にいるお客様に適した広告を作成することが大切です。また、営業時間を登録し、営業時間中だけ広告を表示するユニークな機能を提供しているサービスもあります。その他にも広告をクリックするだけでお店に電話をかけられる機能や、店舗の口コミを閲覧できる広告も存在します。
今回は、実店舗向け広告についてお話ししました。これらの広告機能を活用し、地域に根ざしたお店の存在をアピールしましょう。
2. 携帯電話を利用しているお客様の来店を増やす方法
今回は、携帯電話を利用しているお客様の来店を増やす方法について説明します。
現在、多くの人が携帯電話を利用しています。企業から見れば、携帯電話を活用して、近隣のお客様にお店の存在をアピールできるということです。
皆さんも携帯電話で近くのお店を検索した経験があるのではないでしょうか。あなたが自転車に乗っているときに、急にチェーンが外れた場合を考えてみましょう。携帯電話を持っていれば、近隣の自転車店を検索することができます。あなたがお店を営んでいる地域で、人々から必要とされるときに、どのようにお客様にお店を知ってもらえるでしょうか?
もちろん、検索エンジンやポータルサイト、口コミサイトに登録し、実店舗向け広告を活用することもできますが、ここでは地域のお客様のために携帯電話をビジネスに活用する方法についてお話しします。
まず、あなたのウェブサイトが携帯電話で正しく表示され、連絡先情報がきちんと閲覧できることを確認する必要があります。 次に、携帯電話の特長を活用します。例えば、多くの人は、位置情報がわかる GPS 機能を使って、現在地から目的地までの道順を調べています。
お店のアプリがある場合には、GPS 機能を使用して、見込み客が店舗から一定の距離に近づいたときにセール情報を送信できます。アプリには、お客様が修理予約や商品の注文を行う機能を追加でき、店舗で実施するお得なイベントの情報も送信できます。また、GPS 機能を利用した広告の設定によって、適切なタイミングと場所で、適切な見込み客を対象に広告を配信できます。
例えば、あなたのお店を知らない人が、たまたま近所で携帯電話から自転車店を検索したとしましょう。実店舗向け広告では、あなたのお店が近くにあり、その人が探しているものに関連する業種の場合、検索結果の上位に表示される可能性が高まります。
実店舗向け広告やソーシャル メディアを活用して、近くにいる見込み客にあなたのお店を宣伝しましょう。また、GPS やアプリといった、携帯電話特有の技術で、お店までの道順を示してもよいでしょう。 今回は、携帯電話を利用しているお客様の来店を増やす方法についてお話ししました。適切なタイミングでお店の存在をお客様に知ってもらうことで、顧客満足度の向上につなげましょう。
3. 実店舗のための検索エンジン活用法
今回は、実店舗のための検索エンジン活用法についてお話ししましょう。
検索エンジンは検索者が探している情報を優先的に表示します。もしお客様があなたのお店の近くで検索している場合には、検索結果にあなたのお店が表示される可能性が高くなります。
あなたが自転車店を経営しているとして、この機能について見ていきましょう。
あなたのお店にはインターネットで商品を注文できるウェブサイトがあるとします。しかし、お客様はできるだけ早く部品を交換したいと思っており、配送を待てない場合もあります。そのようなお客様があなたの実店舗のお店を見つけて、その場で商品を購入できるようにするためには、あなたの自転車店のウェブサイトが検索結果に表示されやすいよう工夫しなくてはなりません。まず、検索エンジンにあなたのお店の所在地がどこであるかを認識させる必要があります。
ウェブサイトには、会社名、住所またはサービス提供地域、電話番号、営業時間が記載されていることを確認しましょう。他にも、お店の所在地と関連性のある内容をウェブサイトに追加することができます。
ウェブサイトの内容は、お客様があなたのお店とつながりを持つきっかけになります。自転車店の場合、自転車修理やメンテナンスに関する情報、お店が主催するイベントの情報などがあるでしょう。
その他にも近隣の自転車レース、人気のサイクリングコースの説明、写真・動画や自転車のフレームサイズの正しい選び方といったお客様の役に立つ記事もあるかもしれません。
実店舗の情報をウェブサイトに追加し、検索エンジンがその地域の検索者との関連性を認識することで、検索結果に表示される可能性も高まります。
検索エンジンの役割は、検索者に適切な場所やタイミングで、適切な結果を表示することです。そのために、検索エンジンは、検索者からあなたのお店までの距離や、検索キーワードに含まれる地域名を考慮しています。つまり北海道で近くの自転車店を探している人の検索結果には、東京の自転車店は表示されることがありません。
あなたのお店の知名度も検索結果に影響を与えることがあります。現実の世界と同様、企業によってその知名度は異なります。インターネットの世界でも、長い間ウェブサイトを運営していたり、時間をかけてたくさんの情報を提供している企業は、検索結果で上位に表示されることがあります。
また、検索エンジンの実店舗向けサービスを活用しましょう。Google マイビジネスなどのサービスを利用することで、検索エンジンがあなたのお店の所在地を把握できます。
あなたが住む町の自転車店を検索した場合には、「あなたの町で自転車を販売しているお店の一覧」が検索結果に表示されます。
時間をかけてウェブサイトに正確な企業情報や質の高い内容を追加し、ポータルサイトに掲載することで、見込み客が検索時にあなたのお店を見つけられるようになるでしょう。
今回は、実店舗のための検索エンジン活用法についてお話ししました。
ソーシャルメディアの始め方(ソーシャルメディア 第1章)
1. ソーシャルメディアについて
今回は、ソーシャル メディアについてお話しします。実際にお店のかたがソーシャル メディアをどのように活用しているのか聞いてみましょう
現在多くの人々が Facebook・Twitter・Google+ などの「ソーシャル メディア」によってつながり、情報を共有しています。ソーシャル メディアは瞬く間に生活に欠かせないものとなり、毎日、数億人もの人々が利用しています。
これは企業にとっても素晴らしいチャンスです。ソーシャル メディアを利用して、既存のお客様や見込み客と直接交流し、信頼を構築することができるようになったのです。
あなたが文房具屋を経営しているとしましょう。ソーシャル メディアを利用すると、インターネット上でお客様と直接関わることができます。入荷したばかりの新商品の写真をお客様に共有することから始めてみましょう。お客様が来店してくれるきっかけとなるかもしれません。
さらに、お客様があなたのお店の投稿を、友人と共有すれば、新たな見込み客との接点が生まれます。このように、ネットワークを拡大し、見込み客を増やすこともできるのです。たくさんの情報を共有してもらえるよう、お客様が好む情報を提供することが大切です。 ソーシャル メディアはあなたの商品やサービスを宣伝する機会を提供してくれます。
では早速、登録してみましょう。Facebook、Twitter、Google+ など、あなたのお客様が利用している可能性の高いサービスからはじめましょう。
所在地や、連絡先、お店についての説明をプロフィールに掲載し、写真や動画を投稿することで、見込み客の興味を引くことができるようになります。
そして、たくさんのお客様にフォローしてもらいましょう。ソーシャル メディアで見つけてもらうには、時間がかかります。店舗にポスターを貼ったり、フォローしたお客様に割引を提供することも方法の 1 つです。フォローしているお客様が増えれば増えるほど、さらにたくさんの見込み客がソーシャル メディア内で見つけてくれるかもしれません。
しかし、ソーシャル メディア上で対話する相手は、一方的に話を聞かされることを望んでいるわけではないことに注意しましょう。宣伝ばかり投稿しているとフォローをやめてしまうかもしれません。
今回は、ソーシャル メディアについてお話ししました。 お店のファンを増やすためにも真摯に取り組んでいきましょう。
2. 目的に合わせたソーシャルメディアの選び方
今回は、目的にあわせたソーシャル メディアの使い方についてお話しします。
現在、様々な種類のソーシャル メディアがあります。誰もが利用している大規模なものもありますが、中には小規模でも、あなたのビジネスに役立つものもあるかもしれません。
まず、大規模なものから考えてみましょう。例えば、Facebook、Twitter、Google+、LinkedIn には、たくさんの登録者がいます。Facebook だけでも、全世界で 10 億人以上のユーザーがいることをご存じですか?つまり、あなたのお客様もこのような大きなソーシャル メディアに参加している可能性が非常に高いということです。
しかし、大規模なもの以外にも、特定の分野に精通し、より専門的な情報を求めるお客様向けのものもあります。宿の口コミを専門とする楽天トラベルや、レストラン情報に特化した食ベログなど、さまざまな業界に焦点をあてたサービスが存在します。あなたのお店に最も適したものを探しましょう。
あなたの業界と合うサービスがあれば、そこにはあなたの見込み客がたくさんいるかもしれません。
参加するソーシャル メディアを決める際には、それぞれのソーシャル メディアの特徴についても考慮する必要があります。私的な利用を目的としているものだけでなく、ビジネスにおける人脈作りを重視しているものも存在します。
私的な利用を目的としたソーシャル メディアは、主に友人や家族がインターネット上でつながるためものですが、企業も参加することができます。登録者は、日常的に、商品やサービスについて会話をしていますが、企業が会話に参加する場合には、文脈を意識することが大切です。読みやすく、面白く、かつ、役に立つ情報が好まれます。例えば、古着屋の場合、素敵なヴィンテージのハンドバッグを持っているお客様の写真を投稿すれば、それがネットワーク上で共有されることで、より多くの人があなたのお店を知ることになるでしょう。
ソーシャル メディアでは、様々な情報を提供できます。例えば、YouTube では、古着屋ならではの「着こなし」を紹介する動画を投稿できますし、Instagram では「流行のファッション」を紹介する写真を投稿しても良いでしょう。
一方でビジネスにおける人脈作りを重視しているソーシャル メディアではあなたのお店で働いてくれる従業員を見つけることができるかもしれませんし、法人向けに販売を行っている場合には特定の業界の専門家たちに、あなたの商品やサービスを宣伝できる機会になるかもしれません。
今回は、ソーシャル メディアを選択する方法についてお話ししました。 ソーシャル メディアがどのように利用されているかを理解して、活用の方向性を決定するようにしましょう。
3. ソーシャルメディアの計画の立て方について
今回は、ソーシャル メディアを利用する際の計画についてお話ししましょう。
まずは簡単な質問です。あなたは、ソーシャル メディアを活用することで何を達成したいですか?お店の知名度をあげることでしょうか?それとも、既存のお客様の来店頻度を増やすことでしょうか?
あなたがカフェをオープンしたばかりだと仮定します。来店客を増やすには、話題を作り、できるだけ多くの人にお店を知ってもらう必要があります。ですから、知名度を上げることが最初の目標になります。
この目標を意識して、ソーシャル メディア上での計画をたてます。
まずあなたのカフェに興味を持ってもらえそうな内容を考えます。例えば、美味しいブレンドコーヒーを提供していることや、有名な雑誌で紹介されたことなどを発信しましょう。
たくさんの人に見てもらうためには、登録者数の多いソーシャル メディアから始めると良いでしょう。そこで存在感を示せれば、多くの見込み客へあなたのお店を知ってもらえるかもしれません。
しかし、ソーシャル メディア上のコミュニケーションは、一方通行ではいけません。あなたも、積極的にお客様の投稿に反応をする必要があります。例えばあなたのカフェについて投稿してくれているお客様がいたら、コメントをして、会話を始めることもできます。
また、対象のお客様に合わせた文章を投稿することも重要です。 法人向けに情報を発信する場合には、丁寧で信頼感を与えるような文章が効果的です。 反対に、学生を対象にした交流においては、親しみやすい文章が良いかもしれません。
今回は、ソーシャル メディアを利用する際の計画についてお話ししました。 どのようにソーシャル メディアを利用するかを決定することで、目標の達成に一歩ずつ近づけるようになります。
4. ソーシャルメディアの活用方法
今回は、 ソーシャル メディアの活用方法についてお話しします。
ソーシャル メディアの種類は多岐にわたります。それぞれ特徴はありますが、共通する部分もあります。
まず、一部の企業向けのソーシャル メディアは、個人向けのものとは異なる部分があります。例えば、あなたは既に Facebook に登録し、友達や家族と情報を共有しているかもしれませんが、Facebook は企業向けのページも提供しています。 企業向けか個人向けでそれほど違いがないソーシャル メディアもあります。登録する前に、あなたが参加したいソーシャル メディアでは企業向けと個人向けで違いがあるかどうかを確認し、用途にあったものを選択しましょう。
確認ができたら、登録です。通常、登録とはアカウントの作成を意味しています。個人用アカウントと業務用アカウントを別々に管理できるよう、業務用アカウントには会社のメールアドレスを使用すると良いでしょう。
次に、情報の入力を開始します。各ソーシャル メディアはそれぞれ異なるものですが、会社名、あなたのお店の説明、住所、メールアドレス、電話番号などの基本情報は、必ず掲載しましょう。また会社のロゴ画像をアップロードできる場合もあります。
多くのソーシャル メディアでは、基本情報をもとに、あなたのプロフィール ページが作成されます。それは、あなたのホームページのようなものです。
プロフィール ページでは、お客様との会話や活動の報告ができます。このように、ソーシャル メディア上にあなたのお店の情報が蓄積されていきます。
また、これらのプロフィール ページの多くは、検索エンジンからも訪問できるため、あなたが発信する情報の量が多いほど、あなたのページが検索結果に表示される可能性が上がります。
検索結果から見つけた場合も、ソーシャル メディアで共有された記事から知った場合でも、見込み客がプロフィール ページにアクセスする可能性は高いので、このページにビジネスの概要を記載することが大切です。さらに、見込み客とお店がソーシャル メディアを通じて情報交換できるようになれば、お客様になってくれることも期待できます
最後に、多くのソーシャル メディアは、有料の広告や機能を提供しています。例えば、あなたのページを誰が閲覧したかを確認することができたり、特定のグループの人々のみに情報を発信することもできます。有料機能をあなたのビジネスに役立てることができるか検討しましょう。
今回は、ソーシャル メディアの活用方法について、お話ししました。 ソーシャル メディアでの成功を目指しましょう。
ソーシャルメディアの活用方法(ソーシャルメディア 第2章)
1. ソーシャルメディアを長期的に運用する方法
今回は、ソーシャル メディアを長期的に運用する方法についてお話しします。 既にソーシャル メディアを利用している方は、運営の大変さをご存知かと思います。
すべての情報を最新の状態に保ち、多数のソーシャル メディアでお客様の興味を引く投稿をし続けることはとても大変です。そのため、どのような内容を、いつ、誰が、どのソーシャル メディアで投稿するかをしっかり計画することが大切です。
投稿内容を作るための時間を確保するのは難しいことですが、あなたのページがずっと更新されないままになったり、投稿の質が下がったりするとお客様への印象が悪くなってしまう可能性もあります。 効果的にソーシャル メディアを運用するために、半年から 1 年先までの計画を立てましょう。
古着屋を例にとって考えましょう。大規模なファッション ショーの時期や、新学期や年末年始などの買い物シーズンを考慮に入れてスケジュールを立てます。投稿頻度にかかわらず、スケジュールを組むことで投稿内容に一貫性を持たせることができます。
投稿内容と日時を検討したら、どのソーシャル メディアを使うかも考慮にいれましょう。例えば、新たに入荷した服の写真を共有する場合は、Instagram や Pinterest などの写真共有サービスが良いでしょう。一方で、お得意様に特別な情報を提供したい場合には、Facebook や Google+ など、お客様と交流しやすいサービスが向いています。
次に、誰が投稿するかも考えましょう。各作業の担当者を決めることで、計画通りに進めやすくなります。
ソーシャル メディアの運営は大変な仕事ではありますが、カレンダーで日程を決め、半年先までの投稿をあらかじめ設定する仕組みも提供されています。フートスイートなどの、ソーシャル メディアを管理するサービスを使えば、投稿を事前に準備できるようになります。どのソーシャル メディアに投稿するかを決定し、社員で協力し合いながらソーシャル メディアを管理するサービスを利用して、ソーシャル メディア上に書かれたお客様の意見を集めることも可能です。自社が伝えたいメッセージを一方的に発信する場ではなく、お客様の意見を取り入れることを忘れないようにしましょう。
今回は、ソーシャル メディアの運用についてお話ししました。 ソーシャル メディアを有効活用するためには、計画をしっかり立てることが大切です。計画を立て、お客様の声を取り入れながら、ソーシャル メディアを広告宣伝活動に活かしていきましょう。
2. ソーシャルメディアの有料広告
今回は、ソーシャル メディアの有料広告について説明します。 多くのソーシャル メディアは、具体的に絞り込んだ見込み客に対してメッセージを発信できる有料広告を提供しています。
あなたが古着屋を経営しているとしましょう。あなたのお店のお客様には、特定の顧客層が多い事に、気がつきました。例えば、20 歳から 35 歳の女性だとしましょう。この顧客層を対象に、広告を掲載できたら効果的だと思いませんか?
ソーシャル メディアは登録者に関する情報を持っているので、このような広告を掲載することが可能です。例えば、Facebook や Google+ では、多くの人が自分のページに年齢や性別を記載しています。
しかし、20 歳から 35 歳のすべての女性が古着に興味を持つわけではありません。このような場合、ソーシャル メディアでは、対象者をさらに絞り込み、特定のブランドに関心を持つ 20 歳から 35 歳の女性とすることもできます。または、過去に古着に関する投稿を行ったことがある人を対象者にすることも可能です。
特定の地域を対象とした広告を掲載することもできます。ソーシャル メディアを活用していて、特定のブランドに関心がある、横浜市内の 20 歳から 35 歳の女性を対象に広告を掲載できるのです。
一般的に、ソーシャル メディア上でお店の知名度を上げることは時間のかかる作業です。早く広めるためには、有料広告が有効です。
例えば、Twitter であなたをフォローしていない見込み客にアピールしたい場合、「プロモツイート」を試してみるのも 1 つの方法です。これは、過去に古着についてツイートしたことのある人や、特定のブランドをフォローしている人などに、あなたの投稿を表示できる機能です。そうすれば、多くの人にも投稿を読んでもらうことができ、お店をフォローしてくれる人を増やすことができるかもしれません。
今回は、ソーシャル メディアの有料広告についてお話ししました。対象者を絞り込み、たくさんのお客様にあなたのお店を知ってもらいましょう。
3. ソーシャルメディアの効果を測定する方法
今回は、ソーシャル メディアの効果を測定する方法について説明します。
まずは、実際のお店の方にどのようにソーシャル メディアの効果を測定しているか、聞いて見ましょう
さて、それではあなたがお店のために Facebook、 Twitter、など複数のソーシャル メディア を運営していると考えましょう。
まずは、ソーシャル メディアの機能を見てみましょう。管理画面を見ると、一番人気のあった投稿や、あなたのページを見ている人に関するレポートなどの情報が閲覧できます。 しかし、すべてのソーシャル メディアで、それぞれのレポートを確認するのは、時間がかかります。このような場合にはソーシャル メディアの管理ツールを利用すると、まとめて確認できるようになります。
他にも ソーシャル メディア上で、あなたのお店や競合他社に関する投稿など、特定の話題を検出できるサービスもあります。
しかし、それらのサービスはソーシャル メディア上で起こっていることしか測定できません。では、あなたの投稿から、何名のお客様が実際に ウェブサイトへ訪問したかを知りたい場合はどうすれば良いでしょうか?
