クラウドワークスでは、WEBライティングの基礎力を判定する「WEBライター検定」を受けることができます。次のような方は、ぜひ「WEBライター検定対策講座」の受講および「WEBライター検定」の受験をおすすめします。
- WEBライターとして仕事をしていきたい方
- 副業を始めたいがジャンルが決まっていない方
- WEBライティングを体系的に学んでいきたい方
「WEBライター検定」に合格することができれば、WEBライティングの知識や技術が一定の評価を得たことになりますから、多くのクライアント様がその力を認めてくれるはずです。クラウドワーカーの皆さん。社会的地位の向上を目指し、近い将来は企業の下請けではなく「パートナー」や「コンサルタント」として活躍することも視野に入れて頑張りましょう。
目次
クラウドワークス WEBライター検定について
WEBライティングの知見に自信が無いという方は、まず「WEBライターの登龍門」であるライター検定3級の学習から始めましょう。検定試験の対策として、「WEBライター検定対策講座」の動画(YouTube)を見ることができます。WEBライティング初心者の方は、まず講義動画を見て学習してみましょう。
この講座の内容をまとめると、次のようになります。
オリエンテーション
なぜライティングスキルが重要視されているのか?
起業の情報発信が多様化する中、「発信したい情報を文章で適切に表現できる力=ライティングスキル」が求められています。株式会社グリーゼの調査によると、「BtoB領域では77%もの顧客が、WEBコンテンツを比較検討して購入を決めている」ことが分かっています。良質なWEBサイトが検索上位に表示されますから、質の悪いWEBサイトは比較検討の対象にすらならないと考えられます。
ですから、企業にとっては、良質なWEBサイトの構築が重要な課題となります。このWEBサイト内の記事は、クラウドワーカーが仕事を請け負って執筆することが多いようです。したがって、クラウドワーカーのライティングスキルが重要であるといえるでしょう。
本講座の進め方
WEBライター3級で求められるスキルは、「情報を正しく伝える」というところにあります。本講座では、次の2点について説明します。
- 正しい文の書き方を理解する
- 読みやすい文、分かりやすい文の書き方を理解する
Chap.1 準備
ライティング前に確認すべき2つのポイント
- ターゲットを明確にすること 「誰に向けた文章?読んでもらいたいのはどんな人?」
- 目的を明確にすること 「読者に何をしてほしいか?」
執筆ガイドラインを確認する
- 執筆ガイドライン(レギュレーション) 執筆の際のルール
「ターゲット」「目的」「媒体」「文体」「トーン&マナー」 - 執筆ガイドラインの目的 文章の書き方、表現、表記を統一させる
WEBと紙のライティングの違いを知る
WEBの閲覧は、紙に比べて目が疲れやすいため、長文には適していません。それから、拡散されやすいため、情報の誤りや誤字脱字には注意が必要です。また、読み手の動機が弱いことが多く、つまらないと感じればすぐに離脱されてしまうでしょう。記事を最後までしっかりと読んでもらうためには、「タイトルや見出しを魅力的なものにする」ことが大切であるといえます。
Chap.2 正しい文を書く
なぜ正しい文を書くことが大切なのか?
