ChatGPTで挫折→Copilotで一発成功!画像生成AIでLINEスタンプを作った全記録
目次
はじめに:LINEスタンプ制作への挑戦
最近、画像生成AIの進歩が目覚ましく、個人でもクオリティの高いイラストが作れる時代になりました。そこで思い立ったのが「AIを使ってLINEスタンプを作ってみよう」という挑戦です。
絵心のない私でも、AIの力を借りれば魅力的なスタンプが作れるのではないか。そんな期待を胸に、LINEクリエイターズマーケットでのスタンプリリースを目標に制作をスタートしました。
第一の壁:ChatGPTでの失敗体験
最初に試したのは話題のChatGPTでした。無料版で「ゆるキャラ風の女子中学生」というプロンプトで画像生成を依頼。
しかし、結果は期待とは程遠いものでした。
ChatGPTでの問題点
- 生成に非常に時間がかかる(数分待たされることも)
- 思い描いていたイメージとはかけ離れた画像が生成される
- キャラクターの一貫性が保てない
- 何度プロンプトを調整しても改善されない
複数回試行錯誤を重ねましたが、理想的なキャラクターは作れませんでした。時間ばかりかかって、正直かなり落ち込みました。
救世主現る:Copilotでの一発成功
ChatGPTで行き詰まった私は、Microsoft Copilotを試してみることにしました。同じ「ゆるキャラ風の女子中学生」というプロンプトを入力して送信。
すると、驚くべきことが起こりました。
なんと1回目で理想的なキャラクターが生成されたのです!
茶髪のポニーテールにセーラー服を着た可愛らしい女子中学生キャラクター。ゆるキャラ風の親しみやすいタッチで、まさに私がイメージしていた通りでした。
しかも、Copilotのさらに素晴らしい点は、日本語テキストも自動で生成してくれたことです。「おはよう」「こんにちは」「了解です」「おやすみ」など、LINEスタンプに最適な挨拶文が、キャラクターと調和するフォントとレイアウトで配置されていました。
後処理① 無料サイト「Pixlr」Remove bgでの背景透過
LINEスタンプ画像は、見栄えを良くするための背景透過が必須となります。そこで、画像の背景透過が無料でできるサイトを探しました。そのサイトは、Pixlr。このサイト内の「Remove bg」を使って簡単に背景透過&ダウンロードができました。
後処理② 無料ソフト「Paint.NET」でのリサイズ&微調整
LINEスタンプは、画像サイズの規定があり、それに合わせる必要があります。Paint.NETは無料ですが、多機能でとても使いやすいソフトです。おかげで、画像サイズ調整や色味・コントラストの調整などが簡単にできました。
LINEクリエイターズマーケットへの申請
画像の準備が完了したら、いよいよLINEクリエイターズマーケットへの申請です。
申請の流れ
- LINEクリエイターズマーケットにアカウント登録
- スタンプ情報の入力(タイトル、説明文、タグなど)
- 画像ファイルのアップロード
- 販売価格の設定
- 審査への提出
申請時に気をつけたポイントは、LINEの審査ガイドラインに沿った内容にすることです。キャラクターの表現や使用している言葉が適切かどうかを事前にチェックしました。
審査結果:24時間で承認!
申請後、最も不安だったのが審査結果でした。LINEの審査は厳しいという話も聞いていたので、数日はかかるものと覚悟していました。
しかし、申請からわずか24時間後に審査承認の通知が届きました!
想像以上にスムーズな審査で、Copilotで生成した画像のクオリティの高さを改めて実感しました。統一感のあるキャラクターデザインと、適切な日本語テキストが評価されたのだと思います。
制作の振り返りと学び
今回のLINEスタンプ制作を通じて得られた学びをまとめます。
成功のポイント
- AIツールの選択が重要(ChatGPT → Copilotへの切り替えが決定的)
- シンプルで具体的なプロンプト「ゆるキャラ風の女子中学生」が効果的
- Copilotの日本語対応と一貫性のあるデザイン生成能力が優秀
- 無料ツール(Paint.NET)でも十分な後処理が可能
かかった時間とコスト
- 制作時間:約3時間(ChatGPTでの試行錯誤を除く)
- 使用ツール:Microsoft Copilot(無料)、Paint.NET(無料)
- 追加コスト:LINEクリエイターズマーケット登録のみ(無料)
改善点
- より多くのバリエーション(表情、ポーズ)の検討
- ターゲットユーザーを意識したキャラクター設定の深堀り
- 季節やイベント対応のシリーズ展開の検討
まとめ:AIでクリエイティブな挑戦を
画像生成AIを使ったLINEスタンプ制作は、想像以上に手軽で楽しい体験でした。特にCopilotの性能には驚かされ、「絵が描けない」という壁を一気に取り払ってくれました。
ChatGPTでの失敗があったからこそ、Copilotの素晴らしさがより際立ちました。同じプロンプトでも、AIツールによってこれほど結果が変わるということを身をもって体験できたのは大きな収穫です。
これからLINEスタンプ制作に挑戦したい方には、ぜひCopilotを試してみることをお勧めします。そして、AIの力を借りて、あなただけのオリジナルキャラクターを世に送り出してみてください。
技術の進歩により、個人でもプロ級のクリエイティブ活動ができる時代になりました。この機会を活かして、新しい挑戦を始めてみませんか?
今回制作したスタンプは、LINEスタンプショップで販売中です。AI生成とは思えないクオリティをぜひ確認してみてください。
【スタンプ名】 TenTen-jg Friendly Stickers
【リンク】 https://line.me/S/sticker/30784667
参考文献
AI活用法 著者/あべむつき 発行/株式会社KADOKAWA