そのためには「Google アナリティクス」 など、ウェブサイトの分析ができる別のサービスが必要となります。 「Google アナリティクス」 を使えば、Facebook やTwitter からの訪問者が実際に問い合わせをおこなったか、また商品を購入したかどうかまで把握できます。
このようにして、ソーシャル メディアでの活動がどのくらい効果を発揮しているか知ることができます。
今回は、ソーシャル メディアの効果を測定する方法についてお話ししました。 分析結果を確認し、ソーシャル メディアを改善し続けましょう。
4. ソーシャルメディアの落とし穴
今回は、ソーシャル メディアの落とし穴についてお話しします。
ソーシャル メディアを活用する上で覚えておかなくてはならないことは、ソーシャル メディアはあなただけのものではないということです。
お客様は、営業トークを目にするためではなく、ニュースや面白い動画などを共有するためにソーシャル メディアを利用しています。
ソーシャル メディアであなたのお店をフォローしてくれる人は、すでに関心を持っているという点に注意してください。あせって売り込む必要はないのです
例えば、あなたが文房具屋を経営している場合、新商品についての情報や、次のセール情報などお客様が興味を持ちそうな情報を伝えましょう。お客様に商品を押しつけるのではなく、お客様の声を聞く姿勢が大切です。コメントをいただいた場合は丁寧に回答しましょう。
たとえ苦情だった場合でも、誠意をもって対応しましょう。あなたの丁寧な対応を知ってもらう新たな機会になります。
次の落とし穴は、たくさんのソーシャル メディアに手を広げすぎることです。複数のソーシャル メディアを利用することで、お客様と交流する機会は広がりますが、その分管理する時間も増えてしまいます。対応可能な範囲で取り組むことが大切です。
時に、何か月も更新されていないページを目にすることがありますが、これも失敗の一例です。お客様に、あなたのお店はもう営業していないのではないか、という印象を与えることが無いよう、魅力的な投稿を発信し続けるようにしましょう。
最後に、実際の効果を測定することも忘れないでください。人気の投稿を知ることでお客様の理解にもつながります。
今回は、ソーシャル メディアの落とし穴についてお話ししました。 これらの落とし穴に注意することで、ソーシャル メディアを活用して、順調に成果を上げることができるでしょう。
携帯電話(スマートフォン)の可能性について
1. 携帯電話の進化
携帯電話によって、私たちの生活は根本的に変わりました。今回は、携帯電話をビジネスに活かす方法についてお話しします。
初めて携帯電話で通話が行われたのは、1973 年です。その 11 年後の 1984 年に、本当に持ち歩くことができる携帯電話が発売されました。それは、モトローラという企業が開発したもので、価格はなんと 75 万円でした。
それ以降、携帯電話は劇的に進化しました。サイズは小さくなり、機能は拡大し、現在では、生活になくてはならないものになりました。 携帯電話は単に通話だけではなく、ウェブサイトの閲覧、e メールのチェック、写真撮影、GPS 機能、ソーシャル メディアへの投稿など、多くのことができるようになりました。
携帯電話は過去数十年で大幅に進化しており、将来的にはさらにたくさんのことができるようになるでしょう。
現在では多くの人がテレビを見ながら携帯電話を使っています。 これはあなたのビジネスにとってどのような意味を持つでしょうか。
携帯電話の急速な普及に対応するために、まずは、携帯電話に対応したウェブサイトを作りましょう。 例えば、あなたが地域に根ざした水道業者としましょう。携帯電話をどのように利用したら、より多くの見込み客を獲得できるでしょうか?ウェブサイトへの訪問を促す広告を、地方紙に掲載するといった方法でしょうか。
携帯電話対応のウェブサイトに、初めてのお客様限定の 20% 割引のクーポンを掲載することもできます。また、簡単に電話をかけられるようにページ上部に電話発信ボタンを設置することも可能です。
今回は、携帯電話をビジネスに活用する方法についてお話ししました。 次回は、より具体的に見ていきましょう。
2. 携帯電話向けのウェブサイト構築
今回は、携帯電話向けのウェブサイト構築について説明します。
早速、始めましょう。ある朝、あなたはキッチンの流し台が詰まっていることに気がつきました。今夜は友人が訪ねてくる予定なので、今日中に直してもらう必要があります。しかし、今、あなたは外出しなければならず、外でタクシーを待たせています。
そこで、携帯電話を手にタクシーに飛び乗り、近所の水道業者を検索しました。検索結果には、アパートの近くのお店がいくつか表示されています。 そのうちの 1 軒は、クリックするだけで電話がかけられる機能が使われていました。もうすぐ駅に着くところだったので、この機能を利用して電話をかけ、夜までに修理に来てもらうことにしました。携帯電話のおかげです。
これは、いかに多くの見込み客が携帯電話を利用しているかを示す良い例です。外出先で検索をする場合は、すぐに結果が知りたいものです。キーワードを入力すれば今いる場所での最適な検索結果が表示されます。
また、検索結果では携帯電話に対応しているウェブサイトを優先的に表示します。では、あなたのウェブサイトを携帯電話に対応するには、どうすればよいのでしょうか。まず、「レスポンシブ デザイン」と呼ばれるウェブサイトを作ってみましょう。
レスポンシブ デザインとは、閲覧者の画面のサイズに応じて調整を行う技術です。レスポンシブ デザインでは、パソコン用と携帯電話用に別々のウェブサイトを作成する必要がなく、手間を大幅に減らすことができます。ウェブサイトは、携帯電話の非常に小さな画面から閲覧されるかもしれません。
文字は読みやすく、ボタンはクリックしやすいものにして、使いやすいウェブサイトにしましょう。お客様が直感的に操作できるようにすることが大切です。例えば、水道業者の例では、電話発信ができるボタンがありましたね。携帯電話での検索結果で非常に重要となるのが、ウェブサイトの表示速度と使いやすさです。
ウェブサイトの表示速度は、使われている画像やファイルの大きさなど、多くの要素に影響されます。表示速度が速いほうがお客様が使いやすいと考えられます。一般的に、ウェブサイトが多くの人にとって使いやすければ、検索結果で上部に表示される可能性も高くなります。
例えば、携帯電話では閲覧できない内容が含まれている場合、利用者が使いにくくなってしまいます。 このようなことがおきないように、Google が無料で提供している モバイル フレンドリー テストを利用して、携帯電話への対応度を確認することも可能です。
今回は、携帯電話対応のウェブサイトの重要性についてお話ししました。
3. 携帯電話向けのウェブサイトとアプリの違い
携帯電話の普及をビジネスへ活かす方法は 携帯電話対応のウェブサイトを作ることだけではありません。見込み客を対象としたアプリを作成する企業が増えています。
今回は、携帯電話用ウェブサイトとアプリの違いを説明します。
携帯電話用ウェブサイトは、内容はパソコン用のウェブサイトとほぼ同じですが、小さい画面でも見やすいように作られています。誰でも携帯電話からウェブサイトへ訪問すれば閲覧することができます。 一方、アプリは、携帯電話にダウンロードして使います。
通常、アプリは、ウェブサイトでは簡単に利用できない機能を提供していて、カメラや GPS 機能などの、携帯電話の機能と統合されていることが多いです。
アプリにはたくさんの利点があります。 例えば、あなたが映画館で働いていると想像してください。そこで、携帯アプリを作成してチケットの売上を伸ばすことにしました。 利点の 1 つは、アプリを使用していないときでも携帯電話にメッセージを送信できることです。これは、「プッシュ通知」と呼ばれています。これを利用して、最新の映画が公開されたときにお客様にメッセージを送信したり、クーポンを送ることができます。
また、ポイントカードとして利用することもできます。お客様はアプリを使って映画を見たり、売店でポップコーンを購入したりするたびにポイントを獲得できるのです。 決済機能を追加すると、お客様はアプリで簡単にチケットを購入できるようになります。その後、携帯電話の GPS 機能を利用し、映画館までの道順を表示することもできるのです。
どんなビジネスでも活用できる可能性が高いため、独自の携帯アプリ開発は広告宣伝に効果的です。
携帯アプリは、お客様のブランドを好きになるきっかけにもなります。 お店が積極的にお客様とコミュニケーションを取ることにより、お客様が携帯端末から商品を購入する可能性が高くなるかもしれません。
携帯アプリの作成には、プロのアプリ開発者に依頼をするか、自分で簡単にアプリを作成できるサービスを利用することも可能です。
今回は、携帯アプリについてお話ししました。あなたのビジネスに活用する方法を、早速考えてみましょう。
携帯電話(スマートフォン)向け広告
1. 携帯電話向けの広告
今回は、携帯電話向けの広告についてお話しします。
携帯電話向けの広告を利用すると、お店やウェブサイトへの訪問者を増やすだけではなく、より多くの見込み客から、問い合わせの電話をかけてもらう事ができるかもしれません。また、アプリをダウンロードしてもらうことも可能です。
携帯電話向けの広告を使って、何を行うかは、あなたのお店の目標によって大きく変わります。携帯電話の利用者に向けて、どのような広告の実施ができるのか、例を挙げて考えてみましょう。
1 つ目は、あなたの商品やサービスに関係するキーワードが検索された時、その検索結果に広告を表示させることです。
例えば、あなたが水道業者である場合、「近所の水道業者・水漏れ修理」や「キッチンの流し台の詰まり」、といったキーワードが検索されたとき、検索結果には、あなたの広告が表示される可能性があります。しかし携帯電話で、これほど長いキーワードを入力する人が、いったいどれほどいるのでしょうか?
携帯電話の利用者は、短く、的確なキーワードで検索をすることのほうが多いのです。したがって携帯電話向けの広告では、キーワードを短く設定することで、検索結果に表示される機会を、より増やすことができるでしょう。
2 つ目は、ディスプレイ広告を使用することです。携帯電話向けのウェブサイトに、テキスト、画像、または動画形式で広告を、表示させることが可能です。「広告表示オプション」を設定すれば、すぐに電話をかけたり、店舗への道順を表示できる機能を、追加することもできます。ほかにも、アプリが使われている時に、広告を表示することもできます。
このように、携帯電話向けの広告には、多くのチャンスがありますが、優れた広告を展開するだけでは、十分とは言えません。 携帯電話に対応したウェブサイトを、用意することも忘れないようにしましょう。
今回は、携帯電話向けの広告についてお話ししました。 パソコンだけではなく、携帯電話が日常的に利用されている昨今では、携帯電話でも効果的な広告活動が行えるよう、戦略を立てることが大切です。
2. 携帯電話向けの検索連動型広告について
今回は、携帯電話向けの検索連動型広告についてお話しします。
パソコン向けの広告とは別に、携帯電話の利用者向けに検索連動型広告を用意するとより効果的です。しかし、携帯電話広告を始めるにあたっては、ウェブサイトを携帯電話向けに最適化しておく必要があります。
ウェブサイトを携帯電話向けに最適化するには、まず、ウェブサイトが読み込まれる速度に気を配りましょう。読み込み速度は、携帯電話で検索をする人々に、重視される要素の 1 つです。
次に、あなたのウェブサイトが、どんな種類の携帯端末でも正しく表示されることを確認しましょう。携帯電話等の小さな画面でも、見やすく、使いやすい大きなボタンを配置するなどして、導線がわかりやすいよう配慮します。
こうして、あなたのウェブサイトが携帯電話での表示に対応できたら、次の課題、いかにして訪問者数を増やすかを考えましょう。その第 1 歩は、他の検索連動型広告と同様、広告を表示させたいキーワードを設定することです。キーワードは、パソコンの検索連動型広告で使用しているものと、同じものを使用できます。しかし、携帯電話のユーザーが必ずしも、パソコン を使用するときと、同じように検索するとはかぎりません。携帯電話では、より短く簡単な言葉で検索する可能性が高いからです。
例えば、あなたは横浜市の水道業者であるとします。パソコンを使用している人は、「横浜の水道業者」などであなたのサービスを検索するでしょう。しかし、同じ人でも携帯電話を使用しているときは、「水漏れ」や「流しの詰まり」などで検索するかもしれません。
では、携帯電話での検索で、どういったキーワードが一般的かを把握するにはどうすれば良いのでしょうか?そのためには Google のキーワード プランナーなどを利用して、気になるキーワードが、携帯電話から、どのくらい検索されているかを調べることが有効です。あなたのビジネスとの関連性が高いものや、携帯電話で一般的に使われているキーワードを探しましょう。 次に、広告の文章について考えましょう。携帯電話で検索する人は、多くの場合、求めている内容を的確に検索します。
そのため、あなたの広告は、あなたの見込み客が求めている特定の内容に、関係の深いものだということを、手短に伝える必要があります。「浴室の水漏れ」で検索している人には、あらゆる配管の問題を解決できることを伝えるのではなく、浴室の問題をすぐに解決できることを伝える広告を表示したほうが、あなたのサービスをわかりやすく伝えることができるでしょう。
続いて、携帯電話向けの広告を作成するときに、知っておくべきコツをいくつか紹介しましょう。
まずは、携帯電話向けに作成した広告を、パソコンでは表示されないように設定することです。検索連動型広告では、特定の広告を携帯電話専用に設定できます。 また、携帯電話を利用する人々の行動は、パソコンでの行動とは異なることを理解しましょう。例えば、分析ツールであなたのウェブサイトへの問い合わせの数を確認してみると、パソコンからの問い合わせ数より、携帯電話からの問い合わせが、10% も 低いことが分かりました。この場合、検索連動型広告で「入札単価調整」を活用し、あなたの広告が携帯電話で表示されるときの入札価格を 10% 下げてみる、というのも賢明な選択肢かもしれません。入札単価調整を活用すると、より、費用に見合った結果を得ることができるでしょう。
今回は、携帯電話での検索連動型広告についてお話ししました。 携帯電話で検索されやすいキーワードを調べて、的確な広告を作成するようにしましょう。
3. 携帯電話向けのディスプレイ広告について
今回は、携帯電話向けのディスプレイ広告についてお話しします。
私たちの携帯電話の使用時間は、年々長くなっていると言われています。そこで、携帯電話の利用者に向け、あなたの商品やサービスを宣伝するためにも、ディスプレイ広告が携帯電話でどう機能するかを考えてみましょう。
ディスプレイ広告は、ウェブサイトを閲覧している人に向けて配信される広告で、パソコンの画面にも、携帯電話にも表示が可能です。 ただし、パソコンと携帯電話では大きな違いがあります。
まずは、画面のサイズです。例えば、画面の大きなパソコンでは非常に魅力的な広告でも、画面の小さいスマートフォン等では、広告のサイズが大きすぎたり、不自然に見える場合があります。もしくは、携帯電話には最適な広告でも、画面の大きなパソコンでは、目立たなくなってしまうこともあるでしょう。
あらゆる端末で、あなたの広告が適切に表示されるようにするためには、規定の全サイズを作成するよう心がけましょう。また、パソコンにはない携帯電話ならではの特徴をあげると、ウェブサイトでの広告の表示だけに限定されないということです。言い換えると、アプリを利用している最中にも広告を表示できるのが、携帯電話の大きな特徴です。実際、携帯電話の使用時間の大部分を占めるのは、ゲーム、雑誌などさまざまなアプリです。そのため、ディスプレイ 広告の対象には、アプリも含めるようにしましょう。そうすることで、さらに多くの見込み客が、あなたの広告を目にするようになるでしょう。
今回は、携帯電話でのディスプレイ広告についてお話ししました。 Google 広告をはじめとして、携帯電話向けの広告ネットワークは、多数存在しています。あなたのお店にあったものを見つけましょう。
4. 携帯電話向けのソーシャルメディア広告
今回は、携帯電話向けのソーシャル メディア広告についてお話しします。 携帯電話向けのソーシャル メディア広告は、3 つの手順で設定できます。1 つ目は、ソーシャル メディアの選択。2 つ目は携帯電話を意識した広告作り。そして 3 つ目は、絞込み機能の利用です。
まずは、どのソーシャル メディアで広告を展開するのかを決めましょう。ソーシャル メディアは、人間関係の構築、画像や動画などの共有、ビジネス上の人脈づくりなど、さまざまな目的で利用されています。ソーシャル メディアの目的と、そこに参加している人々について理解し、あなたの商品やサービスと、関連性の高いソーシャル メディアを選択することが大切です。
次に、携帯電話でも関心を引くことができる広告を作成しましょう。ソーシャル メディアは、携帯電話からの利用が多いです。スマートフォン等の画面はパソコンよりもかなり小さいため、メッセージは短く簡単なものにしましょう。また、広告を画像で作成するという方法もあります。例えば、写真や動きのある広告なども良いかもしれません。そして、画像をクリックすると、直接ウェブサイトを訪問できるようにしておきましょう。
そして 3 つ目、絞り込み機能を利用しましょう。Twitter、LinkedIn、Facebook などのソーシャル メディアの広告は、見込み客に広告を見てもらうための、絞込み機能を提供しています。 では、絞込み機能とは、どのように使うものなのか、例をあげてお話ししましょう。例えば、あなたが 福岡市の内装業者だとします。新規の顧客獲得のため、Facebook 上で携帯電話向けの広告展開を始めることにしました。新規の顧客となりうる人は、どんな人で、どこにいるのでしょうか?おそらく近隣の住民で、受注が少ない地域でしょう。ここで絞込み機能を使います。この場合、広告の表示対象を、福岡市内でもまだ受注が伸び悩んでいる地域の人に、設定するのが良いでしょう。 また、あなたの顧客の大半が、男性であることが分かっている場合には、男性の住宅所有者も対象者にすることもできます。
Facebook 広告では、人々の関心に基づき、広告の対象を絞り込む機能があります。人々の関心は、どのようなページに「いいね!」を押しているかで判断されています。ここでは、住宅のリフォームに関心をもっている男性を対象に絞り込みましょう。 ソーシャル メディアには、見込み客に関する多くの情報が保有されています。それらの情報を利用することで、より的確な絞り込みを行うことができるのです。
今回は、ソーシャル メディアの広告についてお話ししました。 ソーシャル メディアが持つ特徴や、機能を存分に活用して、より効果的な広告展開を目指しましょう。
5. 携帯電話向けの動画広告
今回は、携帯電話向けの動画広告についてお話しします。
携帯電話で動画を視聴する人は、急速に増えています。 つまり、携帯電話向けの動画広告を通じて、見込み客があなたの広告を目にする機会も増えているということです。
例えば、あなたが水道業者であるとして、効果的な動画広告を実施する方法について考えてみましょう。
最初にやるべきことは、広告に使う動画を作成することです。かつては、専門家でないと高画質な動画の作成は、簡単にできるものではありませんでした。しかし、最近ではスマートフォン等からでも非常に高画質な動画を撮影できるようになりました。 作成する動画の内容には、注意すべき点がいくつかあります。 まず、あなたのサービスと関連性のある動画にし、見込み客が関心を持つような内容にすることです。
そして、見ている人が飽きないよう、動画は短いものにしましょう。人の集中力が持続する時間は限られています。 最後に、動画を見た後に、見込み客にしてもらいたいことを明確に伝えましょう。
例えば、水道業者であるあなたのサービスを紹介する、携帯電話向けの短い動画を作るとしましょう。端的に、配管工の技術力と、専門性の高さを紹介する動画をつくり、その動画を登録したら、携帯電話からの視聴に絞り込みます。
更に絞り込みをする際には、動画を視聴している人々の現在地を考慮しましょう。見込み客が水道業者に連絡する状況を考えると、水漏れが発生して、すぐに自宅までかけつけてほしいと考えているかもしれません。ですから、その要望に応えらえるよう、動画広告の表示対象は、近隣の地域の人々に絞込むのが良いでしょう。加えて、見込み客が携帯電話で動画を見ている時間帯や、好きな動画のジャンルも考慮すると、より効果的な動画広告を作ることができるかもしれません。