伝える情報に誤りがあると、それが大きな問題に発展してしまうことがあります。例をあげると、WEBサイトでパソコンを販売している企業が、販売価格を1桁誤って表記してしまいました。その激安情報がインターネット上で拡散されて注文が殺到。結局、誤表記の値段で販売することになり、億単位の損害を被ってしまった、という大惨事がありました。
ライティングの基本である「正しく書くこと」は最低限クリアしなくてはいけません。それから、著作権の取り扱い方なども正しくする必要があります。
参考情報が正しいかどうかを見極める
インターネット上で配信されている情報は危険性をはらんでいます。それは、情報ソース(情報の出所)がよく分からない情報があり、その情報は正しいのかどうかも不明である場合があるからです。情報が拡散されていくなかで、情報が改変されてしまうことも起きてしまいます。
ですから、WEBサイトをリサーチして記事を書くときは、十分に注意が必要です。情報の信憑性が無いと考えられるときは、公的機関など信頼できるサイトを先に調べてみましょう。
著作権のルールを守る
著作権とは、文化的な創造物の権利を保護するための法律です。原則として、著作権は著作者の死後50年まで保護されます。ですから、基本的に著作物を使いたいときは、著作権を持つ著作者の許可を得る必要があります。
ただし、著作物のなかには、許可を得なくても引用できるものもあります。以下の条件が満たされている場合は引用してもよいとされています。
- 公表された著作物であること
- 引用する側の著作物と、引用される側の著作物とが明確に区別されて認識できること
- 引用する側の著作物が主、引用される側の著作物が従の関係があること
- 出所の明示をすること
- 著作者の意思に反する改変をしないこと
正しい日本語を使う
基本的に、ビジネス文書は文語(書き言葉)で書くようにします。ただし、WEBサイト、ブログ、SNSなど情報発信の方法に応じて、口語(話し言葉)で書くことがあります。
それから、記事を書くときは、句読点を適切に使うようにします。主語と述語の関係がはっきり分かるようにして、読みやすくするために息継ぎのところに読点を入れると良いでしょう。
次に、敬語を正しく使うことも大切です。日本人でも、尊敬語と謙譲語の区別がつかないという人は多いようです。自信の無い方は、辞書で調べるなどして、正確な文章を書くことを心がけましょう。
校正をする
校正とは、文章に誤りが無いかをチェックし修正することをいいます。誤字脱字が多いと、ライターとしての信用にかかわるため、徹底的にチェックするようにしましょう。
次に、校正(チェック)の方法について、いくつか紹介します。
- 声に出して読む
- プリントしてチェックする
- 時間をあけてから再度チェックする
- チェックリストを作る(誤字脱字、表記揺れ、数値、著作権など)
- 文章校正ツールを使う
なお、校正の仕方について詳しく知りたいときは、『記者ハンドブック第13版 新聞用字用語集』(一般社団法人共同通信社)という冊子がおすすめです。
Chap.3 読みやすい文を書く
なぜ読みやすく書くことが大切なのか?
伝えたいことを確実に伝えるためには、最後まで読んでもらうことが大切です。記事の初めのところを読んで、読みにくいと感じれば最後まで読んでもらうことができないかもしれません。読みやすい文章を書いて、伝えたいことを確実に伝えられるように心がけましょう。
読みやすい記事を書くために気をつけたいのが、次の3点です。
- 一文を短くする。長くても三行程度まで。
- 常識的ではないカタカナ表記や難読漢字は使わない。
- 文章のテンポ(リズム)を良くする。
空白行を入れる
大量の文章がずらりと並んでいると圧迫感があり読む気がしなくなります。ですから、話題が変わるところや文章のかたまりを意識して、適宜空白行をいれてみましょう。そうするだけで、読む気が失せるということは少なくなるはずです。
見出し・小見出しを入れる
文章全体にメリハリがないと読みにくくなってしまいます。目を引く見出しや小見出しをつけると、メリハリのあるレイアウトになり、文章の概要がつかめるため、読みやすくなります。
「大見出し→中見出し→小見出し」の階層構造を意識して見出しをつけるようにしましょう。そうすることで、見出しだけ読めば、文章全体の概要がつかむことができます。
目次を入れる
文章の文字数が多い場合、目次が無いと全体像がつかみにくくなります。目次があれば、全体に何が書かれているか把握できます。それから、目次のなかで読みたいところの見出しをクリックすると、瞬時に移動して読むことができるので、読み手にとっては大変便利です。
漢字・ひらがな・カタカナを書き分ける
日本語には、漢字・ひらがな・カタカナの表記があり、それらのバランスが良くないと、読みにくい文章になってしまいます。基本的には、漢字を少なめにした方が読みやすくなります。それから、表記揺れしない統一感のある文章になるように気をつけましょう。
体言止めでリズムを生み出す
体言止めとは、文の最後を体言(名詞)で終わる表現方法で、文章にリズムが生まれ、余韻をもたせることができます。体言止めを使うと、その言葉を強調することができます。ただし、つかいすぎると品位の無い印象になるので気をつけましょう。
重複表現を避ける
重複表現とは、同じ意味の言葉を重ねて使うという意味です。二重表現ともいいます。
〔例文〕最もベストな方法は、メンバーを経験者に絞ることである。←「最も」と「ベスト」が重複しているので、「最も」と書く必要はない。
その他の重複表現の例は、次のようなものがあります。
- 後で後悔 (正)後悔する
- 一番最初に (正)最初に
- 返事を返す (正)返事をする
- 断トツの一位 (正)断トツor一位
- すべて一任する (正)一任する
同じ表現を繰り返さない
文中に同じ表現が繰り返し入っていると、単調で幼稚な文章に見えてしまいます。例えば、文末が「~しています。」が3回以上続くと、単調でテンポ(リズム)が悪くなってしまいます。そのようなときは、文末表現を見直して変化をつけましょう。
Chap.4 分かりやすい文を書く
なぜ分かりやすく書くことが大切なのか?