さらに動画広告では、キーワードを指定して、あなたのサービスと関連する動画に、広告を表示することができます。また、広告を表示させる動画やウェブサイトを、具体的に指定することもできます。
住宅をリフォームする風景を紹介した、人気の高い YouTube チャンネルがある場合、そのチャンネルはあなたの動画広告を表示するのに、最適な場所かもしれません。このように、あなたの見込み客になりそうな人がいる場所に絞り込み、広告を掲載するようにしましょう。
今回は、携帯電話向けの動画広告についてお話ししました。
コンテンツマーケティングの実施
1. コンテンツマーケティングについて
オンライン ビジネスで成功するには、多くの競合に埋もれないよう、見つけてもらうことが重要です。 たとえば、コンテンツ(価値のある情報) マーケティングを実施すれば、ユーザーの注目を集めることができます。
このレッスンでは、コンテンツ マーケティングの重要性と、顧客獲得につなげる方法を学びます。 そして、コンテンツ マーケティングを実践する際に役立つヒントも紹介します。 コンテンツ マーケティングでは、動画やブログ、ソーシャルメディアなどを活用します。 それらのメディアの投稿でユーザーの注意を引き、商品やサービスに関心を抱いてもらいます。 トラフィックの増加やブランド認知度の向上、信頼の構築、売上の増加にもつながります。
ではここで、インターネット登場以前のテレビや出版物、ラジオが主流だった頃を振り返ってみましょう。 かつては、ブランドとユーザーの双方向のやり取りはなく、メッセージは一方的に送られていました。 しかし今日では、ユーザー側で関わり方を管理でき、企業側もかつてないアプローチが可能です。
たとえば、犬の散歩代行業者が、認知度向上とサイトへのアクセス増加を図るとしましょう。 その業者は、犬関連のおもしろいブログ記事を投稿し、さらにソーシャルメディアでそれを宣伝できます。 優れたコンテンツキャンペーンは、ユーザーのことを考えて構成されています。
ユーザーの気持ちに寄り添うことができれば、友人のような関係性も築くことができます。 ユーザーが抱えている問題や課題を分析し、その内容に合わせてコンテンツを調整しましょう。 たとえば、犬の散歩サービスを利用する人の問題は、多忙、悪天候、犬の運動不足やストレス解消などが考えられます。
では、コンテンツ マーケティングの効果的な実践方法を紹介します。 成功のカギは、次の 3 つを達成できるキャンペーンを作成することです。 「ユーザーのニーズに応える」「価値のあるコンテンツを提供する」「リピーターになってもらう」
次に、独自の戦略を立てる際に役立つヒントをいくつか紹介しましょう。 まずは、ユーザーについての理解を深めます。 趣味嗜好を把握するために、ソーシャルメディアで フォローしているアカウントを確認しましょう。 たくさんの要素を大胆に組み合わせて、ユーザーの心に刺さる効果的なコンテンツを作成しましょう。 適切な場所でコンテンツを公開し、ダイレクトにユーザーにアピールしましょう。 営業トークや定型文は捨てて、なるべく自然な言葉づかいで語りかけましょう。 魅力的で刺激的な、独自のコンテンツを作成します。 関心を誘う見出し、目を引く画像、有益な情報でユーザーにアピールしましょう。
以上の点を踏まえて戦略を立てれば、リーチの拡大や認知度の向上を見込めます。 実際に運用する際は、先に述べた 3 つの成功のカギも必ず考慮しましょう。 「ユーザーのニーズに応える」 「価値のあるコンテンツを作成する」そして、「リピーターになってもらう」 ぜひ、コンテンツ マーケティングの活用方法や、適切な目標設定について検討してみましょう。
2. オンライン上でのユーザー像の把握
オンライン コンテンツを作成する際は、ユーザーの特性や関心を考慮することが大切です。 そんなときに役立つのが、オーディエンスのセグメントです。 このレッスンでは、オーディエンスのセグメントについて、そして、その活用方法について説明します。
セグメントとは、ユーザーを特性や関心に基づいてグループ分けしたものです。 セグメントを活用すると、商品やサービスに関心を持っているグループを効率良く把握でき、 費用対効果と訴求力を両立させながら、見込顧客にアプローチできます。 ユーザーを調査してグループ分けができたら、的を絞った魅力的なコンテンツを作成しましょう。
たとえば、犬の散歩ビジネスで、新たなコンテンツを展開するとします。 まずはじめに、サービスの対象となりうる見込顧客のグループを特定します。 このセグメントは、忙しくて散歩に行けない飼い主や、自分の飼い犬を他の犬と交流させたい人などが該当します。
次に、このグループに的を絞ったコンテンツを作成します。 多忙な飼い主にとっては、犬のおもちゃや、 特定の犬種に最適なエクササイズなどを紹介するのもよいでしょう。
ところで、コンテンツの作成や配信において、なぜセグメントが重要なのでしょうか。 それは、特定のユーザーの習慣や好みを把握することで、そのグループに的を絞ったコンテンツを発信できるからです。 たとえば、 特定のユーザーが、犬用グッズに関心を示しているという傾向が分かったら、 そのグループをターゲットとしたコンテンツを作成することをおすすめします。 もう 1 つのメリットは、ユーザーの傾向に応じてアプローチを調整できることです。 犬用グッズに関心を示しているグループが分かったら、散歩する時間帯や頻度を調べるとよいでしょう。
また、このグループはどのソーシャルネットワークサービスを利用していて、 オフの時は何をしているでしょうか? たとえば、Pinterest のような画像を軸としたソーシャルメディアを利用しているユーザーは、 掲示板を閲覧したり投稿したりするユーザーとは、異なるコンテンツを好むと考えられます。 特定のグループを対象としたコンテンツ作成は、このような情報が有益です。
ユーザーの検索内容の分析には、Google 広告 のキーワード プランナーなど、無料のツールも活用しましょう。 また、Facebook をはじめとする SNS で提供されている解析機能でも、ユーザーの属性や行動などを確認できます。 さまざまなツールの分析結果をもとに、ユーザーの全体像とオンライン行動を把握しましょう。
そして、オンラインの世界では忘れがちですが、ユーザーと交流することも忘れてはいけません。 ユーザーと直接対話することで、特性やニーズなど独自のインサイト(動機・本音)が得られます。
最後におさらいです。 なぜ、コンテンツ マーケティングではオーディエンスのセグメントが重要なのでしょうか。 コンテンツを作成、配信するにはどのような方法が効果的なのでしょうか。 あるいは、ユーザー像を詳しく把握するためには、どのツールが最適なのか。 ぜひ、検討してみましょう。
3. コンテンツの目的に適したフォーマットの選択
オンラインで提供できるコンテンツのフォーマットには、ブログ、ケーススタディ(事例研究)、電子書籍、動画、画像、インフォグラフィック(情報の視覚的な表現)など、様々なものがあります。 どのフォーマットにもそれぞれの魅力があり、理性に訴えたり、知識を伝えたり、感情に訴えたり、それぞれメリットがあります。 今回は、オンライン上のコンテンツの代表的なフォーマットや、ユーザーのニーズに応じた選び方について説明します。
どのフォーマットを選ぶにしても、コンテンツの目的は「ユーザーとつながること」です。 そのコンテンツを利用、学習、共有するユーザーが、ゆくゆくは顧客となる可能性もあります。
それでは、オンライン コンテンツの一般的なフォーマットについて見ていきましょう。 まずはブログです。ブログは通常、ウェブサイトの一部として公開され、サイトのオーナーか外部のライターによって執筆されます。 読み応えのあるブログ記事を書けば、注目を集めてソーシャルメディアなどで共有してもらえます。 次に、インフォグラフィック。役立つ情報をより視覚的に伝えることができます。 人目を引くためオンラインに適しており、複雑なコンテンツもクリエイティブに伝えられます。
次に、電子書籍。特定のトピックをわかりやすく解説することができます。 実用的なコンテンツを読者に提供して、専門知識を伝えることができます。 次に、動画です。商品の紹介や使い方、お客様の声など、さまざまなコンテンツを盛り込むことができます。
魅力的で有益なコンテンツを作成すれば、ブランドの認知度向上に貢献します。 このほかにも、プレスリリース(報道機関への情報公開)やウェビナー(WEBセミナー)、レビュー(口コミ)、ケーススタディなど、数多くのフォーマットがあります。 その他については、このレッスンの最後に表示されるリンクもご参照ください。
オンライン コンテンツにおける成功とは、必ずしも話題になることや何百万もの人に見てもらうことではありません。 対象となるユーザーに合わせて、行動の促進に繋がるようなコンテンツを作成しましょう。 それでは、フォーマットの種類を理解したところで、次に、コンテンツの主な目的を考えてみましょう。
コンテンツ マーケティングでは、コンテンツの主な目的として、次の4つがあります。 感情に訴える(Entertain) 理性に訴える(Inspire) 知識を伝える(Educate) 納得してもらう(Convince)
これらの目的に適したフォーマットの使用例を見てみましょう。 たとえば、犬のトリミング サービスを提供していて、オンラインでの認知度を高めるために、コンテンツ作りの戦略を練っている場合、 「感情に訴える」ために、可愛い犬が芸をする動画をソーシャルメディアで公開したり。 「理性に訴える」ために、ウェブサイトにフォーラムを作り、ユーザーと情報交換できるようにしたり。 「知識を伝える」ために、犬のケアや栄養に関するアドバイスなどのブログ記事を公開したり。 「納得してもらう」ために、お客様の喜びの声を公開し、トリミング技術に関する電子書籍を発行したりします。
このように、コンテンツの目的に応じた最適なフォーマットを考えてみましょう。 たとえば「情報を伝える」ために、ガイド、電子書籍、インフォグラフィックを活用したり、 「感情に訴える」ために、クイズやコンテストを行うのもよいでしょう。
その際、フォーマットは自分で簡単に作成できるものを選び、難しい場合は他者にお願いすることも検討してみましょう。 まずはコンテンツの目的をはっきりさせて、それに合ったフォーマットを選ぶことが大切です。 そして、対象となるユーザーのニーズを満たし、尚且つ驚きも提供できるようなコンテンツを作成していきましょう。
4. オンライン上のユーザーに向けた記事の作成
コンテンツを作成する方法は、オンラインとオフラインでいくつかの大きな違いがあります。このレッスンでは、コンテンツを作成する際のおすすめの方法と、トピックの選択に役立つツールについて説明します。
「読む」という行為は、オンラインとオフラインで傾向が異なるため、記事のスタイルや構成を変える必要があります。オンライン上のユーザーの関心を引きつけるには、適切なアプローチが必要です。
たとえば、新聞では長い記事を楽しめる人も、オンラインでは苦痛に感じる場合があるかもしれません。これは、オンラインのサイトには大量の情報が溢れ、目移りしやすく集中しにくいためです。そこで、効果的にコンテンツを作成する方法を紹介します。
まず、記事の内容をわかりやすく説明した導入文で、ユーザーの関心を引きつけます。読者の関心を引き込むには、冒頭の文章が重要です。たとえば、「犬を飼っている人の 6 割は、幸福感が高いのをご存知でしたか?」といった、データや問いかけを使うとよいでしょう。
文章を書くときは、常に対象とする読者を念頭に置いて内容を吟味します。また、ユーザーの視点で読んでみて、押しつけがましくない文章を心がけましょう。ユーザーにアピールしようとして、売り文句を使いすぎるのも禁物です。
「今すぐお申し込み」といった行動を促すフレーズも有効です。これは、特定の行動を促すために、説得力のある短い文言にする必要があります。
広告戦略に合ったコンテンツを作成して、目標達成に役立てましょう。
次に、定期的なコンテンツによるマンネリ化を避けるために、目新しいトピックを取り入れる方法も紹介します。
まずは、競合相手が扱っているトピックについて情報を集めましょう。気になったトピックを記録しておくと、新しいコンテンツを検討する際の参考になります。
また、Google トレンドなどのツールで、検索の多いトピックや用語を調べることもできます。これは、ユーザーのニーズに応じた記事やトピックを考案する上で役に立つでしょう。そのほか、Google Search Console や Google 広告 のキーワードプランナーも、ユーザーの検索動向を調べるのに役立ちます。
最後におさらいです。
一読してお客様のブランドだとわかるように、一貫性のある文体を使いましょう。明快で個性のある文体は、競合相手との差別化や読者の獲得につながります。また、誠実さや情熱など、ブランドイメージに見合った品質の文章を心がけましょう。
これらのヒントを参考に、オンラインとオフラインの違いを踏まえて、新しいアイデアを取り入れた記事を作成してみましょう。
5. オンラインでコンテンツを見てもらうために
手間ひまかけて作成したコンテンツは、できるだけ多くのユーザーに見てもらいたいと思いませんか? このレッスンでは、さまざまな宣伝方法と、スケジュールを設定して各チャネルでの視認性を高める方法について説明します。
一部のブロガーが、コンテンツの作成よりもプロモーションに時間を割くことを推奨していることをご存知でしょうか。 オンライン環境に集うユーザーを相手にリーチを広げるには、コンテンツのプロモーションが不可欠です。
ペット用品店の経営者が、犬に芸を仕込む方法を紹介したコンテンツを作成したとします。 完成したコンテンツは、なるべく多くのターゲット ユーザーの目に触れるようにしたいものです。 その際に役立つのがプロモーションです。 まずは、対象とするユーザーがオンラインで普段何を見ているかを把握することが重要です。 Pinterest や Instagram のほか、YouTube やブログも閲覧先です。 ユーザーが利用しているコンテンツを把握することで、的確なプロモーション プランを策定できます。
プランを立てる際は、事前に利用可能なチャネルを検討することが重要です。 まず、チャネルを「所有」「無料」「有料」に分類するとよいでしょう。
この例のように、ご自身で運営しているウェブサイトやブログ、SNS は所有しているチャネルに該当します。 コンテンツの宣伝は、低コストで柔軟に利用でき、すでに所有しているチャネルから始めるのがおすすめです。
無料チャネルとは、宣伝したいコンテンツを取り上げている他のブログなど、第三者コンテンツのことです。 無料チャネルは、コンテンツのリーチを拡大して信頼性を高める上で助けとなります。
一方、有料チャネルは料金が発生するプロモーションのことです。 有料チャネルでは、目標や予算を設定して、特定のユーザーを対象としたプロモーションを展開できます。 たとえば、ブログ記事の有料広告を SNS に掲載すると、SNS を定期的に閲覧している潜在的なユーザーにリーチできます。 コンテンツを宣伝するチャネルを決めたら、スケジュールを設定しましょう。 ここでいうスケジュールとは、マーケティング活動の詳しい予定をまとめたものです。 公開する内容と時期を具体的に決めることで、コンテンツを効率良く処理してスムーズに行動できます。 次に、スケジュールに沿った宣伝方法をいくつか紹介します。 まず、日程は達成可能なものにしましょう。 実現するのが難しい日程を組むと、予定が後にずれこんで、リーチを最大限に広げられなくなります。 重要な日に着目しましょう。 祝日や関連イベントがある日は、季節限定のコンテンツを公開するのに最適です。
複数のチャネルを検討しましょう。 ブログやSNSなど、さまざまなチャネルを組み合わせたキャンペーンの宣伝方法を検討しましょう。 ユーザーを念頭に置きましょう。 スケジュールに応じてユーザーを分類し、ターゲットとするグループを設定します。 オンライン ツールを利用しましょう。 スケジュール作成やコンテンツの公開と共同管理に役立つさまざまなツールを、無料または有料で使用できます。 ツールを使うと、コンテンツの作成や配信作業の一部を自動化して時間を節約できます。 紹介した方法を参考に、最適なチャネルとスケジュールを検討し、コンテンツを宣伝してみましょう。
6. コンテンツマーケティングの効果測定
コンテンツの作成にはしっかりと時間を費やしたいものですが、時には、目標をじっくり見直すことも重要です。 そうすることで、結果としてコンテンツ作成にかける時間を確実に実りあるものにできます。 今回はコンテンツ マーケティングの効果測定に役立つツールと、キャンペーン改善のカギを握る指標について説明します。
売上の増加を目標とする場合も、ビジネスの認知度向上を目標とする場合も、 その目標をどの程度達成できているか把握しなければ、現在の取り組みで効果が得られているかどうかわかりません。 まず必要なのは、測定と追跡ができる目標と目的を定めることです。
たとえば、YouTube チャンネルの登録者数を四半期で 200人 増やす。 あるいは、ブログの月間ページビュー数を 10% 増やすなど、 具体的なコンテンツの目標を定めたら、その達成状況を測定するのも容易になります。 次に、コンテンツ マーケティングを改善するうえで、どのような指標が役立つか見ていきましょう。 たとえば、対象とするユーザーの所在地、年齢、性別、特定のウェブページの滞在時間。 また、サイトにアクセスしたユーザーが使った検索語句はどのようなものでしょうか?
具体的な例で考えてみましょう。 高級ドッグフードを手がけるお店があるとします。 「商品の売上増加」という目標を達成するために、ブログ記事を書いてソーシャルメディアで公開しました。 そこで測定できる指標としては、 ブログのページビュー数 サイトでの取引数 ソーシャルメディア経由でウェブサイトにアクセスしたユーザー数などがあります。 これらの指標を、先月のブログ記事や前四半期の取引数といった過去のデータと比較します。 そうすることで、新しい戦略が本当に功を奏しているか明確にすることができます。
次に、コンテンツ マーケティング戦略の効果を測定するには、どのようなツールがあるか見ていきましょう。 多くのソーシャルメディアでは、ビジネス アカウントをフォローしたり、チャンネルを登録したりしたユーザーに関する情報を把握できます。 たとえば、性別、年齢、地域のほか、最も人気のあった投稿などもわかります。 これらのデータを確認すると、目標を達成するうえで効果的なコンテンツや、 投資効果の高いコンテンツを把握できます。 こうしてコンテンツ マーケティングキャンペーンを実施し、測定すべき重要な指標を特定したら、 次に、このデータをどう役立てるかを検討します。 収集した指標データからどのような分析が可能か、先ほどの例で見てみましょう。
たとえば、ブログ記事を 2 つ公開したとします。 ドッグフードの栄養についての記事と、犬の散歩についての記事です。 Google アナリティクスで、最初の記事のページビューは 200 回、平均閲覧時間は 30 秒とわかりました。 これに対して、散歩の記事のページビューは 1000回、平均閲覧時間は 1 分 30 秒でした。 このように、対象とするユーザーには犬の散歩の記事の方が人気があるとわかったので、 今後コンテンツを作成するときは、このトピックを中心にすることもできます。 アナリティクスでは、ソーシャルメディアや検索エンジンといったユーザーのアクセス元のほか、 ブログ記事を読んだ後に商品を購入したユーザーの数もわかります。 このようなデータを参考にしながら、コンテンツ マーケティングの戦略を軌道修正して、 ビジネスの目標や目的を着実に達成していくことができます。 ぜひ、Google アナリティクスのような解析ツールの導入を検討し、 コンテンツ マーケティングキャンペーンの効果測定に、どの指標が役立つか考えてみましょう。
広告掲載でより多くの顧客にリーチ
メールマガジンの活用
1. メールマガジンの基礎
今回は、メールマガジンの基礎をお話ししましょう。
メールマガジンとはあなたのお店のお客様に定期的にメールを配信することです。 メールマガジンを利用すると、メールの受信を許可したお客様にクーポンを送信したり、イベントの告知をすることができます。
この動画では、お客様リストの作り方と、見込み客の関心に基づくアピール方法の使い分けについて説明します。 また、メールマガジンがいかにお客様との関係構築に役立つかについてもお話しします。
他のマーケティング手法と同様に、メールマガジンにおける最初のステップは、目標を設定することです。 たくさんの人にウェブサイトにアクセスしてもらうことや、クーポンを配布して売上を伸ばすことなど、目標を決定したら、あなたのお店の見込み客のリストを作ってみましょう。
では、どのように見込み客リストをつくるのでしょうか?
例えば、あなたが美容院の店長であると想像してください。 会員登録をして、メールアドレスを教えてもらえれば、キャンペーン情報を送ると提案してみましょう。 ウェブサイトがあれば、オンラインで登録できるようにすることも可能です。 商業目的のメールを送る際には、必ず事前に受信者の同意が必要となるので、会員登録時に同意してもらいましょう。 これで、メールの配信を希望する見込み客のリストを作成することができます。
次に、メールマガジンを実施する上での注意点を考えてみましょう。 1 つのメールに内容を詰め込みすぎたり、たくさんのメールを立て続けに送ったりすることは避けましょう。 また、お客様の興味がない内容を送らないように何に関心を持っているか理解しましょう。 見込み客の関心を絞り込むために、会員登録時に 1 つか 2 つ質問をしてみても良いでしょう。
見込み客が何に関心を持っているか知ることができれば、次からその見込み客が関心を持ちそうな具体的な提案を送れます。 例えば、最近パーマをかけたお客様が分かっていれば、髪に優しいパーマヘア用のシャンプーを紹介できます。またその際は、次回パーマをかける最適な時期の提案も含めるようにしましょう。
メールの内容を楽しく便利にすることで、登録者は今後もあなたの店を選んでくれる可能性が高くなります。 メールマガジンは、お客様とお店との関係を構築できる優れた手法なのです。
また、お客様それぞれの関心に基づき、対応方法を変え、便利で魅力的な提案をすることで、長期的なお客様との結びつきを確立できます。
今回は、メールマガジンについてお話ししました。 次回はもう少し詳しく見ていきましょう。
2. メール配信システムの機能
メールマガジンを配信する準備ができたら、その始め方について学んでいきましょう。 今回は、まずメールマガジンを配信するための、メール配信システムの一般的な機能についてお話し、それらがどのようにお客様の行動を分析し、より個人に最適化された内容を提供できるかについてご説明します。
メール配信システムには共通する機能があります。
まず、お客様の情報を保存するためのお客様リストとなるデータベース機能です。メールマガジンのためのリストには、お客様のメールアドレスが必要です。 また、名前や住所といった情報も、このリストに追加することができます。 早速、既に持っているお客様の情報で、リストを作り、さらにウェブサイトでもメールマガジンに登録できるようにしましょう。 ウェブサイトの訪問者が、メールマガジンに登録すると、お客様の情報が自動的にリストに転送されます。
お客様に関する情報があれば、情報ごとにリストを抽出できます。 例えば、あなたがペット用品店を経営しているとしましょう。 猫を飼っているお客様を「猫リスト」に入れて、猫リストのお客様だけにキャット フードに関する情報を送信することもできます。 犬を飼っているお客様は「犬リスト」に入れて、別の情報を提供します。 お客様についての情報が多いほど、お客様ごとに対応を変えることができるのです。
お客様リストができあがったら、メールマガジンの中身について考えましょう。 ひな形を使うと簡単に、あなたのお店に合ったデザインのメールマガジンを作れ、同じデザインを何度も使うことができます。
携帯電話でメールマガジンを読むお客様のために、メールは携帯電話でも読みやすいものにしましょう。 多くのメール配信システムには、送信前にパソコンや携帯電話など複数の端末でメールがどのように表示されるかをテストできる機能があります。
さらに送信スケジュール機能を使えば、日時を指定して送信を予約することができます。 メール配信システムを使用すると、メールマガジンを受信した後のお客様の行動も追跡できるようになります。 これにより、多くのお客様が、月曜日の朝一番や金曜日のお昼休みにメールマガジンを読んでいることが分かるかもしれません。 お客様の行動がわかれば、送信スケジュール機能を使って、より適切な時間にメールを送信できるようになります。
メールマガジンの中のリンクを誰がクリックしたかも追跡してみましょう。 ウェブサイトを訪れたお客様が記事を読んだ、または商品を購入したといった行動を分析することで、お客様ごとにより最適化したメールを送信できます。 多くのメール配信システムは、個人に最適化された内容を組み込む機能を提供しています。 この機能を利用すると、猫を飼っているグループと犬を飼っているグループそれぞれに、それぞれの内容を入れることもできるのです。
今回は、メールマガジンを配信する方法についてお話ししました。 早速、試してみましょう。
3. メールマガジンの作成方法
メールマガジンを配信する準備が整ったら、次はメールマガジンの作成です。 ここでは、ポイントとして、魅力的な件名でお客様の興味を引くことと、簡潔な内容にする必要性についてお話しします。
例えば、あなたがペット用品店を経営しているとします。お客様の、お名前とメールアドレス、ペットの種類などの情報を収集し、最初のメールマガジンを配信する準備ができました。 犬と猫の飼い主をターゲットにしたメールマガジンで、あなたのお店が販売している、天然原料にこだわった最新のペット フード情報を伝えようと考えています。
しかし、お客様にメールマガジンを読んでもらうには、まず、メールを開いてもらう必要があります。 そのためには、良い第一印象を持ってもらうことが重要です。お客様が、受信ボックスを見るときのことを考えてみましょう。
お客様が最初に目にするのは、「差出人」欄の会社名と、 メールの件名です。 あなたの会社がわかるように、差出人欄には必ず氏名とメールアドレスを記入しましょう。 相手が誰だかわかっていて、信頼している差出人からの メールは、読んでもらえる確率が高くなります。 また魅力的な件名のメールマガジンは読んでもらえる可能性が高いです。 件名が魅力的でなければ、その メールは削除されたり、迷惑メールとみなされる可能性もあります。
件名は短く、シンプルなものにしましょう。そしてメールマガジンの内容と関連性の高いキーワードを入れるようにしましょう。 できれば、件名をお客様にあわせたり、地域ごとに変えたりしてみると、いいかも知れません。 例えば、「めぐみさん、あなたの愛犬は港区で一番、健康ですか?」などです。
「無料」、「割引」、「再送」、「特別」といったキーワードや、記号、感嘆符などは迷惑メールと認識される可能性があるので避けましょう。
このようにして、お客様にメールマガジンを読んでもらうことができても、これで終わりではありません。 お客様は忙しい毎日の中で、たくさんのメールを受け取っています。 どれだけ魅力的な文章でも、お客様はざっと見るだけで終わらせてしまうことがあるので、内容は簡潔で的を射たものにし、段落は 1 行から 3 行程度にまとめましょう。 詳しい記事や追加情報についてはウェブサイトへのリンクを入れると、お客様がウェブサイトを訪問しやすくなります。
例えば、「リンク先では、25% オフで天然原料のキャット フードをご注文いただけます。」や、「リンク先で購入すれば、5,000 円以上の注文で送料無料になります。」などの割引を提示しても良いでしょう。 重要な情報や、内容を強調する部分は、太字などで目立たせるようにします。
さらに、お客様がメールマガジンの登録解除や連絡先情報の更新を行うためのリンクを追加することも重要です。 メールマガジンから簡単に退会できるようにすることは、お客様のためだけでなく、法律でも定められています。
さまざまな メールマガジンを配信することで、人気のあるメールがわかるようになります。 次第に、お客様にとってより良いメールマガジンが作成できるようになり、それがお店の業績にもつながるのです。 今回は、メールマガジンの書き方についてお話ししました。
4. メールマガジンを成功させるための戦略
さて、今回は、メールマガジンを成功させるための戦略について考えましょう。
メールマガジンの分析、メールの内容と関連性の高いウェブサイトの作成、また、メールマガジンの効果を測定することによって、メールマガジンを改善することができます。 まず、A/B テストと呼ばれる、より多くの人にウェブサイトにアクセスしてもらうための調査についてお話しします。 A/B テストとは、2 種類のメールを作成して、どちらが良い結果が出るかを確認する調査です。 例えば、新製品を発表する メールを送信する時に、どのような件名にするかを迷っている場合、半数のお客様には A の件名で、残り半数のお客様には B の件名で送信してみます。 そして、どちらの件名のメールが、実際に多く読まれているか確認します。
A/B テストでは、件名、頻度、内容、画像などの比較検討ができます。 火曜日と土曜日にメールを送信したり、週 1 回と月 1 回の頻度でメールの送信を比較しましょう。 お客様がどちらの曜日や、頻度を好むかを確認し、実際にメールマガジンを送る時間や回数を調整できます。
メールを送りすぎて、煩わしい印象を与えてしまうのはよくありません。 受信するメールの数を減らせるような選択肢を提供し、メールマガジンからの退会を防止しましょう。 また、メールマガジンに対応するウェブサイトを用意することも大切です。 お客様が興味を持った商品が説明されているウェブサイトを開き、その商品について情報収集した上で、購入できる流れを作ることで、メールマガジンをより効果的にすることができます。
メールは携帯電話、タブレット端末、パソコンなど、さまざまな環境で読まれるため、あらゆる端末で表示できるウェブサイトを用意しましょう。 メールマガジンを設定するメール配信サービスには通常、キャンペーンの成果測定のための分析機能が含まれています。 効果的な件名を把握できる「開封率」や、メールに含まれるリンクの「クリック率」を確認することで、どのような内容がウェブサイトへの訪問につながったかを把握できます。
さらに、お客様が メール内のリンクをクリックした後のウェブサイト上での行動を把握し、ウェブサイトを改善することも大切です。 今回は、メールマガジンを成功させるための戦略についてお話ししました。これらのコツをぜひ活用していきましょう。
5. メールマーケティングの効果測定
メールを使ったマーケティングで成果を出すには、ユーザーの行動を把握することが重要です。 このレッスンでは、メール マーケティングの効果測定をすることのメリットと、その施策の最適化に役立つ効果測定を紹介します。
まず、メールでの施策によって得られる指標が、マーケティングの強い味方になる理由を説明します。 すでに見込顧客のメールアドレスのリストを保有している、ペット用品店の例で考えてみましょう。
メール配信サービスの分析機能を使うと、メール経由でサイトを訪れたユーザー数を把握することができます。 また、割引コードを使った購入など、メールで促した行動を取ったユーザーの数も把握できます。 こうした情報を基に戦略を調整すれば、コンバージョン率のアップと成果の向上につながります。 これこそが、メール マーケティングの効果測定をすることのメリットといえます。
では、それぞれの指標から何が読み取れるのでしょうか。 ここでは、有用なメール マーケティングの効果測定の項目を 5 つ紹介します。
まず、メールの開封率です。開封率とは、メールを受信した人のうち、実際に開封した人の割合であり、 メールの件名の有効性を把握する上で役立ちます。 たとえば、件名で「愛しいペットの必需品」の方が「ペットフードの割引特典」よりも開封率が高ければ、 お得感を打ち出すよりも、ペットとの生活に焦点を当てた方が好まれることがわかります。 メールを開封した人数を把握した後は、クリック率のチェックです。 これは、施策の成果を最も指し示す指標であり、 メールを受信した全ての人のうち、メールにあるウェブサイトのリンクをクリックした人の割合がわかります。
次に、開封後のクリック率を見ます。これは、開封されたメールのうちの、合計クリック数のことを指します。 開封されたメール内のクリック率がわかれば、メール内容の有効性が分かります。
そして、コンバージョン率です。 ペットの無料グルーミング会をメールで宣伝したとします。 この場合、コンバージョン率は、メールが送られた人のうち、実際にその会に申し込んだ人の割合です。
最後はバウンス率です。送信したメールは戻ってくる場合があり、 バウンス率は、メールが戻ってきた割合です。 バウンスには次の 2 種類があります。 送信先のメールサーバーの容量制限で戻ってきた場合がソフトバウンス。 メールアドレスがブロックされたか、誤っていた場合がハードバウンスです。 ハードバウンスに該当したアドレスは、リストから削除すれば、次回から余分な手間が省けます。
こうした測定項目から状況を読み解くと、効果的な要素とそうでない要素がわかります。 そして、メールの件名や内容を見直し、メール購読者のリストを整理して、施策の最適化を図りましょう。
ここまで、メール マーケティングの効果測定に役立つ指標を紹介しました。 最後に、ご自身のメール施策の効果測定項目を確認し、その指標から何が分かるか分析してみてください。
ディスプレイ広告の始め方(ディスプレイ広告 第1章)
1. ディスプレイ広告について
今回は、ディスプレイ広告についてお話しします。
インターネット上のいたるところで、広告が表示されていることはご存知ですか?画像の広告もあれば、文字のみの広告や動画を使用している広告もあります。このような広告は、「ディスプレイ広告」と呼ばれています。今回は、その意味、仕組み、そしてどのように見込み客を引きつけるかを説明します。
ディスプレイ広告は、看板、印刷物、テレビ コマーシャルのインターネット版と考えて良いでしょう。
広告を表示する場所は、看板やテレビ番組ではなく、インターネット上です。 ディスプレイ広告の特長は、あなたのビジネスの見込み客に絞って広告を表示できることです。
例えば、あなたは映画好きで、映画情報をまとめたウェブサイトを作ったとします。それを宣伝する方法を考えましょう。映画館のウェブサイト、有名映画の公式サイト、映画好きが集まる掲示板など、あなたのサービスを好きになりそうな人が集まるウェブサイトを考えてみましょう。こうした見込み客がいるページが広告を掲載すべき場所となります。
もちろん、映画好きの人が常に映画に関するウェブサイトを見ているわけではありません。しかしディスプレイ広告を利用すれば、映画に関心のある人が、天気をチェックする、ニュースを読む、ブログを見る、その他のウェブサイトを見るなど映画と関係のないウェブサイトを閲覧しているときにもあなたの広告を表示できるのです。
ディスプレイ広告を活用すると、企業はインターネットのいたるところで見込み客と接点を持つことができます。例えば、映画サイトを作ったばかりの場合、その存在を広める必要がありますが、ディスプレイ広告を利用すれば、見てほしい人に広く伝えられます。
ディスプレイ広告の用途は、ウェブサイトの存在をアピールするだけではありません。あなたのウェブサイトの訪問者数を増やして、興味を喚起したり、会員登録をしてもらうためにも役立ちます。例えばあなたのウェブサイトにアクセスしたものの、メールマガジンには登録していない人を対象に広告を表示するのも良いでしょう。彼らがニュースを閲覧しているとき、天気をチェックしているとき、または動画を視聴しているときなどに、魅力的な特典を紹介した広告を表示し、メールマガジンへの登録を促すことができるのです。
今回は、ディスプレイ広告についてお話ししました。たくさんの場所に広告を掲載することができるディスプレイ広告を活用してみましょう。
2. 検索連動型広告とディスプレイ広告の違い
検索連動型広告とディスプレイ広告は、オンライン広告の中でも、人気のある広告です。今回は、この 2 種類の広告を活用するために、それぞれの違いについて説明します。
あなたは今話題の映画を見てきたところで、他の人の批評を見たいと考えています。そこで、検索エンジンを開き、「映画 口コミサイト」と入力します。
この場合、検索者自身は自分が何を求めているか明確に理解し、検索しています。 このように、検索連動型広告では、何かを積極的に探している見込み客に広告を表示することができます。 広告主はユーザーが検索したキーワードに応じて広告を表示します。 映画に関する最新情報を検索している人は、映画情報サイトに興味を持つ可能性が高いため、広告を表示するには最適なタイミングです。 一方、ディスプレイ広告の仕組みはこれとは異なります。ディスプレイ広告の対象者は、必ずしもあなたに関連のあるビジネスを検索していたり、あなたが提供する商品やサービスに関心を示しているとは限りません。
ディスプレイ広告は、看板や雑誌広告に相当するものです。対象者は積極的にあなたの商品やサービスを探しているわけではありませんが、看板を置く場所や広告を出す雑誌を選択することは可能です。それによって、あなたのビジネスに関心を持つ可能性のあるお客様に広告を見てもらうことができます。
あなたが映画の情報サイトのオーナーだとすると、映画に関するブログを閲覧している人や、映画館の場所を調べている人があなたの見込み客となりえます。このことから、インターネット上であなたの「看板」を表示すべき場所は映画ブログや映画館のウェブサイトになると考えられます。
広告が表示される場所も、検索連動型広告とディスプレイ広告の大きな違いの 1 つです。
検索連動型広告では、あなたの広告は検索結果にしか表示されません。そのため、誰かのウェブサイトが閲覧されている間は、見込み客との接点はありません。 しかし、ディスプレイ広告では、広告枠を提供しているウェブサイトに広告を表示できるため、検索エンジン以外の何百万ものウェブサイトで広告を表示することができます。
また、検索連動型広告とディスプレイ広告では、広告のデザインも異なります。検索連動型広告は、文字のみで構成され、見出し、説明文、リンク、に加えて、オプションで、住所や電話番号を表示できます。
ディスプレイ広告は、選択肢の多い広告でもあります。さまざまなサイズの広告があり、画像や動画を使用できるなど、見込み客の注意を引く機会がより多くなるのです。
今回は、検索連動型広告と、ディスプレイ広告の違いについてみてきました。これらの広告は、どちらも、それぞれ別の形で新規のお客様を引きつけることができます。 インターネット上のさまざまな場所にいる見込み客に向けて、適切な情報を届けましょう。
3. ディスプレイ広告の運用方法
今回は、ディスプレイ広告の運用方法について説明します。 ディスプレイ広告は表示するお客様を細かく絞り込めます。例えば、特定の言語を使用する人にのみ広告を表示したり、広告を表示する曜日を限定することができます。複数の条件を組み合わせることも可能です。例えば、朝、あなたのお店から 10 キロ以内の範囲で携帯電話を使用している人に広告を出すよう設定することで、通勤中の地域の人々に絞り込むことができます。もちろん、他にも多くの活用方法があります。ディスプレイ広告特有の絞りこみ機能を見てみましょう。
特定のウェブサイトや、そのウェブサイト上の特定のページ、さらにはページ内の特定の場所など、広告を表示させる場所を指定することもできます。 こうした場所は「プレースメント」と呼ばれ、見込み客が訪問しそうなウェブサイトがわかっている場合にはそのウェブサイトに広告を表示することで適切な人に広告を表示できるというものです。
また、より幅広い対象者を狙うことも可能です。映画に関するウェブサイトを運営している場合には、特定のウェブサイトを対象にしなくても、「映画」、「アート」などの一般的な幅広いテーマに合致するすべてのウェブサイトに広告を表示することもできます。
さらに、閲覧中のウェブサイトと関係なく、特定の条件を満たす人々も対象にできるのです。
ディスプレイ広告のサービスによっては、性別や年齢による絞込みも可能な場合があります。または、大学のキャンパスにいる人など、具体的な場所にいる人を指定することも可能です。さらに、過去に訪問したウェブサイトの履歴に基づき、映画への関心を示した人を対象者とすることもできます。
適切な対象者を見つけることは非常に重要ですが、ディスプレイ広告では、実際に表示する広告のデザインも重要です。さまざまなサイズの広告を作れば、広告を表示させる場所を最大限に増やすことができます。ディスプレイ広告では、対象者に合わせた内容の広告を配信する必要があります。そのため、ディスプレイ広告を運用するシステムでは、対象者のグループに分けて広告を設定できます。 映画監督のインタビューを取り上げた広告を使って、インディーズ映画のファンを対象にしたディスプレイ 広告キャンペーンを展開することも可能です。