Chap.3でも述べましたが、伝えたいことを確実に伝えるためには、最後まで読んでもらうことが大切です。分かりにくい文は、理解しにくいため、読むことを途中でやめてしまうかもしれません。ですから、文章を書くときは、誤解されにくいく分かりやすい表現を心がけることが大切です。
一文一義で文を短く書く
一文一義とは、「一つの文で一つだけ伝える」ということです。一文が長すぎると、主語と述語の関係がつかみにくい文章になってしまうことがあります。また、人の短期記憶の容量を超えてしまい一文の理解ができないことがあるかもしれません。
しかし、文は短ければ良いというわけではありません。単調にならないように、少し長めの文も織り交ぜて、全体のバランスが良くなるように調整してみましょう。
箇条書きを使う
箇条書きにできる文は、積極的に箇条書きを利用しましょう。箇条書きにすることで視覚に訴えることができるので、より分かりやすくなります。
ただし、項目が多すぎると整理しにくくなるので、階層構造にするなど工夫してみましょう。項目の種類が複数にわたる場合は、表にしてみても良いでしょう。
主語と述語を近くに置く
主語と述語の間に、長めの文が入ってしまうと、主語と述語の関係がつかみにくく分かりにくい文になってしまいます。それから、主語と述語が離れていると、主語と述語がねじれたような悪い文になっていても気づきにくくなってしまうので気をつけましょう。
修飾語と被修飾語を近くに置く
修飾語は、単調な文章を表現力豊かに彩る言葉です。ただし、使い方を間違えると混乱を招いてしまいます。修飾語がどこにかかっているかはっきり分かるように、修飾語と被修飾語は近くに置くようにしましょう。
肯定表現と否定表現を使い分ける
否定表現よりも肯定表現の方が、ポジティブで分かりやすい表現になることが多いです。ですから、基本的に文章は肯定表現で書くようにしましょう。特に、二重否定の文は回りくどくて分かりくいので、肯定表現に修正しましょう。
ただし、危険事項や禁止事項の場合は、否定表現で強く訴えるようにしましょう。
能動態と受動態を使い分ける
受動態よりも能動態の方が、ストレートで積極的で分かりやすい表現になります。ただし、動作の主体が2つあるときは、主体に合わせて能動態と受動態を使い分けることが必要です。
接続詞・接続助詞を適切に使う
接続詞は、文と文の関連性や論理構造が明確になるので、分かりやすくなるという効果があります。接続助詞も、同じような役割をもちますが、一文二義となり分かりにくくなる傾向があるので、多用することは避けた方が良いでしょう。
代表的な接続詞の種類は、以下の通りです。
- 順接 (例)そのため
- 逆説 (例)しかし
- 並列 (例)また
- 説明 (例)つまり
- 転換 (例)ところで
まとめ
文章の目的は「情報を伝えること」です。その目的を果たすための基本事項をChap1~4の段階に分けて解説してきました。記事を書くときは、「読み手に伝えたいことをしっかり伝えること」が大切です。
この講座で学習した内容を活かして、WEBライティングに取り組んでみましょう。「伝わりやすい文章」が書けるようになれば、将来的にWEBライターの社会的地位の向上につながることでしょう。