同時に、通常の映画ファンに向けた広告キャンペーンも展開できます。この広告は、映画館のウェブサイトや映画の口コミサイトに掲載しましょう。映画に行く人が多い金曜日と土曜日など、特定の曜日に広告を限定することも可能です。今週末に見るべき映画のお勧めなど、あらゆる情報を発信できます。
今回は、ディスプレイ広告についてお話ししました。ディスプレイ広告を利用することで、適切な人に適切なメッセージを発信できます。いますぐ始めてみましょう。
ディスプレイ広告の活用方法(ディスプレイ広告 第2章)
1. ディスプレイ広告の目標を達成する方法
今回は、ディスプレイ広告でどのように目標を達成するのかを見ていきましょう。
ディスプレイ広告を始めるには、まずあなたの事業の目標を決定することが大切です。 あなたがディスプレイ広告を利用する目的は何でしょうか? 事前に何を達成したいのかを決め、その内容に沿った広告を作成するようにしましょう。
目標が複数ある場合には、対象者の異なる複数のグループを設定することもできます。
ディスプレイ広告で達成したいことを掘り下げる簡単な方法は、お客様が購入に至るまでの手順を考えることです。まず最初に必要なことは、お客様にあなたの商品やサービスを知ってもらうことです。
あなたは映画館で働いており、会員数を増やしたいと思っているとします。映画館の会員登録をしてもらうには、まずあなたの映画館を知ってもらう必要があります。このような場合、幅広い対象者に表示できるディスプレイ広告が役に立ちます。 あなたの映画館の知名度をあげるために興味をひく広告を展開するのがよいでしょう。
例えば、有名な映画監督の独占インタビューを配信するのはどうでしょうか?注目を集めるような内容の動画広告であなたの映画館を映画ファンに広めることができます。
お客様があなたの映画館を知った後には、いざというときに思い出してもらえるようにすることが重要です。
既にあなたの映画館を知っている人を対象とするにはあなたのウェブサイトに訪問したことのある人に、広告の配信対象を絞り込みます。
広告にはあなたの映画館の会員数を表示したり、お客様の声を掲載することもできます。すべての人に当てはまる内容ではなく、あなたの映画館を知っている人を対象とした情報をのせましょう。
最終的な目標は会員数を増やすことなので、まだ会員登録をしていないお客様を対象に、クーポンなどの特別優待を含む広告を表示することもできます。 このように、あと少しで会員登録に繋がる可能性のあるお客様を見込み客として定義し、広告を表示すると、今度こそ会員登録をしてもらえるかもしれません。
今回は、ディスプレイ広告の目的についてお話ししました。 ディスプレイ広告の目的を明確に定義することで、さまざまなビジネスの目的に応じた広告キャンペーンを実施できるようになります。
2. ディスプレイネットワークの仕組み
今回は、ディスプレイ広告を表示する場所について考えてみましょう。
そもそも、広告枠を販売しているウェブサイトをどのように見つけ、どのように自社の広告を掲載してもらうのでしょうか。ここで役立つのが、ディスプレイ ネットワークです。
ディスプレイ ネットワークは、広告を出したい企業と広告枠を販売しているウェブサイトをつなげる仲介役です。 例えば、あなたのお店の広告を表示したいウェブサイトを探すときにはいくつか選択肢があります。
1 つ目は、広告枠を持っているウェブサイトに直接交渉することです。この方法はとても分かりやすいですが、広告枠を提供しているウェブサイトはたくさんあるので、1 つ 1 つ連絡していると非常に時間がかかります。そこで登場するのが、ディスプレイ ネットワークです。これは、ディスプレイ広告を出したいお店と広告枠を販売したいウェブサイトをつなげるサービスです。
Google ディスプレイ ネットワークをはじめとするサービスが、広告を出したいお店にウェブサイト上の広告枠を紹介しています。
広告枠が空いているウェブサイトは、ディスプレイ ネットワークに登録して、広告枠の価格を設定します。
お店は、ディスプレイ ネットワークに登録されたあらゆるウェブサイトの中から条件に見合った広告枠へ入札できます。ページが読み込まれるたびに、広告枠への掲載権を勝ち取った広告が表示されます。このような取引をディスプレイ ネットワークは常に自動で行っています。
お店と関連性の高い広告枠を見つけだし、見込み客に広告を表示するように調整します。ディスプレイ ネットワークは、広告の表示回数、クリック数、費用、表示された地域 などを常に確認できます。さらに、追跡機能を使用し、広告を見たお客様がその後、購入したかどうかを確認できます。
今回は、ディスプレイ ネットワークの仕組みについてお話ししました。 インターネット上であなたのビジネスを宣伝したい場合、ディスプレイ ネットワークはあなたの宣伝活動を手軽にしてくれるのです。
3. リターゲティングについて
今回は、リターゲティングについてお話しします。
リターゲティングとは、あなたのウェブサイトに訪問した人の情報を取得し、その人がウェブサイトを離れた後に追跡して広告を表示する仕組みです。早速、リターゲティングがあなたのビジネスに適しているかどうかをみていきましょう。
あなたが、映画の情報をまとめたウェブサイトを運営しているとします。見込み客が、朝の通勤中に偶然、あなたのウェブサイトを見つけました。その人はメールマガジンに登録しようとしましたが、登録フォームを入力している途中で電話がかかってきたので手続きを途中でやめて電話をとりました。そのまま、「登録」をやめて別のことを始めてしまいました。あなたはこの人がウェブサイトに来てくれただけでも嬉しいでしょうが、登録を完了してもらえればもっと嬉しいでしょう。このような場合に、リターゲティングを活用できます。
リターゲティングの機能は多くのディスプレイ ネットワークで提供されていますが、どれを使用するにしても、まずは見込み客を定義する必要があります。
ここでは、登録フォームの入力を開始したものの、完了しなかった人を見込み客としましょう。
リターゲティングを利用するには、ウェブサイトの訪問者を追跡するための設定をし、訪問者一覧を作成することから開始します。
見込み客となりうる、メールマガジンの登録を開始したものの、完了しなかった訪問者の一覧を作成し、そのような人たちを対象にした広告を配信できます。例えば、登録時のクーポンなど、あなたのウェブサイトに戻って登録を完了してもらうことを狙いとした内容を含めることができます。 つまり一度ウェブサイトを離れた見込み客に、再度あなたのウェブサイトを思い出してもらうことができるのです。
今回は、リターゲティングについてお話ししました。
動画の有効活用
1. インターネット上での動画の普及
今回は、インターネット上での、動画の普及についてお話しします。
ひとむかし前、電話回線を使ってインターネットに接続していた頃は、友人からメールで動画が送られてくると、動画を読み込むのを待っている間に、カップ麺が作れるほど時間がかかりました。
そして、カップ麺を食べながら動画を楽しんでいる間も、その動画は時折、中断と再生を繰り返し、読み込み直すたびに止まりました。 当時は、たとえ低画質の動画でも、インターネット接続に大きな負担をかけたため、インターネット上で動画を使用した広告は、人気がありませんでした。
今では、インターネットの速度は大幅に上がり、一方で接続の費用は大幅に下がりました。また、動画に関する技術も大いに進歩したため、高画質な動画も問題なく閲覧することができるようになりました。
最近では、自宅で、スポーツ ジムで、または飛行機に乗っているときでも、パソコンや携帯電話を使用して、動画を視聴できます。また、ゲーム機やテレビでも、インターネット上の動画を見られるようになりました。
そのため、インターネット動画は、映画、音楽、教育など、さまざまな分野に利用されるようになり、広告宣伝活動のためにも、重要な手段となりました。
では、動画をどのように活用していけばよいのでしょうか?
まずは、YouTube などのウェブサイトで共有することができます。また、 あなたのウェブサイトに、直接動画を掲載することも可能です。 さらに、動画内に設けられた広告枠を購入し、動画が流れる前に、あなたのお店の短いコマーシャルを流したり、他の人の動画が流れている最中に、テキスト広告などを表示することも可能です。
インターネットの技術の進歩によって、動画を活用したマーケティングは、大企業から中小企業まで、多くの企業が取り入れるものとなりました。
動画を活用したマーケティングは、ビジネスの認知度を高める上で効果的な手段です。
今回は、インターネット上の動画の普及についてお話ししました。
2. 動画をビジネスに活用する方法
今回は、動画をビジネスに活用する方法についてお話しします。
早速、お店の目標を決めて、動画を最も効果的に活用する方法を考えてみましょう。
あなたはウェブサイトでベジタリアン向けのレシピを共有し、レシピに必要な食材を販売している料理人だとします。
ある日、あなたはベジタリアンにぴったりなパスタのレシピを開発しました。 そして、他の人にもその料理を作ってもらいたいと考えています。このような場合、動画を活用するのがとても有効です。
例えば、パスタの作り方を順を追って紹介する動画を作成してみるのはどうでしょうか?その動画が大きな話題となり、お肉を使ったパスタのレシピよりおいしいという評判が広まれば、動画はたくさんの人に共有され、多くの人に観てもらうことができるかもしれません。
動画の活用は、あなたのビジネスを新たなファンや見込み客に認知させるためにはとても有効です。しかし、あなたに動画を作成する時間がない場合や、動画で伝えにくい内容であった場合、他の人が既に作成した、類似の動画上で、あなたのウェブサイトを宣伝することも可能です。
例えば、クッキーのレシピを周知させたいと考えたとします。それに加えて、クッキーにぴったりな特別な小麦粉を、ウェブサイトで販売したいとも考えたとします。 あなたが動画を作らなくても、他の人が作成した料理に関する動画に広告を出すのはどうでしょうか?あなたの見込み客は料理が好きでしょうから、効果的な宣伝手段になるはずです。
動画広告では、広告を表示したい特定の動画を指定したり、「料理の動画」といった動画の種類を指定することもできます。ベジタリアン向けの料理に関する、特定の動画を選択し、そこに広告を表示することができるのです。
今回は、動画をビジネスに活用する方法についてお話ししました。 動画を活用した戦略を立てていきましょう。
3. 動画作成のコツ
今回は、動画を効率的に作成するためのコツについてお話しします。
効率的に動画を作成するためには、まず動画の内容を決めましょう。
動画があなたの会社のイメージとあっていて、ビジネスの目的に則していれば、どのような動画でも問題はありません。 例えば、あなたが料理教室を運営していて、教室の魅力を知ってもらい、生徒を増やすために動画の活用を検討しているとします。
1 つ目の動画では、料理の実演をすることに決めました。2 つ目の動画では、人気がある先生の教室風景を取材します。3 つ目の動画では、レシピ コンテストについて紹介します。
動画を撮影する場合には、事前に計画を立てることで、効率的に動画を撮影できます。また、動画を作成する際には、絵コンテを作りましょう。絵コンテとは、動画の台本を視覚的に示すためのものであり、動作や会話も含めた、1 つひとつの内容を共有するために利用されます。
動画の内容が決まったら、次は制作手順について考えましょう。予算内で動画を制作するということは、すでに持ち合わせているものや、身の回りにあるものを最大限に活用することを意味します。
少し前までは、撮影担当者を雇って、スタジオを借り、高価な機材を購入しなければ、動画の撮影を始めることすらできませんでした。
しかし現在では、携帯電話やパソコン の内蔵 カメラ、基本的な動画編集ソフトだけで動画を作成できます。 また、撮影に必要な小道具、出演者、場所などは、工夫次第で、探す時間と費用を節約できるかもしれません。
小道具を、自宅から見つけたり、友人から借りたり、リサイクルショップで見つけたりできませんか?出演者に関しては、実は動画に出演したかったという知り合いはいませんか?
撮影場所については、自宅やオフィス、または公共の施設などに撮影ができる場所はないでしょうか?
撮影を開始する段階で、注意すべきことには、何があるでしょうか。まず、カメラについては、携帯電話に付属しているものでも、安価なデジタルカメラでも良いのですが、三脚などで固定するようにして安定させましょう。 音質を上げるためには、外付けマイクを使用し、室内は十分に明るくして撮影しましょう。
動画の編集には、YouTube 動画エディター、iMovie、Windows ムービーメーカー、などのさまざまな動画編集用ソフトを活用すると、編集や合成、シーンの切り替え、さらには動画に音楽を追加することもできます。 編集の際に少し工夫するだけで、より本格的な動画に近づくでしょう。
動画は、あなたのビジネスにとって役立つだけでなく、制作自体も楽しめるはずです。 独自性を生かして、たくさんの人に、あなたのビジネスについて知ってもらう機会を作りましょう。
今回は、動画を効率的に作成するためのコツについてお話ししました。
予算が少ないからといって、内容を制限するのではなく、事前に計画を練り、少ない費用でもたくさんの人に観てもらえる動画を撮影しましょう。
4. インターネット動画の視聴者を増やす方法
今回は、インターネット上に動画を投稿し、視聴者を増やす方法についてお話しします。
あなたが料理教室を運営しており、料理の実演動画を撮影したとします。最初のステップは、YouTube など、人気のある動画共有サイトに、動画を登録することです。
わかりやすいタイトルをつけ、詳細な説明を各動画に登録しましょう。これにより、視聴者が動画の内容を事前に把握しやすくなるだけでなく、あなたの動画が検索結果に表示されやすくなります。
また、動画を視聴した後に、何をしてほしいのかを伝えるようにしましょう。例えば、動画の共有、ウェブサイトへのアクセス、メールマガジンの登録、またはコメントを求めることなどが考えられます。
次にあなたのウェブサイトにも動画を掲載しましょう。動画を頻繁に更新して、ウェブサイトの内容を最新の状態に保ちましょう。すでに終了した期間限定の体験レッスンなど古い動画は削除しましょう。
動画の終了後に、あなたのウェブサイトにある他の動画を表示することで、視聴者があなたのウェブサイトに滞在する時間を延ばすことも可能です。
メールマガジンやソーシャル メディアによる動画の共有は、視聴者を引きつけ、ウェブサイトへの訪問を増やすには効果的です。
メールの仕組みによっては、埋め込み式の動画再生に対応していないものもあります。そのため、動画を直接メールに埋め込むのではなく、メールからあなたのウェブサイトに一度訪問してもらい、そこで動画を視聴してもらうようにしましょう。
Facebook、Google+、Twitter などのソーシャル メディアでは、共有されやすい内容を投稿しましょう。あまり知られていない料理のコツや有名なシェフのインタビューなどがありそうです。
また、ハッシュタグも効果的です。 ハッシュタグとは「シャープ記号」をつけるだけで、その単語に関連する投稿を一覧で見ることができるソーシャル メディア特有の仕組みです。投稿にハッシュタグを追加することで、ユーザーが情報を見つけやすくなります。料理教室の場合、#料理教室、#料理のコツ、#グルメなどのハッシュタグを検討しましょう。
このように、ウェブサイトや、YouTube などの動画共有サイトを活用することは、視聴者数を増やすための第一歩となります。
今回は、インターネット上に動画を投稿し、視聴者を増やす方法についてお話ししました。
5. 動画共有サイトにおける広告手法
今回は、動画共有サイトにおける広告手法についてお話しします。
ここで大切な点は、広告を配信したい対象者を絞込み、その対象者が興味を持つであろう内容を届けるということです。
あなたが料理教室を運営していて、教室に通う生徒は家庭料理に関するウェブサイトや、有名なシェフを起用したテレビ番組、調理の実演動画に興味があるとしましょう。
最初に、YouTube などの動画共有サイトから、あなたの見込み客が関心を持ちそうなチャンネルを探しましょう。それらのチャンネルに登録されている動画に広告を表示することで、あなたのウェブサイトへの訪問者を増やせるでしょう。
次に、それらの動画を見ているユーザーが興味を持ちそうな内容を検討しましょう。 似たような料理のレシピかもしれませんし、有名シェフのインタビュー動画かもしれません。
対象者を絞り、届ける内容を決めたら、Google 広告を利用して、YouTube に広告を表示してみましょう。YouTube 以外の動画共有サイトも、同様に広告サービスを提供している場合があります。
広告を表示するには、自分の動画が必須というわけではなく、動画の代わりに画像やテキストを使用することもできます。Google の広告テンプレートなど無料の機能を使って、プロが作ったような画像広告を作成することも可能です。
広告内容を決めたら、Google 広告で設定を始めましょう。Google 広告では、料理好きな人など、あなたのビジネスの見込み客を、広告の対象者として選択します。
対象者が YouTube で動画を視聴すると、その動画の隣や動画の中など、選択した広告の種類に応じて、あなたの広告を表示することができます。
YouTube 広告においてもその他のインターネット広告と同様に、予算の設定はご自身で行えます。また、運用開始後も、広告効果を分析し、そこから分かったことに基づいて予算を最適に割り振りましょう。
今回は、動画共有サイトにおける広告手法についてお話ししました。
あなたのウェブサイトの見込み客に適した内容を届けられるように心がけましょう。
6. 動画の効果を計測する方法
今回は、分析ツールを活用して、動画の効果を計測する方法についてお話しします。
動画の分析によって、あなたの動画を視聴した人の年齢、性別、地域など多くの情報が得られます。
あなたは料理研究家で、地元の特産料理を紹介する動画を、作成しているとしましょう。分析によって、動画視聴者の多くが、海外に住んでおり、最も人気のある動画は地元素材を利用した洋食を取り上げたものであることが分かりました。
ウェブサイトの訪問者数を増やしたい場合には、お客様の好みに合わせた動画や、内容を増やすべきです。例えば、地元のシェフのインタビューなどが良いかもしれません。ウェブサイト、Facebook ページ、YouTube など、複数の場所で動画を公開している場合、それぞれの分析 ツールによって、あなたの動画が最も視聴されている場所が分かります。
どこであなたの動画が視聴されているかを把握することが、動画を広める鍵となります。例えば、対象者のほとんどが YouTube であなたの動画を視聴している場合、YouTube に新しい動画を登録することに重点を置きましょう。
また、動画が最も視聴されている日時も分かります。ほとんどの人が週末に視聴している場合、金曜日の夜に新しい動画を登録することを検討しましょう。 あなたの動画が最初から最後まで視聴されているかどうかを把握し、動画の長さを調整することもできます。通常は短い動画の方が好まれます。動画を短くすることで、最後まで視聴してもらえる可能性を高めることができます。
動画の最初の数秒しか視聴されていない場合、その動画はお客様の期待に沿っていない可能性があります。視聴者が動画の内容を正確に把握できるよう、開始時の画像、タイトル、または説明の変更を検討しましょう。
また、動画が平均的にどのくらい視聴されているか、その時間も確認しましょう。ほとんどの人があなたの料理風景の動画を 1 分程度しか視聴していない場合、1 分以内の動画を作成してみるのもよいでしょう。
動画の評判を知るための指標には、高評価、低評価、コメント、共有などがあります。これらの情報も大変参考になります。コメントを読めばお客様の生の声を確認することもできます。
動画が共有されている場合、それはお客様が動画を気に入り誰かに紹介したいと思ってくれたということで、大事な指標となります。
今回は、分析ツールを活用して、動画の効果を計測する方法についてお話ししました。
ウェブのトラフィックを測定、評価
ウェブサイトの分析の始め方(ウェブサイトの分析 第1章)
1. ウェブサイトの分析方法
今回は、ウェブサイトの分析方法についてお話しします。 ウェブサイトの分析ツールは世の中に数多く存在しており、それらを利用してウェブサイトでのお客様の行動を確認することができます。
分析ツールではさまざまな情報を集めることができ、例えば「ウェブサイトへの訪問者数」や「ウェブサイトの滞在時間」などが挙げられます。これらの情報を「指標」と呼んでいます。ウェブサイト上で商品を販売している場合には、販売数を確認できますし、もっと多くの人にウェブサイトを見てほしいと思っているお店の場合、ウェブサイトの閲覧回数や閲覧時間を知ることができます。
ウェブサイトの訪問者についてもっと知るために、これらの指標を活用することができます。あなたはウェブサイトに訪れた訪問者に何をしてほしいでしょうか。商品の注文やお問い合わせなど、それぞれのお店がお客様に望む行動を「コンバージョン」と呼びます。
分析ツールによって「コンバージョン数」、つまりあなたのウェブサイト上で、あなたの意図する行動をとった人の数がわかります。 他にも、ウェブサイトの訪問者が何を参照してあなたのウェブサイトを見つけたのか、パソコンと携帯電話のどちらを使っていたのか、などが分かります。
例えば、あなたのウェブサイトの訪問者から「私の携帯電話では、あなたのお店のウェブサイトがうまく表示されない」と言われたとします。早速調べてみると、携帯電話の”ある端末”だけが極端に滞在時間が少ないことがわかりました。この場合、コンバージョンの「指標」またはコンバージョン数を比較して、使用している端末ごとに収集したデータを分析しています。収集し、分析された「端末」データ、これを「ディメンション」と呼びます。
ディメンションには、端末の種類や訪問者の所在地などが含まれます。 「ディメンション」ごとに訪問者数を確認すれば、どういう人が、あなたのウェブサイトをよく見ているかがわかるのです。 こうしてサイトがうまく機能しない端末を確認し、改善が必要な部分を特定することもできるのです。
同様にあなたのウェブサイトに訪問する人数が一番多い時間帯を知りたければ、ディメンションは「時間」を選び、「訪問者数」という指標を確認してみましょう。
今回は、ウェブサイトの分析方法についてお話ししました。
2. ウェブサイトの分析をビジネスに活用する方法
今回は、ウェブサイトの分析をビジネスに活用する方法をお話しします。
ウェブサイトの分析は、インターネット上で実施している施策の効果を測定し、戦略に生かすことができます。また、分析によって、どのようなお客様が常連客になってくれるのか知ることができます。
例えば、あなたが沖縄でホテルを経営しているとしましょう。ホテルの目標の 1 つは、ウェブサイトの訪問者にウェブサイト上で宿泊予約をしてもらうことです。 ウェブサイトの分析によって、予約の数を確認することはもちろんできますが、予約につながる要素や予約後の行動についても調べることができます。
では、具体的にみていきましょう。例えば、沖縄旅行を控え、宿泊するホテルを探している人がいるとします。まず最初に行うのは、「沖縄のホテル」などのキーワードで検索することでしょう。 検索すると、検索結果が表示されます。そこから、興味を持ったいくつかのホテルのウェブサイトを訪問して、詳細を調べます。
ウェブサイトでは、宿泊料金をチェックしたり、どのような部屋が空いているかを確認したりするでしょう。口コミを閲覧したり、写真を見て雰囲気を確認するかもしれません。この時点では、おそらく、まだ実際に予約するつもりはなく、ただ見て回っているだけでしょう。しかし、あるホテルを候補の 1 つにして、そのホテルからのメールマガジンを受け取るための登録をする場合もあるでしょう。
ちょうど旅行を予定していた時期に、通常の宿泊料から 10% 割引になるという内容のメールが届けば、この メールが決め手となり、ウェブサイトで予約を行うかも知れません。
ウェブサイトの分析をすると、お客様があなたのウェブサイトを訪問する直前にどのページを見ていたかを調べたり、ウェブサイトをどのように利用しているかを理解することができます。例えば、あなたが経営するホテルが、1 ヶ月の目標予約数を 50 件としたにもかかわらず、20 件しか予約が入らなかったとします。そこでウェブサイトを分析すると、予約システムが使いにくいため、見込み客が予約を完了する前に、ウェブサイトから離れてしまっていたことがわかるかもしれません。
これはウェブサイトの改善につながる重要な手がかりです。修正すべき箇所が分かり、予約の方法をより簡単なものにするべきだと気づくことができるのです。 今回は、ウェブサイトの分析をビジネスに活用する方法についてお話ししました。
3. ウェブサイトの分析を活用するための目標設定
今回は、ウェブサイトの分析ツールを活用するために、特定の目標を設定することについてお話しします。 分析ツールを使うと、たくさんの情報を得られますが、その中から、特定の目標を設定し、1 つずつ目標を達成していくことが大切です。
沖縄のホテルの例を用いて、目標と達成度の確認がいかに重要かを見ていきましょう。
分析ツールを使って、ホテルのウェブサイトが、先月、1 万人のお客様に閲覧されたことが分かったとします。ところが、昨年の同じ月には、5,000 人しか訪問がなかったことが分かりました。
この意味を考えてみましょう。ウェブサイトの訪問者が増加したのは良いことですが、それだけでは、ホテルの売上にはつながりません。 では、訪問者に関してより詳しく見てみましょう。いくつかのレポートを見て、あなたのウェブサイトへの訪問者の平均滞在時間は 2 分間であり、昨年と同じだったことが分かりました。
ホテルのウェブサイトを作成した理由は、インターネット上で予約してもらうことでした。つまり、予約の完了は、分析ツールで追跡する最も重要な目標となります。平均滞在時間が変わっていないということだけでは、予約者数増加のために取りうる施策のヒントにはならないでしょう。
しかし、平均滞在時間以外にも、ホテルの場所を検索するために、地図を表示させた数や、メールマガジンの登録数も目標の 1 つとなります。メールマガジンに登録してもらえた場合、沖縄のホテルに関心を持つお客様に、情報を送信する機会が生まれるということです。 このように、複数の目標を設定すると、ウェブサイトの分析ははるかに生産的になるでしょう。
単純に訪問者の数やウェブサイトでの滞在時間を見るだけでなく、あなたが知りたい数値を確認するようにしましょう。例えば、ソーシャル メディアからウェブサイトに来たお客様のうち、メールマガジンに登録しているのは、わずか 2% しかいないことが分かったとします。
どうすれば、改善できるでしょうか?メールマガジンに登録すれば 10% 割引のクーポンがもらえるとソーシャル メディアへ投稿してみるのはどうでしょうか? これによって、例えば週末の予約率が通常の 2% から最大 6% まで上がるかもしれません。
このような場合には、お客様の予約率が高い週末に広告を集中させるように、調整することができるかもしれません。
今回は、ウェブサイトの分析ツールを活用し目標を設定することについてお話ししました。今後の方針を考えるためにも、早速分析ツールを使ってみましょう。
ウェブサイトの分析の活用方法(ウェブサイトの分析 第2章)
1. 検索結果からのアクセス解析の方法
今回は、検索結果からのアクセス解析の方法について説明します。
検索エンジンは、ウェブサイトにとって重要なアクセス元です。分析ツールを使って、あなたの製品やサービスに関心のある人が、検索エンジンから訪問しやすくするためにウェブサイトを改善するヒントを見つけましょう。分析ツールを使えば、検索エンジンからの訪問者数を見ることができます。
検索エンジンからたくさんの訪問者が来ていたら、それはとても良いことです。しかし、訪問者数が減っている場合には、その理由を調べることが大切です。 Google の検索結果の情報は、Google Search Console を使って閲覧することができます。 さらに Google アナリティクスを使用すると、分析を掘り下げることができます。
旅館を例に考えてみましょう。お客様が旅館のウェブサイトに訪問する際、「軽井沢の豪華な宿」や「軽井沢の天然温泉」など、予想もしていなかったキーワードで検索していることがわかるかもしれません。それによって、訪問者が本当に求めているものは何かを把握しやすくなり、適切なウェブサイトを構築することができます。
また、特定のキーワードからの訪問者がどれだけいるのか、ウェブサイトへの訪問が実際の予約につながっているかどうかも確認できます。
特定のキーワードからの訪問者数が、徐々に減少してきていることが分かったとします。改善をするためには、検索されているキーワードとウェブサイトの内容を確認することから始めましょう。「豪華な旅館」を探している訪問者に対して、できる限り関連性の高いウェブサイトを提供するためには、例えば文章の一部を書き直して、高級な旅館であることに焦点を当て、あなたの旅館が提供する豪華な朝食について説明することができます。
このようにウェブサイトに旅館の高級さを示す内容を追加することで、最終的に旅館への宿泊予約を増やすことができます。分析ツールでは、訪問者がどういったキーワードで訪問しているかが分かるだけでなく、ウェブサイトで何をしているかについても分析できます。
今回は、旅館を例にとって、検索エンジンからの訪問者の分析方法をお話ししました。お客様が探している情報を的確に追加し、たくさんの方々にウェブサイトへ訪問してもらう準備をしましょう。
2. 検索連動型広告を活用するための分析ツールの使い方
今回は、検索連動型広告を最大限に活用するための分析ツールの使い方を説明します。 検索連動型広告を実施するには費用がかかります。しかし分析ツールを利用して、それぞれの広告の費用を分析し、最も費用対効果が高い広告を調べることができます。
あなたがレストランを経営していると考えてみましょう。あなたのお店には、3 つの特徴的なプランがあります。「贅沢プラン」「デートプラン」「スポーツ観戦プラン」です。これらのプランをそれぞれ宣伝するため、各プランの動画を見てもらうことを目標として、検索連動型広告を実施するとします。
あなたのレストランは現在も業績は好調ですが、さらに売上を伸ばすために、分析ツールを利用して、それぞれのプランの検索連動型広告に使用しているキーワードの中で、効果的なものを確認しましょう。
例えば、「デートプラン」の検索連動型広告では、「夜景の綺麗なレストラン」というキーワードで検索した訪問者のうちの約 5% の人々が動画を視聴していたことが分かりました。 しかし、「デートで人気のレストラン」などのキーワードで検索した訪問者は 1% しか動画を視聴していませんでした。
このようにして、改善できる要素がわかったら、ウェブサイトの関連するページを変更してみましょう。この場合は、コンバージョン率が伸び悩んでいる「デートで人気」をキーワードにウェブサイトを改善することができます。変更した後に、再度結果を分析することも大切です。
分析ツールを利用すれば、あなたが今、実際に配信している広告の効果についても把握しやすくなります。
「贅沢プラン」の検索連動型広告に関して、2 つの異なる見出しの広告を配信する場合を考えましょう。1 つは「3 大高級料理を召し上がれ」、もう 1 つは「貴族のようなディナーを」です。 分析ツールを使ってそれらの広告を比較し、どちらのキーワードでの訪問者がより多く動画を視聴していたかによって、見出しを決めることもできます。
最後に、各キーワードにいくら入札すべきかを把握する方法について説明します。
Google の検索連動型広告「Google 広告」を使っている場合、無料の分析ツール「Google アナリティクス」と連携して、広告の効果を分析できます。 広告をしっかりと分析することで、より良い広告の表示位置や入札金額を決めることができます。広告の表示位置と効果は必ずしも比例する訳ではありません。
例えば、あなたの町には「レストラン銀座」という競合のお店があるとします。レストラン銀座よりも高い金額でキーワードに入札し、あなたの広告が一番上に表示されている場合、動画の視聴率が 2% であることが分かりました。 しかし、深く分析すると、入札額を下げ、レストラン銀座よりも下の位置に広告が表示された場合、広告は目立ちにくくなりますが、視聴率は 4% まで上げられることもあるのです。
もちろん、理想的な広告の表示位置や入札額はそれぞれのキーワードや広告内容で異なります。大切なのは、分析ツールを利用することで、あなたにとってどの位置が最適かを見極めることです。
今回は、検索連動型広告を活用するための、分析ツールの使い方をお話ししました。 検索連動型広告の改善を行う際には、分析情報に基づいた決定をするように心がけましょう。
3. セグメンテーション
今回は、「セグメンテーション」とよばれるウェブサイトの分析方法についてお話しします。
セグメンテーションとは、分析ツールから得られる情報を、より小さい単位に分割して把握し、より多くの洞察を得られるようにすることです。これにより分析情報をウェブサイトの改善に役立たせることができます。
あなたが旅館の経営者であるとして、どのようにウェブサイトの訪問者に旅館の予約をしてもらえるか考えてみましょう。
分析ツールでデータを確認すると、ウェブサイトの訪問者全体のうち、実際に予約をしたのはわずか 3% であることが分かりました。
これをさらに詳しく分析するために、訪問者をグループに分割してみます。 まずは、地域別に分けて、国単位で見てみましょう。ウェブサイトの訪問者を居住地ごとに見た場合、部屋を予約するかどうかについては大きな差がありました。
例えば、日本国内に住む人は、ウェブサイトの訪問者全体の大部分を占めており、6% が予約しているとわかりました。これは、平均の 2 倍に当たります。一方中国からの訪問者を見てみると、数は多いものの、わずか 1% しか予約をしていません。そこで、ウェブサイトに成田空港から旅館までのアクセス方法を追加するなど、中国からの訪問者に向けた内容を追加することで、予約数をあげられるかもしれないと考えました。
もっと細かく見ていきましょう。国内旅行者のセグメントをさらに分割し、都市別にしてみます。
ここでは、東京と大阪からの予約率が高いことが分かりました。これらの都市を対象に地域キャンペーンを実施すればさらに予約が増えるでしょう。
この通り、セグメンテーションによって今後の施策のためのヒントを得ることができます。
次に、別の単位でセグメンテーションを行ってみましょう。ウェブサイトへの参照元について見てみます。 参照元ごとに分析することによって、「ソーシャル メディアから訪問した人の方が、部屋の予約率が高い」といったヒントが得られます。自然検索、広告、ソーシャル メディアのそれぞれの相違点も見えてくるでしょう。
また、これはインターネット上の投資先を決定するための手がかりとなります。
他の例も見てみましょう。パソコン、タブレット端末、携帯電話など使用している端末の種類によって訪問者を分けます。 さらに貴重な情報も得られます。パソコンやタブレット端末を使用している人たちの中には、予約をしている人が 4% もいます。しかし携帯電話を使用している人たちはほとんど予約をしていません。
これを改善するため、ウェブサイトを携帯電話に対応するか、携帯電話からの予約方法に修正すべき問題がないかを確認します。
そうすることで、予約の数をさらに増やせるかもしれません。これも、有力な分析です。
今回は、セグメンテーションについてお話ししました。さまざまな分割方法がありますが、一般的な原則があります。それは、より小さいグループに分け、改善方法のヒントをつかみ、把握するということです。ぜひセグメンテーションを試してみましょう。
データ分析によるインサイトの発見
1. ユーザーを知るためのデータ活用
かつて、ユーザーを知るための唯一の方法は、ユーザに直接尋ねることでした。 インターネットが普及した現在では、大量の情報を簡単に手に入れることができます。 このレッスンでは、オンライン データを活用してビジネスを発展させ、オフライン データと組み合わせて成果を最大化する方法を紹介します。
データの収集と分析はビジネス戦略の要であり、全体的なアプローチに反映すべきものです。 ユーザーとビジネスに対する理解が深まるほど、ターゲットを絞った効果的なマーケティングが可能になります。 情報があふれている現在、求める答えを得るには対象を絞り込んだ戦略が必要です。
そのための 1 つの方法として、デジタルデータを2種類に分けて考えてみましょう。 量的データと質的データです。 量的データは、サイトの訪問者数や 1 か月の売り上げなど、数値化できる情報です。 質的データは、数値で表すことができない主観的な情報を指します。 たとえば、新製品についてのユーザーの意見やソーシャルメディアでの反応などです。 どちらのアプローチが適しているかは、ビジネスで重視する情報によって異なります。 商品やサービスの感想を知りたい場合は、質的アプローチでユーザーに直接尋ねましょう。 ブログの閲覧時間など、量的なデータが欲しい場合は、分析ツールでその指標を測定します。 量的データと質的データを組み合わせることで、全体像をより明確に把握できるようになります。
では、データはどこで得られるのでしょうか。 量的データは、Google アナリティクスなどのツールや、各種 SNS で提供されている分析機能などで収集できます。 これらのツールや機能は、ユーザーの属性や検索パターン、購入経路の把握などに適しています。 質的データは、サイト上の口コミページやアンケートを通じてユーザーから直接収集します。 2 種類のデータにより、何が効果的かを見極め、貴重なユーザー情報を得ることができます。
また、オンライン データは、オフラインでのビジネスを支援する役割も果たします。 たとえば、ソーシャルメディアと店内でのアンケート結果を組み合わせると、ユーザーの意向をより詳しく把握できます。 これによって、ソーシャルメディアの投稿に効果的な時間帯を決定したり、 商品やサービスの改善点を把握したり、情報に基づく意思決定を行うことができます。
量的アプローチと質的アプローチを、ぜひビジネスの戦略に採り入れてみましょう。 多くのメリットがあるデジタルデータを収集し、ビジネスの重要な意思決定に役立てましょう。
2. データサイクルの把握
オンラインでの戦略を評価するには、測定対象を決め、データを適切に把握することが重要です。 今回は、データサイクルの概要とメリット、そして目標達成に生かす方法を説明します。
データサイクルは、マーケティング活動から得られた情報を最大限に活用するプロセスです。 オンライン キャンペーンの準備、実施、情報に基づく意思決定に役立ちます。 データサイクルは、計画、実行、評価、改善の 4つの段階に分かれています。
実際の例を見てみましょう。 たとえば、市役所の広報課が、自転車通勤を奨励するキャンペーンを展開するとします。 計画段階では、キャンペーンの目標を設定し、どのように進めていくか計画を立てます。 ここでは、検索広告とソーシャルメディアを活用し、3 か月でマイカー通勤 25% 削減を目指します。 次に、実行段階です。 この段階で広告を作成し、キャンペーンの運用を開始します。 数週間のキャンペーンが終わったら、広告のクリック数や自転車通勤の増減を確認します。 もし、検索広告でサイトへのアクセスは増えたものの、ソーシャルメディアの効果が少数だった場合は、 ソーシャルメディア キャンペーンの見直しと改善が必要になります。これが評価段階です。最後に改善段階です。ここでは、評価結果を生かして、成果を高めるためにキャンペーンを改善します。 ソーシャルメディアを変える、投稿内容を見直す、投稿の時間帯を変えるなどの対策が考えられます。
では、収集したデータを最大限に活用するヒントを紹介します。 データは、必要以上に収集すると処理が困難になるので、 目標との関連性を重視し、適切なタイミングで適切な情報を収集しましょう。 そして、収集した情報は定期的に確認しましょう。 季節的な要因などによる売上の増減が、データに及ぼす影響を見逃さないためです。
必要なデータを収集し、有効なインサイトを得るためにはオンライン ツールがおすすめです。 Google アナリティクスなどのツールを使うと、サイトでのユーザー行動の情報を収集し解析できます。 その際、履歴データを閲覧できる場合は、過去の傾向を参考にしましょう。 ご自身のビジネスで、どのように収集したデータを意思決定に生かせるか検討し、 マーケティングキャンペーンの最適化に、ぜひデータを活用しましょう。
3. データに基づいた実践的なインサイト
ウェブサイトの分析では、訪問ユーザーや流入経路について多くの情報が得られます。 データは大切ですが、得た情報を活用してこそ、ビジネスに本当の価値をもたらすことができます。 今回は、実践的なインサイトの見極め方や指標に基づくデータの活用方法を説明します。
まず「インサイト」とは何でしょうか。 インサイトとは、簡単に言うと、何かが起きた「理由」の分析情報です。 これは、ビジネス目標を達成するための重視事項を見極め、取るべき行動を決定するうえで欠かせません。 実践的なインサイトは、現状からの根本的改善や、現状をより洗練させるために、次に何をすべきなのか明確にしてくれます。
ここでは、実践的なインサイトを得るための 6 つのステップを紹介します。 1. 目標を設定する キャンペーンで達成すべき目標を明確に定義しましょう。 2. データを収集する その目標に関連するデータや情報を収集して分析しましょう。 3. データの傾向を読み取る 全体的な傾向や逸脱している要素を見つけ、目標達成にどのように影響しているか見極めます。 4. 改善案をまとめる データ分析で得られた知見をもとに、根拠のあるビジネス改善案を提示します。 5. 行動を起こす 改善案を実行に移し、仮説を検証するためのアクション プランを立てます。 6. 成果を確認する 望ましい成果が得られたかどうかを評価し、さらに改善するにはどうすればよいか考えます。
では、データから実践的なインサイトを得るまでの過程を、具体的な例で見てみましょう。 たとえば、チャリティマラソン運営委員として、今年は参加者数 250 人を目標にしています。 登録者数、どこから登録したか、ソーシャルメディアに投稿したユーザーの数などの情報を分析ツールで収集したところ、 主な流入元はソーシャルメディアだと分かり、最も貢献している投稿に注目してみました。 すると、登録済みランナーによる、主催者の投稿の再共有が、多くの登録につながっていました。 以上のことから、登録済みランナーが強力な発信源となりうると考えられます。 これを実践的なインサイトに変えるには、データを具体的な行動に結び付ける必要があります。 たとえば、登録済みランナーに、簡単にソーシャルメディアでこのマラソン大会を紹介してもらえるようにデザインします。 ここで、実践的なインサイトを活用して目標を達成した事例を見てみましょう。
ぜひ、ビジネスのオンライン データを活用し、直面している課題の解決を目指しましょう。 そして、収集した情報を活かし、目標達成の道しるべとなる重要なインサイトを見つけましょう。
4. スプレッドシートによるデータ管理
ただただ大量のビジネスデータを前にすると、途方に暮れてしまいますが、 スプレッドシートを使うと、データを分析する手間を大幅に省くことができます。 ここでは、スプレッドシートのメリットと基本的な関数を紹介し、 これらの関数を使って実際のデータを管理する方法について説明します。
まずは、基本から始めましょう。 スプレッドシートは、データを整理、分析、保存できるインタラクティブなアプリケーションです。 言うなれば、行と列で構成されるデータ表といってもよいでしょう。 追加した数値は、ツールや関数を使って分析することで、探している答えを入手できます。 Microsoft の Excel や Google のスプレッドシート、Apple の Numbers などのスプレッドシートは、 財務予算やプロジェクト計画、データベースなど、大量のデータを処理する際にも大いに役立ちます。
たとえば、ある町の住民の統計データを収集する場合は、 スプレッドシートを使って、住所、氏名、 誕生日、在住歴などを記録できます。 その後、4 歳未満の住民のデータを絞り込み、学校の定員について検討することもできます。
次に、スプレッドシートで使用できる主な機能をご紹介します。 データはさまざまな形式で表示できます。 たとえば、住民の男女比を示したグラフや、スポーツ施設の会員の年齢層に関する表を作成できます。 フィルタを使うと、アルファベットや日付など、特定の順序でデータを並べ替えることができます。 スプレッドシートで使用できるのは、単純な数値だけではありません。 通常はデータに応じて、割合、通貨、 日付、期間などの形式を使用できます。
関数を使用すると、変数に基づいた値を簡単に計算できます。 たとえば、ある時点での住民の平均年齢を自動的に割り出す計算式を作成できます。 スプレッドシートには、さまざまな関数と計算式が組み込まれており、 一般的なスプレッドシートのソフトであれば、基本的な関数を多数使用できます。
では、住民データの整理と分析を例に、役立つ関数をいくつか紹介します。 関数「SUM()」を使用すると、複数のセルの合計を計算できます。 これは、町の住民の合計数を調べる場合に便利です。 「AVG()」を使用すると、選択した数値の平均がわかります。 これは、住民の平均年齢を割り出す際に使用できます。 特定の値が発生した回数を調べるには 「COUNT()」を使用します。たとえば、在住歴が 3 年以下の住民数を調べることができます。 あるいは、転入者の数を知りたいときにも役立つでしょう。 このように、データの管理や分析の有効な手段として、スプレッドシートの活用を検討しましょう。 そして、わかりやすい分析データを、すばやく割り出せる関数や機能を探してみましょう。
5. データのわかりやすい提示
データが十分に揃っていても、情報をわかりやすく提示できなければメッセージは伝わりません。 このレッスンでは、相手に合わせた情報の伝え方と、一般的なプレゼンテーションの方法を紹介します。 また、収集したデータに合わせて、適切なビジュアル要素を選ぶ方法も確認します。
物事の解釈の仕方は人によって異なります。 グラフや画像を好む人もいれば、数字やテキストが並ぶ表や文章を好む人もいます。 そのため、プレゼンテーションは相手に合わせて構成することが重要です。 プレゼンテーションの相手がどんなタイプか把握するには、たとえば次の点を確認します。 どのようなポジション、肩書きであるか? どのくらいの知識レベルか? どの業界に属しているか?
それでは、町の統計データを例にとって考えてみましょう。 たとえば、町のデータを町長にプレゼンする場合、次の選挙時期の有権者数がカギとなるかもしれません。 つまり、相手が関心を示す数字に焦点を当て、簡潔にわかりやすくデータを示すことが重要です。 その際、年齢層別の有権者数を棒グラフで示すのもよいでしょう。 では、交通機関の運営会社の重役が相手の場合はどうでしょう。 おそらく、彼らの関心は通勤時の交通手段です。 徒歩、電車、バス、マイカー、自転車など、それぞれの人数を円グラフで示すとよいでしょう。 会議で提示するデータであれ、レポートであれ、多すぎる情報量は相手に歓迎されません。 あまり情報を詰め込まずに、わかりやすく提示するのが得策です。
では、相手を理解する重要性を確認したところで、次はデータの表示方法の選択です。 プレゼンテーション資料では、伝えたい内容に合わせてビジュアル要素を選択します。 少量のデータは、表形式にすると比較が簡単です。 割合や比率の情報は、円グラフにすると一目で把握できます。 数量を棒の長さで表す棒グラフは、グループ内の項目同士の比較に便利です。 サイトのトラフィックの過去 1 か月の変動など、経時変化するデータには折れ線グラフが最適です。 サイト内で最もクリック数の多いセクションは、ヒートマップを使うとすぐに確認できます。 プレゼンテーションでは相手のニーズを把握し、ビジュアル要素を効果的に使うことが重要です。 インターネット上の情報も調べながら、自分のケースに合った手段を見つけてみましょう。
商品やサービスをオンラインで販売
eコマースの構築
1. eコマースについて
今回は、e コマースについてお話しします。e コマースとは「インターネット上で商品を販売する」ことです。 近年、ウェブサイトやアプリを通じて商品を購入することが、当たり前になってきました。それに伴い多くの企業が、インターネット上での収益を伸ばすため、e コマース の活用を始めています。e コマースの機能を備えたウェブサイトを e コマース サイト、つまり「EC サイト」と呼びます。
では、どのようにして EC サイトを始めればいいのでしょうか? まずはじめに、インターネット上での決済手段を導入しましょう。 クレジット カード決済代行サービスを利用すれば、買物をするお客様に、銀行での振り込みの手間をとらせず、より簡単な決済手段を提供できます。
ゼロから始める場合には、メイクショップやカラーミーショップといった、EC サイトを簡単に構築できるサービスを試してみるのもいいでしょう。こうしたサービスには、お客様が商品を購入するために必要な決済機能だけではなく、商品のページを簡単に追加できるような雛形や、一度に複数の商品を購入するための「買い物かご」の機能が用意されています。
例えば、家具を買う場合を考えてみましょう。 実店舗で買う場合には、街の家具店に入り、展示してある椅子や本棚、ベッド等を見てまわります。EC サイトでも同じように、商品のページをクリックして、商品を見てまわることができます。しかし、実際に椅子に座ったり、素材の感触を確かめたりすることはできません。そのため、EC サイトでは、商品の詳細をよりわかりやすく伝えるために、写真や詳しい説明、購入した人の口コミ、動画などを掲載しましょう。
これらの情報は、お客様が感じる実店舗と EC サイトでの買い物の違いを、埋めるためのものです。あなたのウェブサイト上で商品が売れるようになったら、より多くの場所で販売したいと考えるでしょう。次は、Amazon や楽天など、インターネット上のショッピング モールへも、出店を検討するべきかもしれません。
このように、あなたのビジネスにとって、e コマースは非常に強力な販売手法になり得るのです。今回は、e コマースについてお話ししました。
2. eコマースでの注文と決済について
今回は、EC サイトの決済や、注文を管理する方法についてお話しします。 EC サイトとは、インターネット上で商品を販売しているウェブサイトのことです。
EC サイトの主な特長の 1 つが、支払いをインターネット上で行えることです。 例えば、あなたは家具職人で、本棚やテーブル、椅子などを販売しているとしましょう。既にあなたの家具を紹介するウェブサイトを持っています。しかし現状では、お客様が実際に購入するためには、電話をしてもらうか、実店舗に来てもらわなければなりません。 そこで、あなたは EC サイトを作成し、お客様が簡単に家具を買えるようにしたいと考えています。 インターネット上でのクレジットカード決済代行サービスを導入すれば、それが可能になります。
クレジットカード決済代行サービスを使うと、クレジットカードで支払いをするためのボタンをウェブサイトに追加できます。お客様がそのボタンをクリックすると、決済を代行する外部のウェブサイトが表示され、注文完了後に再びあなたのウェブサイトに戻ってくる仕組みです。 決済が完了すると、あなたはお客様の注文に対応するために必要な情報を受け取ることができます。この仕組みを導入すれば、複雑なクレジット カード決済を代行してもらえるため、あなたは自分のビジネスに集中できます。
メイクショップやショップサーブなどの EC サイト構築サービスを利用すれば、クレジット カード決済代行サービスを備えた EC サイトを手軽に作ることができます。 また、分析機能が充実している EC サイト構築サービスもあります。 お客様が、あなたのウェブサイトを訪問するまでに目にしたインターネット上の広告や、ウェブサイトをどのような内容にすればより好まれるかを知ることができます。また、見込み客があなたのウェブサイトでどのような行動を取るかについて、分析した情報を見ることもできます。
さらに、EC サイト構築サービスを利用すれば簡単に注文管理を行うこともできるようになります。 あなたの EC サイトの会員になってもらうことで、お客様の情報、支払い方法、配送先住所を管理することができます。これにより、クーポンを送付したり、購入までの流れを改善できます。 在庫の管理や、商品ページの作成・整理、また検索できる機能なども簡単に追加できます。 他にもさまざまなことができる EC サイトの構築サービスがあるので、あなたのお店にあったものを選びましょう。
今回は、EC サイトの決済や、注文を管理する方法についてお話ししました。
インターネット上での販売促進
1. 理想的なeコマース体験の実現
今回は、あなたの EC サイトを使いやすく改善する方法を紹介します。
あなたは、インターネット上で商品の販売を開始しました。あなたの EC サイトから、商品を購入するお客様は増えており、売上も順調に伸びています。しかし、お客様の満足度は、これだけでは分かりません。 そこで分析ツールを使って、あなたの EC サイトを改善しましょう。
例えば、分析結果によって、多くの人が携帯電話からあなたの EC サイトに訪問しているものの、ほとんど購入していないことが分かったとします。これは、携帯電話を使用しているお客様に、あなたの商品ページが正しく表示されていないか、もしくは決済が正常にできなくなっている可能性を示唆しています。この場合は早急に対応しなくてはなりません。
おすすめの対応策は、EC サイトに、レスポンシブ デザインを導入することです。レスポンシブ デザインなら、携帯電話を含むさまざまな画面サイズの端末で EC サイトを表示できるようになります。もし携帯電話から訪問している人が多い場合には、携帯電話専用の EC サイトを作成するのも 1 つの手です。
EC サイトを改善する方法は他にもあります。例えば分析結果から、多くの人があなたの EC サイトに来ても商品ページを閲覧せずに離れてしまっていることが分かったとしましょう。
その場合は、お客様が探している商品を見つけやすくする必要があります。まず、誰にとっても分かりやすく、使いやすい EC サイトにするために、種類別に商品を分類します。 家具屋の例を考えてみましょう。まず、「リビング」や「こども部屋」など、大きな分類から始めます。そして、「ベッド」、「机」、「椅子」など、家具の種類ごとに商品を分けていきます。どう分類すべきか悩む場合には、友人や家族、常連客に確認しても良いでしょう。
どんなに分かりやすく商品が分類されていたとしても、特定の商品を検索したいというお客様も必ずいます。そのため、商品の分類だけでなく、検索機能も取り入れると良いでしょう。
それでは、分析結果から、多くの人が商品ページにアクセスしているものの、商品を買い物かごに追加していないということが分かった場合はどうすればよいでしょうか?その場合、商品ページの内容を充実させる必要があるかもしれません。
お客様があなたの商品をより深く理解できるよう、家具ができるまでの動画や、さまざまな角度から家具を撮影した写真を追加するのも良いでしょう。それらの写真はできるだけ高解像度のものにしましょう。また、家具の詳細がわかる説明文や寸法を掲載し、お客様が安心して購入できるようにします。
最後に、会員登録を促して、購入しやすくする方法についてお話しします。買い物かごに商品を入れたのに、購入を完了せず、あなたの EC サイトを離れているお客様がいることが分かったとします。お客様に会員登録をしてもらうことで、決済の手順を簡素化し、購入してもらいやすくできます。
お客様が初めて商品を購入した際に、送付先の住所や、請求に関する情報を登録してもらうこともできます。そうすれば次回から、簡単に購入してもらえるでしょう。さらに高度な機能を導入すれば、会員登録したお客様の購入、および閲覧の履歴から、そのお客様が関心を持ちそうな商品を勧めることも可能です。例えば、テーブルを買った人には、そのデザインや素材に合う椅子を勧められます。
今回は、あなたの EC サイトを改善する方法についてお話ししました。定期的に改善し、お客様により良いサービスを提供していきましょう。
2. ECサイトにおける商品の宣伝方法
今回は、EC サイトでの商品の宣伝方法についてお話しします。
まず最初に EC サイトを構築します。分かりやすく商品を分類し、お客様が欲しいものを見つけやすくなるように工夫しましょう。
インターネット上で商品を宣伝することは、実店舗の場合とそれほど変わりません。あなたが、家具屋に行った時のことを思い出してみてください。
新学期の頃に家具屋に行くと、学習机や本棚が入り口付近の目立つところに置かれ、セールが開催されていることがあります。これが、販売戦略の一例です。
インターネット上でも同様のことができます。まず、最初に表示されるウェブページで、特定の商品を宣伝しましょう。その宣伝によって、在庫処分を促したり、もっとお客様に知ってもらいたい人気商品を紹介したりできます。
最初に表示されるウェブページで売り込みたい商品を紹介することは、インターネット上での優れた販売戦略の 1 つです。
それだけではありません。例えば、実店舗の家具屋に入ったときに、あなたの関心に応じて、入口に置かれた商品が魔法のように変わっていたら驚くでしょう。EC サイトではまさに、このようなことができるのです。
ウェブサイトにおいて、お客様が関心を示した商品についてのデータを収集します。そして、そのデータを使用し、お客様が他に興味を持ちそうなものを予測できます。
あなたがインターネット上で買い物をしたときのことを思い出してください。特定の商品を閲覧したときや、商品を買い物かごに入れた後、「お勧めの商品」が表示されたと思います。例えば、家具屋の EC サイトで、テーブルを探しているときに、そのテーブルに合う椅子やカーテンのおすすめも表示されたことがあるのではないでしょうか。
これは「レコメンドエンジン」と呼ばれる、おすすめの商品を紹介する機能で、同時購入を促す際に、活用されています。
例えば、お客様が職場の新しいデスクを探している状況を考えてみましょう。豪華なデスクを買いたいと考えていますが、デスクに合う本棚の購入までは考えていませんでした。この場合には、「レコメンドエンジン」を使えば、新しいデスクにあわせて本棚の購入もおすすめすることができます。関連商品の宣伝が上手くいけば、売上を伸ばすことができます。
e コマースの世界では、お客様が関連商品を見ることで、相互作用を生み出せる方法がたくさんあります。ウェブサイトにアクセスしたときにお勧め商品を表示したり、データを活用して次に購入する可能性が高い商品を提案することもできます。
今回は、EC サイトでの商品の宣伝方法についてお話ししました。
3. eコマースのためのリターゲティング
今回は、「リターゲティング」と呼ばれる EC サイトに最適な広告機能についてお話します。
あなたは、EC サイト上で商品を閲覧し 買い物かごに入れたのにも関わらず 結局購入しなかった経験はありませんか? そのとき、購入しなかったその商品の広告が 他のウェブサイトで 急に表示されるようになったかもしれません。 これはリターゲティングという機能によるものです。 リターゲティングとは、過去にウェブサイトを 訪問したことがあるお客様に対して 広告を表示する機能です。
例えば、あなたがインターネット上で 家具を販売しているとします。 お客様が、あなたの EC サイトに訪問し そこで販売されているテーブルを とても気に入りました。 しかし、決済の途中で購入を一旦中断して 他のお店にも良いテーブルが売られていないか 確認することにしました。 幸いにもあなたの EC サイトには リターゲティングの機能が実装されていました。 これにより、お客様が ウェブサイト内の どの商品に関心を示したかが記録されています。 リターゲティングの機能を使って このお客様が他のウェブサイトを閲覧している最中に 先ほど買おうとしていたテーブルの広告を表示したり、20% 割引などの特典を含めることもできます。 そうすることで、あなたの商品を購入してくれるかもしれません。
リターゲティングでは、お客様の行動を匿名で記録するので 個人情報を取得することはありません。 また、あなたの EC サイト上での行動のみが記録されています。 実際にリターゲティングを始めるには どうしたら良いでしょうか?
リターゲティングは Google 広告などの 広告サービスの中で利用できます。 まずは、お客様がどの商品を閲覧し 購入したのかどうかという情報を 記録するためのコードを EC サイトに設置します。 また、リターゲティングの機能を用いて 広告を表示する際には さまざまな条件を設定できます。 たとえば 「1ヶ月以内にテーブルを購入したお客様」や 「あなたの家具を閲覧したものの 1度も購入をしたことのないお客様」などに対して 広告を表示することもできます。 広告の表示頻度にも配慮しましょう。 リターゲティングを使った広告を 出し続けていたとしても その見込み客がすでに他の EC サイトで 同じ商品を購入していたり 気が変わってしまった場合があります。 リターゲティングの機能を利用する時には、同じ広告を同じ人に表示する 上限回数を設定するようにしましょう。
今回は、リターゲティングについてお話しました。 リターゲティングを活用して 見込み客を逃さないようにしましょう。
ビジネスをグローバルに展開
海外への展開
1. 海外向けマーケティング活動
今回は、海外を視野に入れたマーケティング活動についてお話しします。
例えば、あなたが人気の中古レコード店を経営しているとします。経営は順調ですが、より多くのお客様を獲得するために、海外市場にも目を向けています。
そのためにはまず、海外進出を検討している国や地域の中古レコード市場について学び、見込み客を引き付ける方法を考えなくてはなりません。 例えば、インターネット上の広告における、検索数、競合、価格設定について見てみましょう。潜在的な市場を明確に把握し、あなたの商品が受け入れられるのかどうかを、見極めることができるからです。
国ごとで人気のキーワードがわかる「Google トレンド」や、ウェブサイトの分析ができる「Google アナリティクス」の地域別レポート、あなたのビジネスが人気になりそうな国を見つけられる、「Google グローバルマーケットファインダー」などを利用すると、どの国に参入するべきか決めやすくなります。
参入するべき地域の市場をきめたら、まずは、ウェブサイトの内容を翻訳しましょう。自動翻訳サービスでは、不自然な翻訳になってしまう可能性があるため、その言語を母国語とする人に確認してもらいましょう。あなたのウェブサイトを訪問した、文化の異なるお客様や見込み客にも正確に情報を伝えることが大切です。このような海外のお客様の需要を理解し、対応する計画を最初から立てておきましょう。
次に、壊れやすい部品を梱包するときの条件、税金、その他の法的な問題も考慮しましょう。 それらが解決されたら、e コマースと支払い方法を検討しましょう。
多くの e コマースのシステムでは、国をまたいだ取引を設定できますが、支払い方法の選択やその他の設定も、対象国に適したものにする必要があります。 優れた e コマースのシステムを使用する場合でも、海外の新規のお客様への商品の配送について、事前に検討しておく必要があります。
商品の配送には、何が必要でしょうか?返金にはどう対応しますか?お客様へのサポートについてはどのようにしますか? 海外への参入はあなたのビジネスを大幅に成長させる可能性があります。事前にしっかり計画を立て、成功のための基盤を構築しましょう。
今回は、海外を視野に入れたマーケティング活動についてお話ししました。
2. 新しい市場を見つける方法
今回は、新たな市場を見つける方法についてお話しします。 海外進出を検討されている方にとっては、大いに役立つ内容です。
海外進出するにあたっては、まず、適切な国を選択することが非常に重要です。あなたの会社が提供する製品に対して、需要が最も多い市場はどこでしょうか? 注意すべき法的な問題や、物流上の問題はないでしょうか?
あなたにとって、最も大きなチャンスがある市場を特定するに当たり、役立つ機能を紹介します。 例えば、あなたが希少な中古レコードを販売するお店を、インターネット上で経営しているとしましょう。そして、日本での経営が非常に順調なので、海外への進出を考えています。進出先の候補は、台湾、シンガポール、アメリカ、イギリスなど。では、どこへ進出するべきでしょうか?あなたの商品が最も売れそうな市場は、どこでしょうか?
このような場合には、「Google グローバル マーケット ファインダー」を使ってみましょう。なぜなら、事前に状況を把握するために、活用できる機能がいくつもあるからです。これらの機能は無料で提供されており、あなたのビジネスに関するキーワードが、どの国でよく検索されているのかを分析できます。例えば、中古レコードが最も検索されている地域も分かるのです。検索数の多い国は、あなたの商品に対する需要が高い可能性があります。逆に、検索数が少ない国では、おそらく成功は望めないでしょう。Google グローバル マーケット ファインダーを使用すると、進出を検討する国や地域の市場について、より多くの情報に基づき分析ができます。
あなたが取り扱う商品の検索数が多い国が見つかったら、Google のキーワード プランナーを使用して、検索連動型広告の競争率を把握しましょう。この機能によって、進出先の国には競合他社がどれくらい存在するのかを把握できます。 また、Google アナリティクスなどのウェブサイトの分析ツールを使用して、どの国の消費者が、すでにあなたのビジネスに関心を示しているかを確認できます。例えば、これまで日本国内にしか配送していなかったにも関わらず、台湾にあなたのウェブサイトの閲覧者が多いことが分かったとします。その中には、あなたの ウェブサイトを見て、購買意欲を掻き立てられた人がいたかもしれません。しかし、あなたの商品は日本国内へしか配送されていないと知って、がっかりしたことでしょう。このように、Google アナリティクスを使用することで、台湾にはビジネス チャンスがあるかもしれないという洞察が得られるのです。
ここまでは、需要の有無と、競争の状況を把握するための機能について見てきましたが、進出する市場を決定するに当たり、もうひとつ考慮すべき点があります。
例えば、一部の国では法規制と税に関する問題が多いかもしれません。計画の段階では魅力的に思えた市場でも、そのような問題について調べてみると、難しい課題が見つかることもあります。幸い、各国の多くの政府はウェブサイトを運用しているので、進出を検討している国のルールをしっかりと把握しておきましょう。
今回は、新たな市場を見つける方法についてお話ししました。
3. 翻訳とローカライゼーション
今回は、翻訳とローカライゼーションについて説明します。
例えば、あなたが中古レコード店を経営しており、他国に住むお客様へも商品を販売しようとしているとします。下調べが完了し、台湾とシンガポールが商品を販売するのに適した市場であることがわかりました。 それでは、進出する国について考えてみましょう。
台湾とシンガポールのお客様は、どのようにあなたの商品を見つけるでしょうか?広告を通じてでしょうか?検索エンジンによってでしょうか?それとも、ソーシャル メディアでしょうか?おそらく、それら全てが組み合わさって影響を与えることでしょう。そして、新しい市場の見込み客があなたのウェブサイトを見つけたとき、あなたはその内容を理解してもらいたいと考えるでしょう。 そこで、ウェブサイトをさまざまな国のお客様に閲覧してもらい、より効果的に商品の訴求ができるように、翻訳とローカライゼーションについて考える必要があります。 翻訳はウェブサイトの内容を別の言語に変換する作業です。
しかし、ただ翻訳するだけでは十分ではないこともあります。シンガポールでは効果的な言い回しでも、台湾の見込み客には響かない可能性があります。 ローカライゼーションは、その国の言語と文化を合わせて理解した上で、現地の見込み客があなたのウェブサイトを見たときに、自然に感じてもらえるようにする作業です。
そのためにも、翻訳したウェブサイトでは、その地域の単位、通貨、住所を反映させましょう。ウェブサイトのデザインも変更した方が良いかもしれません。
難しい作業に聞こえるかもしれませんが、翻訳やローカライゼーションを専門にする、企業や専門家が多く存在します。海外向けのあなたのウェブサイトが完成したら、その言語が母国語である人に、仕上がりを確認してもらうと良いでしょう。
今回は、翻訳とローカライゼーションについてお話ししました。
4. 海外での広告戦略
今回は、海外市場での広告戦略についてお話しします。
広告を展開することで、さらに早くあなたのビジネスを広めることができるかもしれません。検索連動型広告、ディスプレイ広告、ソーシャル メディア広告、そして、それらの相乗効果について考えてみましょう。
あなたは、海外出店を計画している、ラーメン屋の店主だとしましょう。日本からドイツへの進出を計画している場合、まずはあなたのウェブサイトをドイツ語に翻訳し、ドイツの文化に合わせた表現に「ローカライゼーション」します。ドイツで誰かが「ドイツのラーメン屋」などのキーワードで検索し、あなたのウェブサイトを見つけ、新規のお客様になってくれるかもしれません。
しかし、より多くの見込み客に、あなたのビジネスを知ってもらうには、広告を利用するのが効果的です。
検索連動型広告は、あなたの商品を探している人に、あなたのお店を知ってもらうための効果的な方法です。あなたが日本で検索連動型広告を、すでに行っている場合は、キーワードと広告をドイツ語に翻訳し、手直しするだけで広告を開始できます。そして、その広告から、ドイツ語で書かれたランディング ページを表示させるようにしましょう。
新しい市場で、よく検索されているキーワードが分からない場合、Google のキーワード プランナーを活用しましょう。人気のあるキーワードや、必要な費用、競合他社の数などの情報を把握できます。
では、あなたが設定したキーワードで、検索をしていない人についてはどうでしょう?もしかすると、ドイツではまだ、「ラーメン」自体を知らない人がいるかもしれません。
新たな市場に進出する際には、消費者がまだ、あなたのビジネスを知らない可能性が高いのです。このような場合には、ディスプレイ広告とソーシャル メディア広告が適しています。
見込み客がよく見ていそうな ウェブサイトに、広告を表示することから始めてみましょう。例えば、ドイツの飲食店情報が掲載されたウェブサイトに、あなたの広告を表示してみましょう。どのようなウェブサイトに広告を表示したら良いのか、わからない時には、「Google のディスプレイ キャンペーン プランナー」などの機能を利用しましょう。それによって、あなたのビジネスでは、どのようなウェブサイトに広告を掲載すべきなのかといった情報を入手できます。
それでは、ソーシャル メディア 広告についてはどうでしょうか?まずはドイツの人々が利用しているソーシャル メディアを調べてみましょう。
Facebook や Twitter だけでなく、ドイツで人気のあるソーシャル メディアがあるかもしれません。ソーシャル メディア広告を利用すれば、ラーメンや日本食に興味を持っているドイツの人々を対象に、広告を展開できます。
さまざまな種類の広告を組み合わせることで、新しい市場で効率よく、お客様を獲得できる可能性が、高くなるのです。
新しい市場でビジネスを始めることができたら、次は、お店のファンになってもらう方法を考えましょう。お客様があなたのビジネスに興味を持ち続けてくれるよう、広告は定期的に見直しましょう。メールマガジンも、関心を持ってくれているお客様と、長期的なつながりを維持するには良い方法です。新メニューが出たときに通知したり、クーポンを送付することもできます。
また、リターゲティング広告も効果的です。あなたのウェブサイトの訪問者に対して、広告を表示できます。月に 2 回あなたのお店のブログを読んでいる人は、間違いなくお店に関心を持っていると考えられます。ですから、そのような人を対象に、リターゲティング広告を使用し、来店を促しましょう。
今回は、海外市場での広告戦略についてお話ししました。さまざまな広告を組み合わせて利用し、新しい市場でも、あなたのビジネスを成功させましょう。
5. 海外進出の際に考慮すべき点
今回は、海外進出の際に、考慮すべき点についてお話しします。
現代では、インターネットを利用することで、あなたの会社の所在地にかかわらず、他の国や地域へビジネスを拡大することが可能になりました。しかし、海外進出をする際には、進出を計画している国の事情を理解することも大切です。細かな事項を確認しておくことで、リスクを軽減し、潜在的な問題を事前に特定できるようにしましょう。
まず、商品を販売したい国で、きちんとウェブサイトが表示されるか確認しましょう。一部の地域では、インターネットの接続速度が遅くなる場合があります。
インターネット上で商品を販売する場合には、日本からの配送手順を検討し、販売したいすべての地域に商品が配送可能かどうかを確認します。
進出する地域の税金と法律についても、必ず確認しましょう。このような情報を教えてくれる政府機関もあるので、輸出しようとしている市場について問い合わせてみましょう。
また、所在地にかかわらず、すべてのお客様があなたに連絡を取れるようにすることも大切です。メールやあなたのウェブサイトの問い合わせページを利用することができます。
ゆくゆくは電話などウェブサイト以外の方法で、連絡が取れるようにしましょう。特にフリーダイヤルを使用している場合、他の国のお客様も電話できるようにする必要があります。
例えば、あなたが日本で漫画を販売をしているとしましょう。台湾で日本の漫画の人気が高まっているという話を聞きました。そのため、台湾でも漫画の販売を開始して、その流行に乗りたいと考えています。では、お客様から実際に発注を受け、商品を発送するに至るまでの流れについて考えてみましょう。配送の管理には、台湾のお客様に最も効率良く商品を届けるために、現地の仕入れ先、納品物の代金回収方法を決定することなどが含まれるでしょう。
例として、2,000 冊の漫画を 2 週間以内に配送するよう注文を受けましたが、現地で保管している在庫だけでは足りない場合について考えてみましょう。
納期が 2 週間と短いので、在庫が足りなかった分が揃ってから再度商品を包装し、台湾の顧客に配送すると間に合わない恐れがあります。そのため、この場合、現地の仕入先から仕入れる必要があると考えました。お客様に商品を届けるまでの配送管理の見直しは、大変重要です。
海外市場に進出する場合、ビジネスに関する現地の法規制についても確認する必要があります。
あなたの商品やサービスに関係する税制と、輸出入に関する規制についても事前に確認しましょう。 国によっては税の徴収につながる可能性のある協定もあり、追加の関税によって最終的な収益が左右されることもあります。 また、ビジネスの法人格によって、国境を越えてビジネスを行う際に与えられる許可が異なる場合もあります。
今回は、海外進出の際に考慮すべきことについてお話ししました。 新しい地域や国に進出することは大変に思えるかもしれませんが、これらのステップを着実に踏むことが成功への道筋となります。
6. 海外進出の際の技術的側面について
今回は、インターネット上のビジネスで、海外進出する際の技術的側面についてお話しします。
あなたのウェブサイトや e コマースのシステム、支払いの方法が、進出先のお客様にも使いやすいかどうかを確認する上で、役立つチェックリストを紹介します。 あなたが横浜市で中古レコード店を経営しているとしましょう。あなたの店の評判が広がり、海外の見込み客からも問い合わせが来るようになりました。ビジネスを海外展開するには、今が絶好のタイミングです。そこで、成功するために必要な要素について考えていきましょう。
最初のステップは、ウェブサイトの翻訳とローカライゼーションです。 言語の異なる地域に進出する場合、あなたのウェブサイトを翻訳する必要があります。自動翻訳サービスによってではなく、その言語が母国語の人に翻訳してもらいましょう。 また、問い合わせフォームは海外の住所や電話番号が入力されても受理できるように対応しておきましょう。 例えば、日本の郵便番号は 7 桁ですが、アメリカの郵便番号は 5 桁です。 問い合わせフォームが海外のお客様に対応していないと、せっかくの注文が受理されない可能性もあります。
2 つ目のステップは支払いです。 国によって好まれる支払い方法が異なるので、対象とする市場で調査を行い、好まれる支払い方法を利用するようにしましょう。ペイパルなどのオンライン支払いサービスは、世界中で利用できる便利な手段です。クレジット カードよりも、このようなサービスやデビット カードの利用を好むお客様もいるかもしれません。
また、お客様が為替レートや税金を考えずに支払いを完了できるよう、対象の国の通貨や税金に対応するようにしましょう。
最後に、3 つ目のステップはウェブサイトの見直しです。 購入や問い合わせの流れを、対象となる国の、お客様の立場で見直してみましょう。使いやすいウェブサイトでないと、注文を諦めてしまうかもしれません。
今回は、インターネット上のビジネスで海外進出する際の技術的側面についてお話ししました。
7. 海外のお客様に商品を届ける方法
今回は、海外への配送プロセス、配送業者の選択方法、販売後のお客様サポートの重要性についてお話しします。
インターネット上で、何かを購入したことがある人は、受注がスムーズに処理され、商品が配送された経験があるでしょう。お客様が購入するのに必要なことは、ウェブサイトにアクセスし、商品を選択して、支払いと配送先の情報を入力するだけです。
あなたのお店が海外進出した際も、お客様は同様の手順を踏みます。それでも、お店にとっては対応すべき何らかの障壁、例えば、為替、返品や返金への対応、お客様サポートの増加など、いくつかの問題が発生する可能性があります。
海外のお店に商品を注文したところ、誤った商品が届いてしまった場合を想像してください。そのお店と連絡が取れない場合や、返品ができなかった場合、そのお店に対する信用をなくしてしまうでしょう。このような事態を避けるためにも、海外に進出する前に、適切な準備をしておきましょう。
例えば、あなたが中古レコード店を経営しているとしましょう。ビートルズの復刻版レコードがとても人気で、注文が殺到しました。
在庫と配送の流れを考えると、すべての注文に対応できるよう、十分な在庫を確保したいと考えるでしょう。 それだけではなく、配送能力と配送にかかる時間や、費用についても考えなければなりません。海外配送には追加の費用がかかることがあり、価格設定の際には、配送料も考慮に入れなければなりません。
次に、配送業者について考えてみましょう。すべての配送業者が、あらゆる市場に配送しているわけではありません。また、海外配送に対応している配送業者の一部は、特定の市場への配送を得意としていたり、関税などの税金の回収や支払いを代行していたりもします。事前に調べた上で、信頼できる配送業者や代理店と提携しましょう。
また、海外のお客様にも、商品の返品、または交換に関する方針を明記し、混乱がないようにすることが大切です。 どこに住んでいるお客様でも、素早く丁寧なサービスを求めています。メールや電話で、お客様があなたに直接連絡できるようにしましょう。
今回は、海外への配送についてお話ししました。販売中も販売後も、お客様へ最高のサービスを提供できるよう、言語の違いだけでなく、文化的な違いにも配慮しましょう。